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異なるフォーマット間あるいは同じフォーマットの中でもEDLPの戦争が始まった時には、どのような手を打つか。どのように他社と差別化するか。#618

5つのことを徹底する事やで。

1・デプス(深さ)とウイス(広がり)の組み合わせで、強烈な豊富感を演出してや。

デプスって、商品の集中があることやねん。
特定の品種だけに品目数が多く揃えられてたり、特定の品目だけ特別に陳列量を多くして、目につきやすく強調してることやで。
多いとこと少ないとこやったら、10対1以上の開きをつけてや。

例えば、何かが100あるとするやろ。
そのうち5つだけは品目数か陳列量が多いっていう変化のつけ方がデプスやねん。
陳列の場合に他の品目は6個から10個しか置いてへん。
そやけど、品目AとBは120個と150個置いてんねん。
ほんだら、AとBはパッと目立つやん。
この極端な比重の違いを意識的につけることをデプスっていうねん。

ウイスは、その売場で必要なものが揃うことやで。
全て揃うって、ワンストップショッピングの事と違うねん。
色々あるんやのうて、一つのTPOSで同時に使う品種が間に合うって意味やねんで。

食品やったら、100グラム60円のモツから2000円の神戸牛のすき焼き肉まである場合がそうやねん。
いろんな牛肉があんねんけど、これらを全部一緒に買う人っていてへんやん。
100グラム2000円の神戸牛やったら特別の御祝い用やんか。
そやから、定評のある肉の専門店で買うやんな。
普段用の380円の牛肉やったら近所のスーパーやねん。
「牛肉について広く揃えています」っていうても、食べる側からしたら、TPOSに合わせて一つの売価のモノだけ、それに適した店で買うやん。

日用品の食器やったら、和陶器と西洋陶器と子供用の食器が一箇所に陳列されている売場って少ないねん。
違う通路や別の位置のゴンドラに分散されてるやんな。
客が苦労して組み合わせても、同時に使えへんデザインがほとんどやねん。

例えば、洗濯用品売場は、次の5つが揃ってへんとウイスが実現できへんねん。
1)常に使う道具
2)常に使う消耗品
3)時折使う道具
4)時折使う消耗品
5)それらのアタッチメント
この5種類があることやで。

トイレ用品は、風呂場用品は、って考えてみてや。
5種類のどれかに、品揃えが偏ったらあかんで。


2・商品レベルを統一して、来店頻度と購買頻度をよせてショートタイムショッピングっていう便利さを強調してや。

3・低い価格帯の分野で品目と陳列量を多くして、ロープライスのイメージを強調するんやで。

4・高級品を主力にしたらあかんで。日常の生活用品が全て間に合うことをモットーとしてや。

5・売価の末尾数字に「0」を二つ以上つけたらあかんで。

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