冬の問題 身体編
今年の冬は寒い。去年はダウンコートを着たのは数えるほどだったが、今年はもうすでに数えきれないほど着ている。
ニュースを見ていると日本各地で10年ぶりの寒さや大雪という大変な事態が起きているのでこの寒さは本物だろう。
また、私のどうでもいいパーソナリティーの披露になるが、私は大変な寒がりである。私の寒がり具合は、私の声の小ささと同じくらいの周囲の人々には知れ渡っている。
ある気温を寒いと感じるかどうかは個人の肌感覚に拠ると思うのだが、私は物理的に身体が冷える。おそらく変温動物だ。人間は恒温動物だと、理科の授業で教わった記憶があるが、私の外気に対する体温の順応性を鑑みると変温動物なのである。
どのくらいかというと、外に出ると指先が一瞬で外気の気温と同じになる。そして、それは、その日の夜にお風呂(シャワーではダメだ。絶対にダメだ)に浸かるまで戻ることはない。
冬場、友達に指先を触られて「ねぇ、死んでるの?」と何度も言われたことがあるし、たまに自分でも疑う。
それなのに、だ。
私は重ね着が苦手なのである。そのことも友人達からはよく指摘される。
そんな寒がりなんだから、もっと着なよ、と。
わかってる。わかっているのだ。
例えば、保温性のあるキャミソール、7分丈、長袖カットソー、セーターなどと、どんどん重ねて着ればいいのだが、重ね着でモゴモゴするのが苦手なのだ。特に腕周りがモゴモゴするのが大変扱いにくい。さらに、会社など大きなビルの空調は往々にして効き過ぎていることが多く、保温性のあるカットソーを会社のトイレで脱いだことが何度もある。ほら、着てこなければよかったではないかと、鞄の奥にカットソーを押し込む。
身体が分厚くなるのが嫌なので、目下私の心強い味方は貼るカイロ、貼らないカイロたちである。
腰と背中には大きいカイロを、お腹周りには小さいカイロで身体をサンドしている。
暑すぎた場合でも、私の身体はどこかしら冷えているので、必要な場所に貼り替えることもできる。
こうして、私は10年に1度の寒さのこの冬もカイロと共に乗り越える予定でいる。
そういえば日本以外の国でカイロを見かけたことがないのだが、カイロは日本の専売特許製品か何かなのだろうか?昔冬のヨーロッパで、カイロを見せたら、amazing!みたいなリアクションをいただいたのだろうが、今でも世界流通はしていないのだろうか。かなり画期的で人気が出る商品だと思うのだが。(すでに流通していたらごめんなさい)
ちなみに、寝る時のおすすめは、断然湯たんぽだ。(電気式ではなくお湯を入れるタイプのクラシックスタイルのものが特におすすめである)
写真はこの服に古着屋で買ったお気に入りのセーターとマタギスタイルなベスト。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?