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実は私の「やりたいことリスト」には元ネタがある。
宇宙服着てみたい
涙袋取ってみたい
草津に住んでみたい
やりたいことやらなきゃ死ねない
リストの1番上に「宇宙行きたい」ではなく「宇宙服着てみたい」が来ているのはこれが理由である。すぐ好きな人に影響されるの、良くない(無反省)。
ちなみに、私が好きなのはこの後の歌詞だ。
ジョブズみたいにならなきゃ
何か発明しなきゃ
歴史に残らなきゃなのに
昼まで寝ちゃった
何かしたいのにしたくない
布団出たいのにあったかいから
私の世界で考えれば
それはそれは平和
高校生の時、部活内ランキング企画で「歴史に名前が残りそうな人」同率1位をもらったことがある。嬉しくなかったといえばそれは嘘だが、正直9割怖かった。「この先の人生で何かを果たさなきゃいけないんだ」という手荷物が増えた気がした。
そんなもの、別に誰も本気で答えていないし、罰則や制約が発生するわけでもない。そもそもこのランキング自体を覚えている人がどれくらいいるだろうか。そう開き直れれば良かったのだが、同率1位だった相手が、中学生から既に作曲や編曲を手がけ最終的に東京藝大に現役合格した音楽の申し子みたいな先輩だったのが悪かった。
……別に、その相手に責任を負わせるつもりは1ミリもない。ないが、いっそあなたが満場一致で1位をさらってくれた方がどんなに嬉しかったか、とは幾度となく思った。
相手が確実に世界のどこかに名を残してしまうからこそ、このランキングがただのお遊びで片づけられない代物に化けてしまったようだった。
だから、ジェニーハイは私にとってある意味救いだった。
これは完全に個人の主観と偏見になるが、「あなたは間違ってない」と言ったあと、「隣で寄り添ってくれるのがindigo」「ビンタしてくれるのがゲス」なら、「ホールケーキとピザを勝手に注文し、TSUTAYAでDVDを借りてきたうえでお布団を敷いてくるのがジェニーハイ」である。
別に何もしなくてもいい。できなくてもいい。お布団があったかいのは平和な証拠。生きてる証拠。ならそれでいいじゃないか。
私の「やりたいことリスト」が、人生スケールのくせに項目ひとつひとつの規模が小さいのは、たまにちょっと頑張って手が届く楽しみが欲しいと思って選んできたものが多いからだ。
かといって簡単に消せる項目ばかりなら、リストの中身がどんどん減って生きる楽しみが目に見えて減っていくような気がしてしまう。
そう考えると、「宇宙服着てみたい」って、できそうでできないけど生きてる間にはできそうないいラインなのかもな、とちょっと思った。
だからといって寝坊して昼寝して授業中も寝て何もなさず1日を終えたあげくに〆切2日前くらいになってようやく期末レポートに手を付ける生活はやめた方がいい。自分に言い聞かせていますこれは。
おしまい。
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