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そこに「あなた」は含まれているのか

東京都千代田区では、梅雨も明けて(?)連日アツい夏が続いています。

相手を信じることと、自分を信じることは同義。相手の可能性を信じることは、自分の可能性を信じること。相手を信じられないのは、自分を信じていないから。相手のことを嫌に思うのは、自分のことが嫌だから。

相手に向き合うことは、自分に向き合うことにつながる。自分と向き合い、自分を直に見ることは大抵の人にとっていやなこと。できれば一生避けたい。けど、目の前で一生懸命に自分に向き合おうとしているチームメイトをみると、自分も向き合わざるをえない。

あるいは、心のどこかで気にしていた自分の在り方や行動特性を「素敵だね」と言ってくれる人が目の前に現れたとするとどうでしょう。それだけで世界は180度転換し、一気に輝き始める。その人が与えてくれるのは、存在レベルでの自己肯定。自分だけでは中々至れない境地。

自分自身のことでいっぱいいっぱいの内は、他人の存在をまるごと受け止めることなんて絶対できない。でも、「自分のことを受け止めてくれた」と心から思える経験があると、自分自身もまた他の誰かを受け止められるようになる。そうやって連鎖が続いていく。

つまり、自分をさらけ出すか、相手の存在をまるごと受け止めるか、このどっちかから始まるんじゃないかな。

新規事業立案プログラムでありがちなのが、大きな社会課題っぽいものをテーマに、問題解決思考的に要素分解して原因分析を行い、解決策を洗い出して、出てきたアイデアの中から、課題解決につながり、かつ一定の経済合理性もあるベターな策を選んだうえで、そのプランを綺麗にパワーポイントにまとめて発表する、というパターン。(これができることもすごいことなのかもしれませんが。)このプランには、大抵だれの魂もこもっていません。

マジックワードは、「みんな」、「日本人」、「すべての人」etc..。グリーン組織の罠としても言われていたりしますが、「みんな」とは一体誰なのか。そこにあなたは含まれているのか。

雑誌『WIRED』日本版の元編集長、若林恵さんの何かのエッセイでこんなことをいってました。

「自分の心が動いた経験」を基にしてしか、人を動かす新しい経験はつくれない。未来を切り開くことは、自分が心を動かされた何かを継承し伝えること。

ISAKを設立した小林りんさんの『茶色いシマウマ、世界を変える』という本のあとがきには、こんな一文がありました。

”Your calling is where your heart's joy connected with the world's deep pain"
(自分が心底楽しいと思えることが、世界の深い悲しみと出会った時に、あなたは自分の運命と出会う)

日中もアツいし、夜中もアツい(大人会議でも涙がありました)。みんな本気。伝わっているといいな、私たちの本気が。そして、それが世界に連鎖していきますように。

May All Beings Be Happy!

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