【 電子ノキロク《0rz編》】「はじめに見たモノ」|守護電子ルシア・ミーロ・アスキィ・レグナ・ゼノ
こちらニニ
守護電子の皆さんちゃんと聞こえてますか?
▼ ルシア
ふふ、聞こえているよ
今日も可愛いね
そういうのはいいんです!
▼ ミーロ
当方は問題ありません
▼ アスキィ
オレもいい感じ―
よかったです
あとのお二人は?
▼ レグナ
……はぁ
規則上応えるしかないな。
正常に聞こえているぞ。ヨーソロー
▼ ゼノ
なぁにおじさん?
そんなに警戒しなくても
そこのバカが、後ろの車の音だとかでおじさんの場所を特定するとかないと思うよ
因みに、わかってるとは思うけどこの文脈に兄様を含まないとする♥
▼ ミーロ
馬鹿という定義と、そういった感覚がものを言う才能とは
使用するリソースが異なるかと思いますが
▼ ゼノ
は?うるさいんだけど田中
▼ ミーロ
蔵式です。
もぉ、『電心』使ってケンカしないでください!
というか状況わかってるんですか
今夜の【 デアイ 】は、こうして総出で取り掛からなければいけないないほどに危険なんですからね
▼ アスキィ
まかせとけって
天才魔法使いのオレがいっちょパパっと仕留めてやっから♪
▼ レグナ
アスキィ、天才とは力の壮大さで図るものではなく、力の加減を知る者を言うのだよ。
というわけだ、私が仕留める。
コイツがまた手当たり次第に魔法を放ち3次元に被害を及ぼす前にな。
無論、今回も貴様達の力は借りん。
▼ ルシア
ねえ、まだそんなさみしい事言ってるのかい?
こうしてまた集えたんだし、レグナも一緒にいようよ
▼ レグナ
ルシア、お前もだ。
そこで大人しくしていろ
▼ ルシア
いーやっ♡ さみしいもの
< 電心に走るノイズ >
▼ ミーロ
半径1km以内西南の方角で【デアイ】を確認しました
▼ ゼノ
ふーんって事は商店街のゲームセンターだね
よっと♪
▼ アスキィ
ちょっ!?
なぁ、ゼノっちまた実績横取りする気なんだけど!
ズルくね?減点しろよな!
き、気持ちはわかりますが、違反行為ではないんですって…
『「守護電子」は【デアイ】を殲滅するのが使命.
その使命を全うしているかを監視するため、仕留めた数や功績は帳簿に記録していく事.』
…と、書かれているのはそれだけなんですよ
▼ アスキィ
んだよ~!じゃあオレが先そっち行くしっ
▼ ミーロ
アスキィ、落ち着いてください。
この【デアイ】は今までに3次元の人類を2名殺めています
“殺めた値に相当する力を身に付けている”事はもちろんですが、
“数名を殺めるほど巧妙に襲ってくる”とも言えますので
▼ ルシア
へぇ、2人も…寂しがり屋なんだね
やっぱり僕大人しくしてられないや
抱きしめてあげなきゃ
ー 【 愛 】でもって、君をね。
***
ん?
あ!そこ!危ないですよ!
< 爆発音/舞い散る街路樹の葉 >
人間さん、もしかしなくても僕達の事見えてますよね?!
うわぁあ最悪のタイミングでの入会者さんだぁ
あ、改めましてこの度はアクセスいただきありがとうございます「
『守護電子派遣サービス デンクラ』です
…って
説明してる場合じゃないですね
しかし、ポジティブに考えれば、アナタ様の「守護電子」を決める滑降のチャンスと言えるかもしれません!
今まさに彼等は、
3次元を脅かすモノ、【デアイ】と闘っている最中なので.
< 走る稲妻/瞬間襲ってくる攻撃 >
うわっ!?
< 何かに当たる音 >
→煙が引くと共に立ちはだかっているレグナが現れる
▼ レグナ
っ
どういう事だこれは…!
ぼ、僕にもよくわかんないですよぉ
普通はご新規様は『選択ポート』に繋がるはずなのに
▼ レグナ
とにかく安全な場所へ移動しろ
アスキィ
< 電子音 >
→目の前に現れるアスキィ
▼ アスキィ
え~なになに~♪
センパイったら急に人恋しくてオレ等とつるむ気に…
って、オキャッサマいんじゃん!?どして!?
▼ レグナ
説明はあとだ、どこかに飛ばせ
< 銃を肩にかかげ立ち去るレグナ >
▼ アスキィ
飛ばせって…うわっきた!
<また迫る攻撃/瞬間電子音>
→目の前の風景が変わる
おーーーーーっと!?
ちょっとアスキィさん、飛ばすっていっても加減ってものがあるでしょ
うぅ…すごい風…
ここどこ?ビルの屋上っぽいけど…
あ、えっとですね
先ほどの守護電子は【レグナ】と【アスキィ】といいます
レグナのケガですか?
心配いりません
彼はどれだけ傷を追おうがへっちゃらですので
5人の中で一番防衛に長けてるんですよ
そして、僕達をここにテレポートさせた派手な見た目の守護電子がアスキィです。
魔法の使い手で、ご覧の通り魔法でなんでもできちゃうんですよ♪
< 着地音 >
▼ ミーロ
ニニさん
ああミーロさん
▼ ミーロ
レグナから状況を聞きました。
おそらく、強力な【デアイ】と接触しているため、デンクラサービス全体の通信状況が不安定になっているのかと。
実際、【 デアイ 】が攻撃をしてくる範囲一体、電波障害が起きているようですし。
なるほどそれで
▼ ミーロ
異例の事態ですので、当方は殲滅よりも周辺の警戒ににシフトします。
他の人類も、ひょんな拍子でこういったアクセスをさせられかねませんので。
お願いします
彼は【ミーロ】といいます
行動が機敏というか鋭いというか
ですので、実直に動き功績をあげていくタイプですね
って…うっとうしいなぁ…
< まわりに小さい【 デアイ 】が無数に浮遊している >
あ、気にしないでください
この程度の威力ならさほど問題はありませんので
おそらく、力がないからおこぼれをもらいに来たというか
あの大きな【 デアイ 】にあやかりに来てるという感じですね
▼ ゼノ
あれ?
ここガラ空きじゃない
< 浮遊する【 デアイ 】を斧でまとめて斬り落とす >
▼ ゼノ
あきれた
こんな美味しいところに食らいつかないなんて、みんな枯れてるったらないよねぇ
ゼノさん…
今回は大型の【 デアイ 】を殲滅するのが目的でしょう?
そっちに集中してくださいよ
▼ ゼノ
はいはい、説明されなくてもわかってるよ
けど、頃合いになるまでもうちょっとかかりそうだしさぁ
その間、油売ってるより行動した方が賢いでしょ
そ~れ♥
< 手当たり次第狩りだす >
あーまたスイッチ入っちゃってる…楽しそうなのはいいんだけど…
あぁえっと、彼は【ゼノ】といいます
ご覧の通り、好戦的というか加虐心があるというか…
まあ、この仕事においてはおおむね長所ですが
ふふ、トラブルはありましたが
着実に【 デアイ 】を弱らせていっていますね
お客様、見ていてください
< 夜風の先には夜景 >
あそこの、ネオンが光ってる看板の上です
わかるかなぁ、えっと…LOVE なんとかって書かれてる…
▼ ルシア
ふふ、呼んだ?
うわ!
いえ呼んでません、見てました!
▼ ルシア
そう?呼ばれた気がしたのだけれど
はー…またナンパ気質が出てるんですかぁ…
ほら【デアイ】に集中してください
そろそろ殲滅ができそうですよ
▼ ルシア
はじめましてお客様くん.
どこかで会っているかもしれないけれど、少なくとも“今いる僕”とは はじめまして.
ここは夜景が見渡せる良い場所だけれど、君と出会うには足りないものがあるね.
テーブルもディナーも口づけも.
< 背後に迫る【デアイ】 >
▼ ルシア
だけど一番は…
<【デアイ】と夜空に剣を突きつける>
▼ ルシア
ー 少しばかりの静けさ.
だって、この言葉を贈りたいから
出会えてよかった
僕は君を、愛してる.