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3月12日(金)運命の受診日

前回ヘマトクリットが下がったことでシクロスポリンを再開したが、免疫抑制剤の効果が表れるまでには2週間かかる。
前回の受診から2週間、シクロスポリンが効き始めていたとしても前回のヘマトクリットからは下がっている可能性が高く、効かない可能性も十分にある。
効果が出なかった場合には前回シクロスポリン中止後の2週間でヘマトクリットが40%から32%まで8ポイント下がっていたので、同じ速度で下がると仮定すると24%ぐらいまで下がることになり、その後も効かずに下がり続けるかもしれないことを考えると輸血が必要となる可能性があった。

延命のための輸血はするつもりがないが、薬の効果が出るまでのつなぎとしてであれば輸血を受けさせるつもりではいた。

とはいえできることなら避けたい。
昨年7月23日に骨髄検査を受けて以降、ステロイドの影響で処置のために毛刈りを行った3か所は毛が生えそろっていない。
とはいえ輸血のために毛刈りをした腕だけは、最近になって地肌が見えない状態にまで回復してきていた。
“せっかく生えてきたのに、また剃ることになるのかなぁ…”
本猫にとっては毛を刈られることなんて気にならないのだろうが、輸血で体に負担をかけた上に見た目まで傷つけるというのは、本猫の意思に反して無理に治療を受けさせている飼い主としては心の負担となる。

ただ、この2週間体調的な変化は見られていなかった。
ちょっとおっとりしたかなぁという感じはあったが夜になると遊べていたし、ごはんの量も減っていなかった。
なによりこの2日間ほどはシクロスポリン前後の絶食時間に隠しているごはんを探し出して食べようとするなど、ねねちゃんとは思えない食べる意思を見せていた。
また、採血後結果が出るまでの間実家に連れて行くと、おじいちゃん猫をくーくー言いながら追いかけ回していい動きを見せており、調子が良さそうな様子だった。

悪化しているのかいないのか…。
シクロスポリンは再び効果を表してくれるのか…。

検査結果
ヘマトクリット42%!
望外の結果だ。シクロスポリンが再び効果を発現し、維持にとどまらずヘマトクリットを上昇させてくれていた。

安堵の気持ちと共に担当医に“先生、もう副作用が出ない限り薬はこのままいきましょう”と懇願した。

これまで良くなったからと薬を減らしてすぐに悪化、その都度薬を戻したり増やしたりしても効果が出ない恐怖におののいてきた。
せっかく効いていたものを薬を減らすことで悪化させてそのまま死なせてしまう可能性を考えると、副作用で命を縮めることになったとしてもその方がましなのではないか。
少なくとも“せっかく効いていたのに”という後悔の念は感じなくて済む。

しかし今回中性脂肪が296と再び上昇しており、主治医は“ステロイドの量がかなり多いので、今後も中性脂肪がどんどん上がってくるならステロイドは減らした方がよい”とのこと。
わかっていることではあるが、“かなり多い”の言葉はズシンと響く。

そこで“これまでプレドニン5㎎錠を4分の1(1.25㎎)ずつ減らすとすぐに悪化してきた。5㎎の4分の1ではねねちゃんには減量の幅が大きすぎると思うので、1㎎錠を使ってその半分ずつとか(0.5㎎)で減量させてもらえないか”と相談したところ、病院には5㎎錠しか置いていないとのこと。
また“ねねちゃんには5㎎錠では負担が大きいのかもしれませんね”と強調されていたので、動物では1㎎単位で減らしていくのは一般的ではないのかもしれない。
体重が10倍以上ある人間ですら普通のことなんだけどな…。

ともかく、飼い主的には1.25㎎ずつの減量というのは今後許容できないので、減量を行える状況になった場合には1㎎錠をおいているほかの動物病院で処方をしてもらうか、1㎎錠を粉砕して乳糖のようなもので希釈するなどして微量ずつの減量をする環境を整えたいと思う。

なお、今回ヘマトクリットの数値だけ見ると状態は良好のようだが、体重が4.15kgだった。
一瞬前とあまり変わっていないかなと思ったのだが、悪化がショックで体重を聞きそびれた前回は4.3kgあったらしい。
(それはそれで驚きだが)体重変化は貧血の状態のバロメーターとなるため、やや気になる結果だ。
次回受診は3週間後。それまでヘマトクリットも体重も維持できていますように。

≪処方薬≫
プレドニン 7.5mg
シクロスポリン 25㎎
ファモチジン 2.5mg

この日の医療費
再診料、処方料、血液検査(塗抹評価含む)
内服薬(ステロイド、タクロリムス、シクロスポリン、ファモチジン)
計 46,552 円

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