今週の音楽(2023/09/24〜09/30)
・今年の夏によく聴いた曲のひとつが、プラガ配信シングル「Ramune River」。元スパイラル・ライフの石田リョーキチ師匠の元、楽曲・演奏の両面でタフになった上でのシューゲイザーサウンドが頼もしい。以前彼らのアルバム『eye cue rew see』リリース時にインタビューさせてもらった時に、ボーカル・ギターの高橋君が「(自分と綾子嬢の声が)入り混じって渾然一体となったような曲を今後つくりたい」的な発言をしていたことがあったのだけれど、この曲の途中では正にその発言通りのような瞬間が聴けるような。
・コーネリアスがカバーするYMO「CUE」。2007年にリリースされたシングル「GUM」に収録された同曲を聴いたときは、まさかこんなに長い間、この曲のカバーを聴く機会に恵まれるとは。
・今夏の自分はてっきり”newjeansおじさん”化すると思っていたのに、気づいたらいつの間にかに”ATARASHII GAKKO! おじさん”になってしまっていた! NEW EP「マ人間」は表題曲はもちろん、「オトナブルー」のTHE FIRST TAKE バージョンや、「狙いうち(50th anniversary special cover)」までがコンパイルされていてお得度高し。因みに彼女らにハマったのは、数年前にめがねちゃんのYoutubeチャンネル「めがねっとわーく」でコラボしていたのを見かけたのがきっかけだったような。個人的には世間一般的に浸透度を高めた「オトナブルー」よりは「青春を切り裂く波動」での彼女たちのパフォーマンスにヤられてしまった気が。
・自宅にいる時は大体朝の3時前後に目が覚めることが多いのだけれど、その後に「さてまずは音楽でも聴くかね」とスピーカーから鳴らすアルバムでいうと、ヴェルベット・アンダーグラウンドのこのアルバムをチョイスする率はかなり高いと思う。永遠に聞き飽きることのない定番の名盤。
・半年以上が過ぎた今でも高橋幸宏氏が亡くなったことが完全に受け入れられていないような感覚に陥ることがあるのだけれど、それはYoutubeなどで氏がドラムを叩く姿をずっと観続けているせいか。YMOの3人に加え、センターでコーネリアス小山田氏がギターを紡ぐこの「Absolute Ego Dance」のライブ動画から得られるグルーヴ感にまだまだ自分は浸っていたいのです。
・NEW ORDERとJOY DIVISIONをついつい想起してしまうこのバンド名だけで、時折自分を聴きたくさせてしまうのってズルいと思う。
・スーパーカーは、個人的には、デビュー期よりも「Futurama」「HIGHVISION」の頃がメンバー各々の才能の開花具合や、サウンド的な進化・深化がスリリングに感じられて思い入れがあります。