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桃を剥く。
毅然とした態度で剥くことが肝要です。
数ある果実の中で、剥きにくいものの代表格が桃ではないだろうか?
柔らかく繊細で、それでいて少し痒い皮に覆われている。その内面はジューシーで、強く握ると変色してしまう。しかも、果肉が種から離れにくい。
でも、美味しい。剥きにくいけど、まあ、美味しい。
誰もが、誰かが剥いてくれないものだろうか?と渇望する果実。それが桃である。
桃へのアプローチの仕方は、2通りある。
1つは、割れ目に沿ってナイフを入れて、2つに割ってから、くし切りにして川をむく。
もう一つは、皮をくるくる剥いてから、果肉をそぎ落としてゆくというアプローチである。
よく熟した桃の場合、1つ目のアプローチが有効であるが、比較的若く種が外しにくい桃の場合は2つ目が剥きやすい。
もし、誰か一人のため、例えばお客が一人のようは時は2つ目で剥くというのもありだ。
しかし、大人数で分け合うような時には1つ目のアプローチにならざるをえない。
もし、運悪く、桃を剥くターンになった場合の心構えとしては、どちらのアプローチを取るにしても、誰にも文句は言わせないという気概を持って剥いて欲しい。
誰かに場を支配させてさならない。あくまでホストはあなたなのだ。
さあ、大海原に漕ぎだしてゆこうではなおか!桃を剥く者たちよ!
一旦、ナイフを取ったら振り向いてはならない。
GO FOR IT!
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