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RIKI / GOLD (2021)
日本で“マリーゴールド”で“女性ボーカル“といえば、あいみょんなのだろうが、近頃の自分にとってそれはRIKI、である。
NUOVO TESTAMENTや西海岸パンクバンド・CRIMSON SCAELETなどで活動していた女性ヴォーカリスト・NIFF NAWORによるプロジェクトがRIKI。そのサウンドは、過剰なまでに80’sサウンドに特化したダーク・シンセポップ。ジャケットやMVからも感じられるスタイリッシュなサウンドへの突き詰め方、というか潔さが半端ないデス。音色はエレガントで耳障りがいいのに、歌うときにフレーズの語尾がいちいち強くなるところとかパンクっぽくて、その端々から伝わってくる毒っ気や尖り具合がたまらないデス。
先行シングル「Marigold」や、Jeanetteのフレンチポップ・クラシック「Porque Te Vas」を含む今作は、このプロジェクト名義での2ndフルアルバム。
ダンスフロアで鳴らされることに意識が置かれていたであろう前作と比べて、より精巧で綿密なソングライティングによる作品づくりへと舵を切っているのが個人的には功を奏している、と思う。そんな思惑にまんまと嵌ってしまい、今日もまたRIKIの美しき80’sサウンドスケープにとっぷりと浸るべく、音楽再生機のプレイボタンをに指を当ててしまう自分。嫌いじゃないです。
■超どうでもよい余談■
あいみょん「マリーゴールド」MVで彼女が滑っているミニクルーザー”Penny”を去年から自分も始めており、はやく街中や海沿いを軽やかにクルーズしたいと思うこの頃。