言霊
あるいは呪詛について
言霊というのは言葉の霊(たましい)ということで、言葉そのものにパワーがあるということなんですが、いい意味にも悪い意味にも使われているように思います。
有名な言霊といったら、やはり国ほめの歌でしょうか?
美し国ぞ あきつしま 大和の国は
同時の大王が香具山で奈良盆地を見はらしながら、割といい国じゃない?みたいに言ってる風情の歌なんですけど、そもそもは周りの人に聞かせた言葉なんじゃないかって思うんですよね。ここはいいところなんだぞ。こんなに皆んなが平和に暮らしてる所はないんだよということだったのかと思います。
奈良盆地の風景は(たぶん)のんびりしていて、良くも悪くも呑気な感じだったのでは無いかと思うんですけど、それを「いい国だなぁ」って、いうのちょっと凄いことだと思うんですね。
なんでもないような国が幸せだったと思うみたいな?
言葉のパワーすげえって話しなんですが、一歩間違うとハラスメントですわ。
何でこんな事いうかというと、山のパイセンでコレを日常的に使われる方がいるんですな。
山で割と酷いことされた時にも、「いやぁ、流石だなぁ!」っていって流したり、微妙な雰囲気になった時には「愉快じゃないか!」と言って状況を言葉でねじ伏せるんですね。
最初はストレスでしかなかったんですが、慣れというのは恐ろしいモノです。熱湯も慣れれば、ぬるま湯といった趣きでしょうか?「愉快じゃないか!」とその人がいうとなんだか楽しくなってくるではないですか?
何かの瞬間に熱湯の熱さを思い出してしまい、身を焼かれる事もなくはないですが、駆け抜けてしまえばコッチのもんです。
火渡りみたいな?
心頭滅却すれば火もまた涼しという境地?気づいたら燃えてるよ!
ま、面白くないとか、楽しいっていうのは所詮は主観です。脳を騙せよ!って事ですな。楽しんだもん勝ちですわ!
てか、言霊怖い!
呪詛についても書こうと思ったけど、この時点で怖いので、この辺でやめときますわ。
言葉って大切だなぁというお話でした。