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“好き”から生まれる習慣 『書く習慣』より

文章を書きたいけど書き方がわからない、書いても誰かに見せるのは恥ずかしいなんて思っていませんか。そんな皆さんに、いしかわゆき(ゆぴ)さんの『書く習慣』をおすすめします。


いしかわゆき(ゆぴ)さんとは?


著者のいしかわゆき(ゆぴ)さんは、ライター未経験ながら『新R25』というweb媒体のライターを経験し、2019年からフリーランスとして活動しているライター、コラムニストです。ゆるふわ思考のライターを名乗っており、まるで読者に話しかけているような文章を書き、多くの読者の共感を集めています。

『書く習慣』は“書く”「習慣」を身につけるためのヒントがまとめられています。“書く”ことに対するハードルを下げ、書いている最中に浮かび上がる疑問や不安を解消してくれます。わたしはこの本を読んでから自分のいま思っていること、経験していることを言葉にして残したいと思いnoteを書きはじめました。この本を読んで特に心に残った3つのことについて紹介します。


「とりあえずはじめてみる」精神


書く作業に限らず、新しいチャレンジをするための1歩を踏み出すことは簡単ではありません。Webデザイン、ライティングをはじめること、SHElikesに入会することも決して簡単ではなかったはずです。はじめる前がいちばん不安。ですが、「はじめたい」と思った時じゃないと思ったら一生はじめられません。

SHElikesで仕事に繋げたいと思って勉強しているにもかかわらず、いまの実力では何もできないなと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。わたしもそのひとりでした。ですが、「とりあえずはじめてみる」精神に感化されたことで、noteを書きはじめたり、SHElikesで学んだことを活かしてコンペやお仕事案件に挑戦したり、行動することができています。

できないかもしれない、失敗したらどうしようなど不安なことはたくさんありますよね。『書く習慣』は、その気持ちに共感した上で、そっと背中を押してくれる優しい文章が魅力的です。


「完璧主義」は捨てる


新しいことをはじめた時、息詰まってしまうとなかなか手につかなくなったり、諦めてしまったりしてしまいますよね。慣れない作業にも向き合い、諦めずに取り組み続ける姿勢が大切です。習慣化と聞くと毎日やらなければいけないなど、知らぬ間に自らハードルを上げがちです。早くできるようになりたいと思って、やりたいことだからこそ「完璧主義」が捨てられませんよね。しかし、「完璧主義」に縛られすぎて苦しくなって、やめてしまったら本末転倒です。

書くことを習慣化させたいときは、「5分だけやろう」などスキマ時間を活用しようと本書では提案してくれています。わたしも電車の待ち時間、お風呂を溜めている間などに「5分だけやろう」という行動だったら自分にもできるなと思えました。完璧主義を捨てられず、ハードルを上げていたのは自分自身だったとあたらめて気付かされました。

文章を書きはじめたら、文章の構成、言葉づかい、締めの言葉など完璧を求めすぎて、文章が完成しないなんてこともありますよね。わたしも書きたいけど書きはじめの言葉がなかなか出てこない、文章をまとめたけどいい感じにまとまっているのか、わからないことがありました。

そんなわたしの気持ちを軽くしてくれた言葉があります。それが、下記の言葉です。

『完璧を目指すよりも大切なのが、おわらせること。
あなたの80点は誰かにとっての100点です。』

文章を評価するのは自分自身ではなく、他者です。まずは自分のために完璧を求めるのではなく、今の自分が書ける文章を完成させて書くことに慣れることが大切だなと思えました。


「好きなものについて」書く


文章を書くことに慣れてくると、何について書いていいのかわからず書く内容を探しがちです。文章に迷った時には、自分のこれまでの経験、見た映画、本の感想など興味のある「好きなことについて」書くことがよいそうです。なぜなら自分の好きなものには自然とモチベーションと熱量が上がるからです。実際に、わたしも自分の好きなことを紹介しようとnoteを書いたとき、どうしたらうまく伝えられるだろうと他のライターさんの記事を読んで研究するなど、熱が入りました。

「好きなことについて」書くことで、自分のたくさんの「なんで」を問いかけることができます。「なんで」を自分に問いかけることによって、自分の知らなかった自分の感情を知ることができ、書くスキルアップにも繋がり、一石二鳥です。

「好きなものについて」書くことが楽しくなって習慣化されてくると、どんどん情報を発信したくなります。わたしは「完璧主義」を捨て、“書く”ことに対するハードルを下げることで、noteで発信することができました。今後も「好きなこと」について記事を書いて、発信していきたいと思いました。


最後に


わたしはこの本を読んでいるときに、小学生のころ小説家になりたいと思って机に向かって原稿を書いていた頃を思い出しました。昔を思い出せるくらい、読みやすい本です。さらに、文章を書きたいけど書く方法がわからないなど、書くことについての悩みもひとつずつ解消してくれます。きっと著者が書くことと向き合ったときに生まれた疑問を順に書いてくれているからだと思います。

わたしも実際に文章を書きはじめる前に、わたしなんかが書いても大丈夫だろうかと不安になったり、文章を書こうとしたときにどう書きはじめるのがいいのか悩んだりしましたが、『書く習慣』に助けられました。


文章を書きはじめ、書いている最中、書きおわり、全ての悩みを解消してくれるわたしにとってエスパーみたいな本です。書くことをはじめたい、書きはじめたけどこれで大丈夫なのかと不安になっている皆さんにぜひ手に取っていただきたいです。


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