#3瀬場拓郎がいまさらアイドルマスター!?
前回までのあらすじ
10週以内にランクアップしなければ千早が死ぬ。
いや、正確には活動停止になるだけなんだが、ゲーム的には死んだも同然だ。この衝撃的、あまりに衝撃的な事実が発覚した瀬場拓郎は自分がデスゲームの世界に放り込まれたことを知る。
レッスンやコミュニケーションを繰り返すが、オーディションには連戦連敗。テンションもだだ下がる中、かろうじてEランアイドルにランクアップする。
よーし! やるぞー!(やりたくね~!!!!)
矛盾した気持ちを抱えつつ、アイドルワールドへIN!
あけましておめでとう、千早。
とりあえずレッスンをする。
千早は自分が成長しているのを感じているらしい。
いいことだ。
次は仕事をする。今日の仕事はランクアップらしい。
ラ、ランクアップ?
どんな仕事だよ。そんな仕事が世の中にあるのか。
選択の余地はない。この仕事(?)をしよう。
千早「プロデューサー、知ってますか? 私の名前、情報誌のスミのスミのスミに載ったって」
「え、そうなのか?」
コメントしずれぇ~、とりあえず「一歩前進だな」を選ぶ。
千早「よし、というほどでも……。本当に、スミのスミのスミですから」
正解なのか? よくわからん。
こいつ頭がおかしいから、リアクションが読めなくて怖いんだよな。
千早が情報誌をくれるという。
「い、いや、見せてくれるだけでいいよ。家に、持って帰ればいいじゃないか?」
そうだよ。ささやかな記念として取っておいた方がいいんじゃない?
千早「どうせ、読むの、私だけですし。それに家では、本は読む物ではなく、投げる物……」
ほーら変なこと言いだした!
本を投げるって、そういう能力者か何かか?
「は?」
そりゃプロデューサーもそういうリアクションするわ。
千早「父と母、昨夜も激しく、やり合って……。つまらないことで、すぐ、ののしり合いに」
千早「早く家を出て、ひとり暮らしがしたいです。私……これ以上……」
誰かこの子を保護してあげて!
っていうか、一人で暮らした方がいいよそれ。
千早「あ、すみません。こんな話、する気では。不快……でしたよね?」
「いや、個人的な事情も、知っておくに越したことはないから。……千早、えーとだな」
プロデューサーに余計な心労がッ!
「影響されないようにな。気をもみすぎると、体調を崩すぞ」
精いっぱいのフォロー。が、がんばれ!
千早「ありがとうございます。でも、平気です。なるべく、他人だと思うようにしてますから」
それはそれでええんか………。
千早「……そうでもしないと、身が持たないんです。自分の心は、自分で守るしか……」
「千早にはいい思い出が出来たみたいだな」
今のやり取りにどんないい思い出の出来る余地があるんだよ!
やっぱこのプロデューサーもおかしいな。
というわけで次週。
テンション下がってる~!!!!
原因がわからん。
わからんというより、このテンションという数値はどっちかっていうとコンディションに近いものではないか。
仕事をすりゃ、人は疲弊する。ましてや千早は家庭環境が悪いから、何もしなくても下がりやすい傾向にあるのかもしれない。
そういうことなのだろうか?
あとこの仕事(?)なんですけど、前回、気づいたというかわかったんですが言いそびれていたことがありまして―――。
オーディションでは思い出という概念を最大三回まで審査員にぶつける(?)ことが出来るんですが、その思い出は勝手に回復しないんですよ。
何せ思い出ですから。
ですから、イベントシーンをこなして思い出を作るわけです。爆弾みたいに。
んでもって、この思い出はテンションの高低で入手できる量が違ってくるんです。
自分でも書いててよくわからなくなってきた。
思い出とはいったい何だ………?????
おそらくアイマスでは思い出が道具として利用されている世界なんでしょう。というわけで思い出を作ろう。
仮面ライダー龍騎がカードで戦うように、この世界では思い出で戦う。それだけの違いよ。
千早「あ、プロデューサー、見てください。あそこの、街頭TV……」
お、なんやなんや。
TVではシングルマザーの話をやっていた。
千早は家族の話に敏感である。
千早「両親がケンカばかりしているよりは、平和なだけ、いいかもしれません」
千早の両親は、仲直りする兆しとかないのだろうか?
駄目みたいですね。
選択肢が出てきて、「憎しみは、なにも生まない」を選択する。
なんか仮面ライダーみたいなセリフだ。
千早「……わかってます。私だって、言いたくて、言ってるわけでは……」
お前が街頭TVでシングルマザーの話しだしたんだろ。
千早、お前もう家族の話禁止な。
気分が落ち込むばかりでいいことがない。
「親がどうかは、ともかく……千早のそういう顔を見るのは、悲しいよ」
そうだよ。
千早「あ、すみません。そうですよね。いらだって、人を傷つけたら、両親と同じ……」
コミュニケーションに成功した。
いい思い出かどうかわからないけど、重い話だからぶつけられたら痛いだろうな。
翌週の仕事はキャンペーンだ。仕事と言いつつ、ここで仕事らしいことをする方が珍しいってどうなのよ。
なんかCD売ってたみたいだ。
千早「オマケでつけた携帯用ストラップ見て、買ってくれる人、多かったですね」
千早がオマケの力で売れたのでは? と面倒くさいことを言う。
実際、どんなオマケだったんだろう。千早のフィギュアストラップかな?
だったら買うぜ!
千早「歌を売っているのに、歌だけでは売れない。皮肉なものですね」
「売るっていうことは、トータル力の勝負だからな。絵に描いたようには、いかないよ」
千早「プロデューサー、プロの条件って、なんでしょう?」
テンションに左右されず実力を出すことじゃないかな!
という選択肢がなかったので、とにかくいい歌を歌えと言ってみた。
千早「それが、プロデューサーの描く真のプロなら、稼ぎは関係ないということ?」
くそっ、穿ったことをいいやがって。
動揺して撮影する手もブレる。
いい思い出かどうかわからないが、地味な思い出だ。
また出た! 獣の数字72!
このファンレター、察しがつくと思いますがプレイヤーから公募されたものらしいですね。
そして次の週である。
テンションはMAXだ。
が、この直後に挨拶に失敗してワンランクダウンする。
挨拶とは一体………!!!!
言い訳させてもらうと、挨拶は同じ選択肢を選んでも失敗したり成功したりして訳が分からないんだ!
思い出を作るのに忙して今日はもう四週目だ。
オーディションを受けるぞ。
俺だっていろいろ情報を集めて来たんだ。音楽のテンポに合わせてアピールするといいらしい、とか。
しかしその後、惨敗。
容赦が………容赦がないッ………!
また思い出を作らなきゃ。
握手/サイン会か。まるでアイドルみたいだぁ!
千早「プロデューサー。サイン会、まだ続くんですか。私、もうサインしたくありません……」
泣き言を言う千早。
千早「『メッセージも書いてくれ』とかって。歌手って、メッセージは歌で伝えるものでは?」
ええ? いやまぁ……う~ん。
「それと、これとは、別だよ」
よくわからんが、そうだそうだ。
千早「そういうものですか。私に歌以外の期待をするなんて、ファンの気が知れません」
融通の利かない戦闘マシーンみたいなことを言う。
いや、もっと千早は期待していいところ、いっぱいあると思うよ?
千早「あ、注文だけじゃなく、文句も言われました。サインが、あまりサインっぽくないとか」
あっ(察し)。
やっぱり普通に名前を書いている。サイン特有のあのグニャグニャな字ではないらしい。
あれって本人が自分でデザインしているだろうか?
そういうのよくわからねぇから、よくわかんねぇな。
あれこれ言い訳してサインしたがらない千早のために、サインのお尻に♪マークを書くことを提案するプロデューサー。
なんやかんや気に入ってくれたらしい。
よかったよかった………。
こいつアイドルやる気あるのか?
次の週である。千早のテンションが低い。
そこで伝家の宝刀、休みである!
アイドルは休むことでテンションを回復させることができるのだ。意外と重要なテクニックなのだが、初心者は気づかずにアイドルを活動停止に追い込まれることが多かったそうな。
ちなみに休んでもクレジットは消費せず次週へ続く。
この情報重要だよな。俺もちょっとビビりながら休んだ。
ちなみにアイドルが休むとプロデュサーも休む。
いや、お前は休むなよ。やることあるだろ、いろいろ。
というわけで翌週。
千早のテンションが全快だ!
オーディション行くぞ千早ァ!!!
勝てるよな………なんかお腹痛くなってきた。
勝ったぜ!
とはいえ、4位と同着だ。
ギリギリの戦いだった。
恒例のライブが始まる。
ちなみにアイマスって、持ち歌を10曲の中から選ぶのだが、使いまわしとかなくそれぞれキャラクターの声優全員が歌っている。
つまりキャラクター9人×40曲が収録されているのである。
怖っ! じゃなく、凄い!
歌はともかく変なダンスだ。
あと、気持ちよく歌っているところ悪いけど本格的に腹痛くなってきた。
トイレ行ってきていい?
まずいか。
昇格まであと約三万人だ。
あと一回、なんとしても勝つぞ!
テンションの管理さえできれば千早は無敵なんだ。
というわけでトイレ行ってくるよ千早。
筐体からカードが出るか、俺のケツからアレが出るか、どっちが早いか勝負だ!
フゥー、何とか人間の尊厳を保ったぜ。
リミットはギリギリだけど思い出爆弾を作るためにレッスンを行う。
そういやポーズレッスンやったことないな。
このレッスンはカメラの位置とポーズの方向を覚える覚えゲーだった。
仕事という名の思い出作りをする。
っていうか、なんやかんや仕事はしつつそのあとの出来事………みたいな感じのイベントらしい。
事務所で休憩中のことのようだ。
千早「外は、北風が強く吹いてるみたいですね」
三十年に一度の寒波らしいからね。外も雪降ってるよ。
*この記事は2023年の1月24日に執筆されました。
寒いから千早と肉まんを食べようという流れになる。
千早「どうやって食べるんですか? 私、あんまり慣れてなくて」
千早ッ………お前肉まんを知らんのか!
どういう人生を送って来たのだろう。
「えっ、肉まん知らないの?」
千早の不思議ちゃんムーブにさすがのプロデューサーも驚きを隠せない。
いや、そんなでもないか。結構、俺と一緒に千早の発言に驚いてるよな。
千早「別に知らないわけでは……うっかりしただけです」
あーそうなの? ちょっとビビったわ。
「あはは。コンビニで肉まん買ったりするようには見えないな、千早」
どっちかっていうと、コスパ重視でコンビニでまとめ買いとかしてそう。
千早「ええ、それに……家でも、食べるような機械はありませんから」
また家の話をしだした!
お前、家族の話したらもうアレだぞ、罰金100円だぞ。
千早もいい加減、自覚してるのか「やめましょう」とセルフキャンセルしてきた。
千早と肉まんを食べる。あーだこーだ言ってないでさっさと食えばよかったんだ。
(肉まんくらいでよければ、俺が一緒に食べてやるからな、千早……。)
そうだよ。今度、サイゼリア行こうよ。ピザとかドリアとかパスタとか好きなだけ食わせてやっからよ………。
というわけでもう残り二週である。
本来ならここで休ませてテンション回復、次のオーディションへ向かう予定だったのだが………。
疲れてボーッとしてきたからか、挨拶してしまう俺。
しかも失敗した。
うわー!!! 大丈夫かこれ!
気を取り直して思い出作りだ。
なんか千早が街頭TVを指す。
あれ? これ前にもやったな………。
またシングルマザーの話だ!
イベントってだぶるのかよ!
し、しかし同じイベントなら攻略方法が分かっているからありがたいぜ。
このアイドルマスター、ギャルゲーではご法度と言われる会話イベントの正解情報だが、稼働当時、それが広範囲に流布、共有されていたらしい。
そりゃそうだよ、アイドルは命がかかってるし、プレイヤーは金がかかってるんだ。
薄々思ってたけど、アイドルマスターは恋愛シュミレーションじゃないな。
アイドルバトルロイヤルアドベンチャーだ。
生き残るためならなんだってやるぞ。
ラスト一週!
ここで勝たなきゃ終わりだ。
なのにテンションが低いッ!!!
そして挨拶イベントに失敗してとうとうテンションがゼロになった!
どうして………!!????
っていうかこのわずかな間にテンション下がり過ぎだろ。
(勝負は実力と運で決まる。運なら自信あるぞ!)
さっき出してきちゃったけどな。
うおおお行けえ千早!
が、全然ダメ!!!
ランクUP失敗!
千早あああああああああああああああああ!
社長からプロデュース終了を言い渡される。
社長「……というわけで、次回は『お別れコンサート』を行ってもらう」
社長「コンサートの結果で、ファンから、君と女の子への評価を下してもらうのだ!」
低そう。
社長「では、次回の朝に、君から女の子にこのことを伝えたまえ」
鬼かあんた。
仕事行きたくねぇ……。
千早にどうやって活動停止を切り出せばいいんだ。
っていうか、どうして俺は二千円近くも払ってこんな辛い目に合わんといかんのだ。
ごまかしてもしょうがない。正直に言おう。所詮、相手はデジタルデータだ。心のないデジタルなデータなんだ。そう思えばなんだって辛くない!
千早「え? 活動……停止?」
わりぃ………やっぱ辛ぇわ………。
お別れコンサートの話を進める。
千早「それは、もしかして……引退勧告、ですか?」
「ちがうよ。もちろん、引退するもの、ひとつの道だけど、そこは自分で決めてほしい」
あ、そうなの?
てっきりアイドル辞めるのかと思った。俺よりいいプロデューサーに引き取られて別な道にって感じなのだろうか。
ありったけの想いを込めて、最後の記念碑を打ち建てるつもりらしい。
コンサートを成功させて、千早と気持ちよく別れよう。
コンサート会場の大きさと成功率には密接な関係がある。
とはいえ、千早のレベルでは市民ホールどまりのようだ。
最後のライブが市民ホールか………。
最後に歌うのはもちろん、蒼い鳥だ。
その後、数日間……千早は、仕事やトレーニングを通じて、己の精神を研ぎ澄ませていき……そして、いよいよ――運命の日、到来。
ラストコンサート開園まで……あとわずか
なのに千早がいない。社長によると、外の風に当たりにいくという。
迎えに行こう。
千早「あと1時間で、開演……。そして、それが終わったら……」
「お、いやいや。千早、どうしたんだ? 社長が、心配してたぞ」
なんか悩んでるっぽい。
千早「プロデューサー、結局、私たちの人気は、新人より少し上程度で、止まってしまいましたね」
うぐっ!
千早「人気は水物ですから、今さら、どうこうは、思いません。けれど……」
あ、ここで各項目の評価が改めてでるんですね。
千早「私自身、多少でも、見た目をみがくことを意識していれば、トップに立てたかもしれません」
能力値は高いけど、問題はテンションのほうだと思うよ。
千早「……私、こわいんです。これまでの日々が、終わってしまうのが」
千早………。
「おい、どうしちゃったんだ? そんなの承知の上で、しっかり歌える準備してきたんだろ?」
千早「そうです。なのに、はりつめていたものが、突然、はじけてしまって」
千早を励まさないと!
「ほら、千早、笑って。そんな顔してたら、気持ちはふさぐ一方だぞ?」
「たしかに、明日からは、新しい日々がはじまる。これまでと、同じってわけには、いかない」
「けど、なにもかもがデビューした頃に戻るわけじゃない。ちがうか?」
千早「……ちがいません。学んだ事や教えてもらった事、それから積み重ねた思い出は、決して……」
千早「そうですね! ちょっと考えすぎていたかもしれません。……あ、震え、止まったみたいです」
うまくいったみたいだ。
千早「それでは、行きましょう。プロデューサーが選んでくれた曲『蒼い鳥』。あの歌詞のように」
千早「このライブを成功させて、雄々しく飛び立ちたいと思います。――新しい空へ」
最後に今まで獲得した思い出が合算される。どうもお別れコンサートに使うらしい。
そしてラストコンサート。
今までの思い出をファンにぶつける。
ぶつけられたファンはおそらく死ぬ。
コンサートの後は最後の会話タイムだ。
の、前に社長が横やりを入れて評価を下す。
100点中33点。
あー、まぁ、そんなもんじゃないですかね。
最後の評価は千早が下すらしい。
えー、ちょっと怖いな。
千早「もうすっかり、暗くなっていますね。長かった1日が、ようやく終わります……」
「そうだな。いろいろ大変だったけど、でも、よかっただろ? いい形で、ラストを飾れて」
千早「はい。あの広さのホールを沸かせることができたんですから、よしとします」
千早「決して、プロとして、胸を張れる会場じゃなかったですけど、今の私では、あそこが限界かと」
「ま、実力相応ってとこだったかな。――で、千早。さっき言ってた、話したい事って?」
千早「あ、今後の進路についてなんですけど……私、決めました」
千早「しばらく、アイドル活動、続けていこうと思います。プロデューサーの手を、離れた後も」
あ、そうなんだ。そんな習い事続けます! みたいな感じのノリなのか。
まぁ、いいや。千早がアイドルを続けて幸せになってくれるならそれで。
「そうか。今日のライブが、なにかのきっかけに、なったかな?」
千早「はい。いつか、もっと大きな会場で、今日のようなライブを、やってみたいです」
千早「見果てぬ夢かもしれませんけれど、修練を積んで、その目標、実現するつもりです」
「たしかに、引退ライブが市民ホールじゃ、さびしいもんな。応援してるよ」
千早が新たなスタートを切るそうだ。
「ずいぶん、急ぐんだな。あ、そうだ。俺からは、なにも贈ってやれないけど、せめて最後に――」
ここで選択肢が入る。さっき、見た目を磨くことも意識してればと言ってたし、見た目に関するアドバイスを送る。
「見た目についての助言、しようか?」
千早「いえ、不必要です。これからは自分ひとりで、やっていくことになれたいし、それに…」
何だコイツ。あいかわらず千早は千早だぜ。
千早「独立を機に、まず歌の形を見直したいんです。見た目を気にしている余裕は、今はありません」
さっきと言ってることが違―――
「そ、そうか。まあ、そういうことなら、千早の思う通りに、やればいいよ」
千早「では、そのうち、また会えたら、会いましょう。――プロデューサー、さようなら」
「あ、千早! ……行っちゃったか」
――こうして、俺が育てた少女は、前だけを見つめて、クールに去っていった
元々、しっかりした価値観を持った子だった。
俺が心配することもないだろう。でも……できれば、もっと深い絆を築きたかった。それが、千早のさらなる魅力にも、つながったはずだから
最後に千早からの評価が出る。
100点中50点。
高い。
プロデューサーレベルが上がった。
2人組のユニット! そういうのもあるのか。
千早のいない事務所で息巻くプロデューサー。
というわけで次回へ続く………のか?
ここまでの感想
すごいゲームだったな………現在まで続くIPになるのもわかるわ。
そしてメディアミックや続編が失敗したり、混乱したりする理由が分かる。
さっきも書いたけど、これはアイドルと恋愛するゲームじゃなくて、アイドルと一緒に芸能界をサバイバルするバトルロワイヤルなんだよね。
だから感覚的に言うとプレイ感はAPEXに近い。
そしてそれは、プレイしないと実感できないからプレイヤーと制作側で感覚の乖離が起こってしまったのだろう。
アイドルは恋人じゃない、戦友だ。
ただ、APEXと違ってアーケードはリアルマネーがかかってる。
勝ち抜けばそれだけ大量に、だ。
アイドルが活動停止に追い込まれるのもそうだけど、そのアイドルに最大6千円、当時は500円3プレイだから、えーと……2万円(2万円!)近くつぎ込むことになるからオーディションの緊張感が半端ない。
確かにAC版アイドルマスターからしか摂取出来ない何かが、ここにはある。
たぶん、アイドルを活動停止に追い込まれて、トイレで吐たプロデューサーもいるんじゃないかな。
これだけ高額なら、さぞ儲かったと思ったが実際にはこのゲーム、商業的には失敗らしい。
このシステムならそりゃそうだろうな。どちらかというと、家庭用ゲーム機向けのシステムだ。
このアイドルマスター、その後XBOX360に移植されたらしいが、XBOX360どまりでsteamとかでも売ってない。リメイクとかリマスターもない。要望は多いらしいがどうしてなのだろう。
とにかくゲーセンからいよいよ撤去されたら、XBOX360用意して、ソフトを買うしかない。
そのソフトですら、DL販売もなくなったからDISCを探す必要がある。
それを踏まえて………どうする? 俺!
ちなみにその後、俺は食欲を失い体調を崩して寝込みました。
戦わなければ生き残れない!
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