本当に大事なもの以外は要らないと思った
※この記事は、2021年7月25日の記事を再掲載したものです。
実は、私の人生でなかなか重大な出来事となった本日。
住んでいるマンションで火災が発生しました。
出火元は、私の部屋の真上の隣の部屋。
先に記しておきたいのは、この火災での死傷者はゼロでした。
火災は大変だったけれど、この結果は非常にツイていたと思います。
死傷者がいなかったという上で、自分の記憶を整理するためにも、この記事を書いておきたいと思います。
時刻は午前4時半頃。
上の階から聞こえてきた大きな物音で目を覚ました。
床に物が落ちるような、何かが割れるような音。
寝起きの私は、上の階の人が不注意で物を落としたか何かだと思った。
しかしその音が一度や二度ではないので、何か異変を感じ出す。
一旦トイレに行きたいと思い、身体を起こす。
トイレは玄関の近くにあるので、そちらの方に行くと何やらジリジリジリと大きな音がしている。
後になって、それは火災報知器の音だったと理解するのだけど、寝ぼけた私は「何かの誤作動か?」と思う。(この平和ボケめ)
玄関のドアを開け、周りを見渡すが、同じ階の人は誰も外に出てきていない。
「なんだ、やっぱり誤作動かな」と、もう一度部屋に戻ろうとした時、外の駐車場で男性が電話をしながら上の方を見ているのが見えた。
どうやらこの大きな音の事を報告してくれているように見えた。
また私は部屋に戻った。
その時に見た時計の時刻は、4時42分だったと思う。
こんなにも朝早くから、大変な音だなと思った。
そこでふと、微かに異臭に気づく。(私はスーパー鼻がいい)
何か焦げているようなにおいがするぞと。
そこでベランダに出てみた。
すると、斜め上の部屋から、灰色の煙が勢いよく出ていた。
「あ、これあかんやつや」
そこで一瞬にして目が覚め、ペットのリクガメを籠に入れ、財布と通帳とiPadを持って外に出た。
同じように危険を察知したマンションの住人が、少しずつ避難を始めていたタイミングだった。
いつもはエレベーターを使っているが、階段で1階まで下りていった。
その際、恐らく先ほどの男性が通報してくれたおかげで、消防の方が駆けつけていた。
階段のいちばん下で、消防の方が誘導してくれていた。
私は駐車場に停めてある自分の車に避難した。
幸いペットボトルの水も積んであり、飲み水は確保できた。
カメの入った籠を抱えながら、一人の友人に連絡した。
いつも毎日のように、チャット感覚で連絡を取っているその子に、「朝から大変なことが」とLINEをしたのが4時56分。(早朝からごめん)
その時、指は震えていた。
意外にも、こういう時に誰に連絡をするべきなのか、全く思いつかなかった。
つい月水瓶座的な思考になった。
「これを報告したからと言って現実に何か変わるわけでもないし、言われた方も何ができるというわけでもないだろう。そして時間も時間だし、みんな寝ているだろう。結論、言ってもしょうがないな」
それでもその子には連絡していた。
きっと、私の中で頼りにしている存在なのだろう。
心細かったので、インスタストーリーズに何か書こうかとも思ったけれど、それを書いて何か変わるか?と再び自問し、それよりも携帯の電池を節約しようという考えに至った。
消火活動は、約3時間を要した。
その間、出火元の上下左右の周りの部屋は、消防の方が出入りし、ブルーシートを敷いたりしてくれていた。
出火の部屋は全焼で、上と両隣の被害も結構ありそうに思える。
そちらに関しては、大変心苦しい。
しかしここから、死傷者が出なかったこの結果、「まあでもまだ良かった」な状況だからこそ、語らせて頂きたい。
結論、下の階の水漏れ、ブルーシートで防げるレベルではなかったよね。
部屋に戻ったら、思っていたより濡れてた。
ちょっと舐めてた。
水浸し舐めてた。
天井から、鍾乳洞かのように水が沸き起こって、思ってたより激しめに垂れてくるの。
そして、拭いても拭いても垂れてきて、持っているバスタオル全て使って、それでも足りなくて一度絞って干してまた拭く。(結果タオルを敷いて、バケツも置いてきたが範囲が広いので効果は薄そう)
そして、天井に水が溜まっている状態だから、漏電の可能性があるので、完全に乾くまで電気が止まっています。
ガスも使えないので、入るならお風呂は我慢して暗闇の中で水風呂だよね。
今日の昼、この夏の暑さにクーラーも扇風機もない中で、床を拭いたりしなきゃだったから、すごく暑くて暑くてね、修行のように水浴びたよね。
そしたら結構身体いい感じに冷えて、少し涼しく快適になったよね。
こう考えたらさ、今回の出来事が、もう日が登る明るい時間でかつ暑すぎない気温だったことがとても良かったと思ってる。
完全に暗かったら逃げ遅れた人もいたかもしれないし、消火活動も遅れたかもしれない。
そして日中だったら暑すぎて、避難している人の中で熱中症になる人がいたかもしれない。
そして私、これが冬だったら、水浴びて修行できなかったと思う。
まあ冬だったら、こんなに狂うほど暑いって思わなかったから、そもそも修行せずに済んだだろうけど。
部屋の被害に戻ると、カーペットにカビ生えそうだなって思ってる。
そしたらまあさ、捨てればいいよね。
掃除が楽になるかも。
冬になったらまた寒いなって思いそうだけどもさ。
あとは冷蔵庫の中身は全捨てだろうね。
夏場の常温の食べ物は危険そうだよね。
せっかく火災から命拾いしたのに、食中毒で死ぬのだけは嫌だよね。
流石にそれは親も悲しむよね。
あとは持っている道具とかね、アクセサリー作りの材料とかね、もしかしたら本とかもね、濡れてるかもしれない。
でも、まあきっと乾けば大丈夫だろう。
石が形成されるまでの年月、侮らないでね。(中田あっちゃんのマネ)
石の強さってさ、腐らないところだから。
私の商売は、在庫が丈夫ってところが強いんだから。
電気・ガスが通らないと、また水風呂修行をしたとしても、髪を乾かすドライヤーが使えなかったり、洗濯機が使えないからコインランドリーに行かないといけなかったり。(家中のタオルは天井からの水を全身で受け止めてくれているため、私の身体を拭いてくれる余力がある戦士が一人もいない。だから明日はとりあえずランドリーデーになるだろう)
そんな感じで、この状況では誰かに会う余裕がないと判断したのです。
だから、27日に予定が入っていたけれど、申し訳ないですが一旦キャンセルさせて頂きました。
部屋と私が完全復活するまで、少し時間をください。
そして逃げる時に、愛するカメと、このiPadを持って外に出たのです。
もしかしたらしばらくはアクセサリーを作る環境は整わないかもしれない。
でも、まだやれることはあるよね。(これもあっちゃんの名言。とにかく中田敦彦が好きすぎる件)
人に会うビジュアルはまだ取り戻せそうにないけれど、生きていく気力だけは発信できそうです。
今夜は部屋が水浸しなので、マンションの管理会社さんが手配してくれたホテルからこちらを書いています。
また、Twitter情報(偶然近所の人が火災情報を投稿していたみたい)を見つけて連絡をくれた親友にもこの場を借りてお礼を言いたいです。
大丈夫かと連絡をくれたお言葉に甘えて、熱中症対策で親友宅にて涼ませて頂きました。
お水やパンも持たせてくれて、まるでお母さん。
親友にも、黒煙を見上げながら「連絡をしようか、でも今しても仕方ないしな…」とLINEを途中まで打って閉じていたので、連絡をもらって嬉しかったです。
親友に会って、話を聞いてもらったら、つい泣いてしまった。
一人じゃ心細くて寂しいくせに、私はそれを出すのが下手なんだよな。
最初に連絡をした友達も、朝から仕事にも関わらず、たくさん動いてくれました。
仕事中も連絡が取れるように携帯は持っておくから、必要だったら職場に来てくれたら鍵を渡すからと。
シャワーも浴びていいし、服もなんでも着ていいからと。
テーブルにお金を置いておくから、何か買って食べたり飲んだりしてと。
カメも連れてきていいからと。
私には助けてくれる友人がいることが、本当にありがたいと思った。
終わりに、タイトルの件ですが、今回のことで大きく思うことがありました。
物ってすごく重たいなって。
自分が持った荷物もそうだし、あれもこれもと考える選択も重たいなって。
本当に必要なものだけを、大切で大好きなものだけを持っていこうと思った。
そんな感じで、火災をきっかけに、ミニマリストになろうと決意したのでした。
皆様も火の元にご注意を!
平穏って、本当に素晴らしいことです。
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