Dash I/Oっていつ見れるの?
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2023年11月12日のルールに基づいて作成しています。
英語のルール文章を日本語に訳しているものは私訳になります。
概要
Dash I/O(以下DIO)にはいつでもデッキトップを見てよいと書かれています。しかし、本当にいつどんなタイミングでも見れるわけではありません。
あなたはいつ見てよいのか正しく理解している自信はありますか?
ジャッジをしていると、見れるタイミングなのに見れないと考えてプレイしているプレイヤーがいることに気が付きました。
もしかしたら気がつかない内に、情報アドバンテージを失っているかもしれません。
この記事では、DIOの挙動について解説します。
実践で使える具体例も紹介します。
あなたのプレイをBoostしましょう!
この能力の意味するところをCRで紐解いていきます。
根拠のルール
Look
1番手はLookです。
Lookの定義は以下になります。
解説
ここで大事なポイントは、LookはDiscrete effectまたはContinuous effectであることです。
今回のDIOの能力は継続しているので、Continuous effectに当たります。
次に、Lookの項番のdを読んでみましょう。
日本語訳
LookがContinuous effectであり、見ることのできるオブジェクトが場所によって決まっているならば、Game state actionでプレイヤーはそのオブジェクトを見られるようになる。プレイヤーが見ることのできるオブジェクトがルールや効果によって変化した場合、いずれかのプレイヤーがPriorityを得るまでそのプレイヤーは新しいオブジェクトを見ることができない。
解説
DIOの能力はContinuous effectのため、この項目に該当します。この項目の後半に大事なことが書いてあります。見ることのできるオブジェクトが変わった場合は、誰かがPriorityを得るまでは見られません。
DIOでは、トップが変わったらPriorityが発生するまで見る権利を得られないことがここでわかります。
Priority
つぎにPriorityをみてみましょう。CRを見てみます。
解説
プレイヤーはPriorityを持っているときに、カードをプレイしたり、能力を起動したりパスしたりします。パスした後は次のプレイヤーへPriorityが渡ります。
解説
Priorityは1人のプレイヤーのみが持つことができます。Priorityを持っているプレイヤーは“Active player”で、持っていないプレイヤーは“Inactive player”です。
※MTGが指すActive playerと意味が異なります。
解説
プレイヤーはアクションフェイズの間のみPriorityを得ます。コンバット中のダメージステップとクローズステップでは例外的にPriorityを得ません。アクションフェイズの開始時、コンバット中の例外を除いた各ステップ、レイヤーが解決された後にターンプレイヤーがPriorityを得ます。
解説
もしActive playerがカードをプレイするか能力を起動した場合、そのプレイヤーはカードをプレイした、もしくは能力を起動した後で再度Priorityを得ます。カードをプレイしている間、能力を起動している間、レイヤーの解決中、ゲームプロセス中、Game state action中はどのプレイヤーもPriorityを得ません。
以上から、カードをプレイまたは能力を起動した場合、それが解決される前にプレイヤーがPriorityを得ることがわかりました。
参考:Crank
参考にCrankのルールは以下になります。
日本語訳
CrankはStatic abilityであり、"これがArenaに出るに際し、あなたはSteamカウンター1つをこれから取り除いてもよい。そうしたならば、あなたはAction pointを1つ得る。"を意味する。
Crankは戦場に出るに際してプレイヤーが選択する能力であることがわかりました。
結論
今までの内容をまとめます。
・トップが1度見る権利を得ているカードならば、それはPriorityを持っていなくてもいつでもみることができる
・トップが変わった場合、いずれかのプレイヤーがPriorityを得るまでそのトップを見る権利はない
・Priorityはカードをプレイ、能力を起動してスタックに載せた後や、カードや能力の解決が終わった後にプレイヤーが得る
実際の挙動例
では、実際にどんな挙動が起きるのか具体例で見ていきましょう!
トップからItemをプレイしたとき
あなたはトップのItemをDIOの能力を適用してプレイしました。このときItemをスタックに載せた後、解決前にあなたにはPriorityが発生します。
つまり、次のトップを見ることができます。
ItemがCrankを持っていたならば、トップを確認してからあなたはCrankをするかしないか決定できます。
Spark of Geniusで出したとき
Spark of Geniusの効果でCrank持ちのItemをデッキから出したとき、あなたはまずItemを出す際にCrankするかどうかを決定しなければなりません。Itemを出した後にデッキをシャッフルします。
シャッフル後のトップを確認してからCrankを決めることはできません。
トップが変わってないとき
あなたのデッキトップが1度見る権利を得たカードであるならば、トップが変わらない状況であればいつでも見ることができます。
例えば、次の状況が該当します。
・エンドフェイズにピッチしたカードの送る順番を考えているとき
・対戦相手がプレイしたカードのArcane damageに対して、Arcane barrierを使用するか考えているとき
Ponderトークン
対戦相手がDIOだった場合の説明でもあります。DIOがPonderトークンをコントロールしている場合についてです。
ターンプレイヤーのDIOがPonderトークンをコントロールしておりエンドフェイズに入りました。このとき、DIOはPonderトークンの効果でカードを1枚引きます。
しかし、次のトップを見ることはできません。なぜなら、トップが変わってからPriorityが発生していないからです。
そのため、次のトップを確認できずにArsenalにどのカードを置くか/置かないかを決定しなければいけません。
この状況では、ピッチしたカードをボトムに送るときもトップのカードを確認してから考えることはできません。
次にトップを確認できるのは、対戦相手のアクションフェイズに入ったときです。
まとめ
見る権利が一度発生したカードはいつでも見ることができます。
トップが変わったら、いずれかのプレイヤーがPriorityを得るまでトップを見る権利は発生しません。
さあ、あなたのDatabaseに正しい知識を格納しましょう!
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