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57.ベアマーケットとブルマーケットとは?

ベアマーケット



まず、ベアマーケットから説明していきましょう。
ベアマーケットって聞いたことありますか?英語で「熊相場」って言うんですけど、要するに株価が下がり続けている状態のことなんです。

なんで「熊」かっていうと、熊が獲物に襲いかかるとき、上から下に押さえつけるような動きをするからなんだそうです。
つまり、株価が下がっていく様子を熊の動きに例えているわけですね。

ベアマーケットの特徴としては、まず株価が長期的に下落し続けることが挙げられます。
具体的には、主要な株価指数が最高値から20%以上下落した状態が続くことを指します。

この時期って、投資家の間に悲観的な見方が広がっていて、「もっと下がるんじゃないか」って不安が募る傾向にあるんです。
そのため、多くの人が株を売ろうとするので、さらに株価が下がるっていう悪循環に陥りやすいんですよ。

ベアマーケットの原因はいろいろあるんですけど、例えば景気後退とか、金利の上昇、政治的な不安定さ、あるいは予期せぬ出来事なんかが挙げられます。
2008年の世界金融危機の時なんかは、まさにベアマーケットでしたね。

ブルマーケット



じゃあ、次にブルマーケットについて説明しましょう。
ブルマーケットは、ベアマーケットの反対で、英語で「牛相場」って言います。株価が長期的に上昇し続けている状態のことを指すんです。

「牛」って例えているのは、牛が角で獲物を下から上に突き上げるイメージからきているんだそうです。
つまり、株価がどんどん上がっていく様子を牛の動きに例えているわけですね。

ブルマーケットの特徴としては、株価が長期的に上昇し続けることが挙げられます。
一般的には、主要な株価指数が最安値から20%以上上昇した状態が続くことを指します。

この時期は、投資家の間に楽観的な見方が広がっていて、「もっと上がるんじゃないか」って期待が高まる傾向にあります。
そのため、多くの人が株を買おうとするので、さらに株価が上がるっていう好循環が生まれやすいんです。

ブルマーケットの原因としては、例えば経済成長の加速とか、企業業績の改善、技術革新、あるいは政治的な安定なんかが挙げられます。
2009年から2020年初頭までの期間は、アメリカの株式市場で長期的なブルマーケットが続いていました。

ここで注意しておきたいのは、ベアマーケットもブルマーケットも、必ずしもずっと続くわけじゃないってことです。
市場は常に変動していて、短期的には上がったり下がったりを繰り返します。
でも、長期的なトレンドとしてどっちの方向に向かっているかを見るのが、ベアマーケットとブルマーケットの考え方なんです。

投資家にとっては、今がベアマーケットなのか、ブルマーケットなのかを見極めるのは重要です。
なぜかというと、それによって投資戦略が変わってくるからなんです。

例えば、ベアマーケットの時は、多くの投資家は守りの姿勢を取ります。株を売却したり、より安全な資産に投資したりする傾向があります。
一方で、「こんなに下がったんだから、これからは上がるはず」と考えて、安く株を買い集める投資家もいます。

ブルマーケットの時は、多くの投資家が積極的に株を買い増ししたりします。「まだまだ上がる」と考えて、高リスク・高リターンの投資にも手を出しやすくなります。
でも、「もう天井だ」と考えて、利益確定の売却をする人もいるわけです。

結局のところ、ベアマーケットもブルマーケットも、投資のチャンスでもあり、リスクでもあるんです。
大事なのは、自分の投資目的や risk tolerance(リスク許容度)に合わせて、適切な投資戦略を立てることですね。

それから、ベアマーケットとブルマーケットは株式市場だけじゃなくて、他の金融市場でも使われる言葉なんです。
例えば、債券市場とか、外国為替市場、あるいは商品市場なんかでも同じように使われます。

まとめ



最後に強調しておきたいのは、ベアマーケットだからって必ずしも悪いわけじゃないし、ブルマーケットだからって必ずしも良いわけじゃないってことです。
それぞれに機会とリスクがあって、それをどう活かすかは投資家次第なんです。
だから、投資をする時は、今の市場状況がベアなのかブルなのかを理解した上で、でも同時に長期的な視点も持って、冷静に判断することが大切だと言えますね。

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