瀬場拓郎のXCOM2地球奪還作戦:10
前回は評議会の人が撃ち殺され、最後の任務を託されたところで終わった。
やりますか。他ならねぇ評議会の人の最後の頼みだもんな。
まずは前哨戦。ネットワークタワーをハッキングして、人類に宇宙人がどれだけ害悪でクソで畜生でこの世にいてはならんものであるかを知らしめよう。
今回は人数が少ない分、情報を払ってバフを得ることが出来る。
行きます。
敵がいますが、上手く回避出来ました。写真は壁おこわして建物の中に入るアンドロメドロン。見つかったわけではなく、こいつはドアが開けられないので、壁を壊さないと建物内に移動できないのだ。
月々の修理代がかさみそう。
コンソールを見つける。
最後の最後で発見されるが。
構うもんか! ハッキングが完了すればミッションクリアだ!
にーげろー!
一方、演説を行う宇宙人の代表。
しかしスクリーンに映し出されるのはXCOMの入手した真実だった。
突然、映し出されたグロ画像にドン引きする人々。
「あれ? なんか様子がおかしいな」
「ちょっ」
いや違うんですこれは。
直後に暴徒と化した民衆にボコボコにされる宇宙人の代表。
最終決戦の始まりだ!
これが最終決戦の面子だ! XCOMの誇る最強の6人を投入する!
極限まで強化されたサイキック兵、仙人! 期待しているぞ!
それじゃ出発、あ、ちょっと待て。
XCOMに足手まといはいらん。
コマンダーとアヴァターを接続する。
兵士たちも準備を行う。
コマンダー IN アヴァター。
コマンダーの視点で映し出される、通路で敬礼する兵士たち。熱い!
セントラルが演説する。
「アドヴェント(宇宙人)は嘘の塊だ。もはや奴らの命運は尽きた。これより総攻撃に移る! エイリアンはこの星を意のままにしようとしているが、黙って従うことなどできようか。楽な戦いではないだろう。しかし、諸君ならやれる。諸君は弱音を吐かず、務めを果たし続けてきた。諸君こそXCOMだ」
俺は最初の記事でXCOMの隊員に「物々しい装備をしているが実際の戦闘力はこの記事を読んでいる読者諸君とそう変わらないから安心して欲しい。」と書きましたが、これは決して誇張ではありません。
初期の隊員たちは「烏合の衆」と評議会の人に揶揄されるぼどクッソ弱いです。
それが想像しうる限り最悪な状況を切り抜けて経験を積み、宇宙人の技術をリバースエンジニアリングして武力を増強し、いまや強力な存在となったのです!
そう言う意味で、このセントラルの「諸君こそXCOMだ」というのはまさに最終決戦に向かう兵士に対する最大の激励と言えるでしょう!
最終決戦が始まります。驚くのはまだ早い。
ふーん、ここがエルダーの本拠地か。センスいいじゃん………。
そこに映り込むコマンダーのアヴァター。
そう、いつも隊員に指示を出すコマンダーが今回、XCOM7人目の隊員として戦場へ降り立ったのだ! てっきりゲートを開けて終わりだと思ってたので初見ではかなりびっくりした。
アヴァターには3つのアビリティがあって、直線状の敵を壁とか無視して貫通するナルランス、範囲攻撃ヴォイドアウト、敵をコントロールするマインドコントロールがクールダウンを必要としますが回数制限なしで使えちゃうのだ。
見て下さい、この圧倒的な威力!
ただ敵の数も多い。さすが宇宙人の本拠地。
先に進んでいくとエンジェリス・エーテルという奴がすっげぇ話しかけてくる。あんた初めて見る名前だけど俺とどういう知り合いなわけ? ていうかエルダーって種族の名前なの? あなたはエルダーの、エーテルって人なの? ていうかどういう役職の人なの? 一切説明がない。無視だこんな奴。
敵を倒して先へ進んでいく。
この施設でっけー。なっげー。めんどくせー。
先へ進むと地球っぽい施設を発見する。最初期に拉致された人間に心理テストをした名残らしい。
キンタマ………もとい2体のゲートキーパーに遭遇する。
ガーディアンがゲートキーパーに殺された!
犠牲者が出てしまった………セーブデータをロードしてやり直そうかと思ったが、最後までやってみよう。
邪魔だ! アヴァターは負傷しても時間経過で回復する。
最深部へ到達する。
そこへ出現する敵のアヴァター。
こいつがラスボスだ! こいつを倒せば背後にいるエルダーもダメージを負う………のかなぁ。こいつを倒してどうして全てが解決するのか、仕組みを真剣に考えると疑問符が浮かぶ。
相手が一人なら楽なんだが、そんなわけがねぇ。
コマンダーの初手ヴォイドアウトは基本。範囲攻撃・高ダメージ・必中とXCOMに必要なものが全部揃っている。
アヴァターは攻撃がヒットすると、ランダムな位置にテレポートするが、
そんなの関係ねえ!
スネークの着るアーマーの特殊能力、イカロス・ジャンプが発動する。ミッションで最大2回、行動値の消費無しであらゆる地点に移動することが出来る!
敵のアヴァターの隣にスーパーヒーロー着地!
相手にターンを渡さずラピッドファイアで確殺!
これでクリアだ! と思いたいがそんなわけがなく、このアヴァター、実にあと2回出現するのである。
エルダーはゲートを使ってガンガン敵を送り込んでくる。
1ターンに6匹くらい送ってくるので、キリが無い。
やめないか!
2体目のアヴァターを仕留めるスネーク。
仕留めてない! 生きてた!
ホークアイがトドメを刺す。
最後のアヴァターが姿を現す。
出現するゲートキーパー。
フェイスレスの群れ。
やばい、早いとこアヴァターを仕留めなければ!
ホークアイの一撃がクリティカルヒット!
続いてスネークがイカロスジャンプでアヴァターに肉薄!
今だ! やれ!
ラピッドファイアの発動! 射撃! 回避された! おい!
2発目! これも回避された! 馬鹿な! おいふざけんな、こんなことってあるのかよ!
テレポートするアヴァター。やばい、あと少しなのに。このままじゃ確実にまた誰か死ぬ。コマンダーもアビリティを撃ち切って確殺する方法がない。
誰か、誰か攻撃できる奴はいないか!
いた、足でまといじゃないだ!
足手まといじゃないが最後のドローンを残していた! ドローンによる戦闘プロトコルは必中だ! 回避も出来ない! 装甲も無視できる!
散々足手まといと言われた彼女が!
足手まといと馬鹿にされ続けた彼女が!
スネークやホークアイ、コマンダーなどの名だたるヒーローを差し置いてラスボスに最後の一撃をお見舞いした!
やったあああああああ!
と、喜んだのも束の間、エルダーが死んでサイキック・ネットワークが不安定になり、帰れなくなるXCOM。
しかしコマンダーが持ち前のサイキック能力でゲートを安定させる。なんというメアリー・スー。
しかしエルダーも最後の力を振り絞って、余計なことをする。
「ドリャアアアアアアア」
「ウオリャアアアアアアアアアア」
神秘的な演出で誤魔化されがちだが、なんら知的な部分はなく、単に押し合い圧し合いをしているに過ぎない。
うるせえ! 最後はコマンダーが勝つんじゃあああ!
アヴァターの接続から解き放たれ、帰還するコマンダー。最後はセントラルのいつもの言葉で締めくくられる。
ミッションコンプリート、コマンダー。
その後。
各地のレジスタンスが武装蜂起。
シティから人が逃げ出す。
形成は完全に逆転。
地球は奪還されようとしていた。
「腹減ったなぁ、ピザくいてぇ」
「ピザか、そういやしばらく食べてないな」
「頼もうぜ」
「あっ、誰か来る」
「すいませーん、野球がしたいんですけど~」
「ボールとミットが無いじゃないか。この人数じゃキャッチボールくらいしか―――」
「ぎゃああああ!」
「野球やろうぜ………野球」
「しまった、野球ファンに囲まれた!」
冗談はさておき宇宙人の検問所にXCOMの旗を立てる人たち。
どうでもいいけど、前回ARKをやっていたとき、ヴァシリに幾度となく「拠点に旗を建てよう!」と言って、結局その直後に拠点を破壊されて最後まで旗を建てられなかったことをなんか思い出した。
一方その頃、海中では―――
何か体によくなさそうなオーラが岩の割れ目から放出されていた。
続編(XCOM3)の存在を適度に臭わせつつゲームは幕を閉じる。
完
あとがき
ここまで読んでくれた読者の方、本当にありがとうございます。ツイッターに上げられる感想も楽しんで読んでおります。
でも結末まで上げちゃって開発会社から怒られないかな。怒られないためにこの記事を見たみなさん、XCOM2を買って下さい。そしたら「売り上げに貢献してるだろ」と開き直れるんで。
このゲーム、実は大型DLC『選ばれし者の戦い』というのがあって、そいつを導入すると兵士の疲労度の導入、人間と宇宙人以外の第三勢力の参戦、兵士の遠征など、ゲーム性を大きく変更する興味深いシステムとストーリーが導入されるのですが、いかんせんこれが非常に面倒くさい。
何が面倒くさいのかと言うと、ただでさえ面倒な支配種に加えて、新たに三種類の選ばれし者と、初期に宇宙人に攻撃された地点に沸いたロストというゾンビを相手に戦わなければならないからです。
このロスト、ゾンビ映画みたいに大量に襲い掛かってくるのですが、XCOMのシステムでそんなことをやられると面倒で面倒で仕方がない。
もちろん、新しいキャラクターが追加されて、彼らの力を借りれば切り抜けられるのですが面倒なことに変わりはない。
また、XCOM2の直接的な続編として、XCOM:キメラ・スクワッドが発売されています。外伝的な作品であるにも関わらず、システムの完成度は本作よりも上がってます。面白いです。興味ある方はXCOM2ともども是非、購入を検討してもよろしいんじゃないでしょうか。
ちなみにこのXCOM、リブート作品で原点は1994年に発売されたX-COM:UFO Defenceが最初になっております。こちらは日本でもプレイステーションに移植されて発売されました。スピンオフも含めて5作製作され、海外では名作シュミレーションとして親しまれているようです。
次のプレイ日記は、またヴァシリと何かやりたいと思います。殺伐としたゲームばかりやってるので、のんびりとしたゲームがしたい。