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「売上げ○○百万」を書かない理由 ~天命が示す道~

「どうして私はクライアントの売上げ実績を書かないのだろう?」

ずっとずっとずっと、ずーーーーーっと!
疑問でした。

「わかっているのに、なぜオマエはやらないのだ?」

その謎がこの日解けた。
「天命にぶん殴られた日」の続きです。



「数字を入れること」は、セールスライティングの鉄板セオリー。

たとえばタイトルならば、「申し込みが3倍に増えたヒミツ」とか「97%が失敗する3つの理由」とか「フォロワー1万人までにやった10のこと」とか。

そして、コンサルをやってるならば、「売上げ387万!今日も嬉しい報告が!」「コンサル開始2週間で67万円の売上げ!」「1行変えただけで37万円の講座が売れました!」みたいな(^^;

自分のクライアントの売上げ実績を数字で出すことは、基本中の基本。これやらないで、どうやって信用してもらうの?って話。
        

実際、自分がクライアントとして参加したビジネス系のグループの場では、

受講生
「おかげさまで売れました!ありがとうございます!」

コンサル先生
「おめでとうございます。ちなみに今回の売上げはトータルでいくらになりましたか?」

受講生
「えーと、67万3540円です」

みたいなやりとりを必ず見る。
どこへ行っても見かける風景だ。

そしてもちろんその数字は、その先生のブログやメルマガでシェアされる。

そういう場面に遭遇するたびに、

「あーそうだよなー。そういうふうにやればいいんだよなー。絶対に今度クライアントさんに数字を聞こう!聞かなきゃ!」

と思う。
思うのだがしかし。


聞かない。

毎回、忘れる。

ちらっと頭をよぎっても、スルーしてしまう...


もちろん、プロモーションのあとの分析はきっちりやる。
でも売上げは、「ざっくり650万くらいかー」で細かい数字まで聞いたことがない。

ちなみにこういう数字というのは「650万」と出すよりも、「652万」とか「6,523,800円」と、細かく刻んだ方が信用されます。端数まで出す方がホンモノらしく見えるし、実感が伴うので。

と、ここまでわかってるのに。

絶対に効果があるとわかっているのに!
そうした方がいいとわかっているのに!


なぜ?

なぜやらないのだ、ワタシは?!

やれよ、ジブン!!

と、自分を責め続けてきた。
   

でもやらない。
無理してがんばってやらないと出来ない...


これってもしかして、いわゆるひとつの「お金のブロック」ってやつ?
お金の話をすることから逃げてる?

と。

自問自答も、何度も繰り返してきた。

    
でもやらない。
なんでやらないんだよ?

の無限ループ...


でもあの日、
唐突にわかった。

「天命」というキーワードに導かれて。


これこそが私がいちばん壊したかったもの。

もっともっと
人よりたくさん

この価値観。


それが本当に、あなたの欲しかったものですか?
それは本当にあなたの幸せですか?

あなたの求める幸せは、
誰かが決めたものさしで測れるものですか?


それを問い続けるのが私の役目。
「天命」だ。



セラピストとして起業して、年月を重ねれば重ねるほど思うようになった。

みんな、誰かが決めた「しあわせのかたち」にとらわれ過ぎている。

   
そして、スピリチュアルや自己啓発にはまる人が目指している理想の姿というのは、

「そんな人、この世にいる?」

と言いたくなるほどの「穢れのないまっ白な自分」だ。

悩みも苦しみも痛みもない。
怒りも憎しみも嫌いもない。
やすらかで明るく輝き、すべて満たされた幸福なワタシ。


そうなることが「本当の私」で、
それが「しあわせ」なんだと思い込み、

そうじゃない自分は何かが足りない。
このままじゃ幸せになれない。

足りない何かを埋めてくれる「スゴイモノ」を探し続ける。

「スゴイモノ」探しをしている限り、自分は「スゴクナイヒト」
足りない欠けている人、になってしまう。

ずっと何かをプラスしなければならない。
それを得なければならない。

足し算と獲得のストーリーに囚われている。



起業の世界もまったく同じ。

ヒドゥンメッセージ(hidden message)という言葉がある。

「月商○百万!」「売上げ○千万!」

このメッセージの裏には、

月商100万よりも月商300万の方がエライ!
1000万の方がもっとエライ!

そうでないあなたはまだまだ足りない。

もっともっと
人よりたくさん

それが成功!
それが幸せ!

こんな価値観が隠されている。
   

そのメッセージを無意識に刷り込まれていることに、気づいているのだろうか?

終わりのないレースに組み込まれていることに、発信する側も、気づいているんだろうか?
    

やっぱりここでも、
足し算と獲得のストーリーに囚われている。


だから書けなかったのだ、
「売上げ○○百万!」が。

その方が信用される。売れる。
絶対にやった方がいいと、アタマではわかっている。

だけど私のタマシイは許してくれない。
そんなヒドゥンメッセージを発信することに、断固としてNOと言う。

それは私が見たい世界ではない。
私が生きたい世界とは、相反する価値感だから。

「天命」ってしんどい!


ほんっと、神さまってイジワル。
スパルタだよねー笑



でも気づいた。

すべては、自分の価値感のあらわれ。

なんのことはない、私自身が、「売上げ○百万」を出さないと信用されない、という信念体系を持っているってこと。

誰よりも強く、そう思っている。
だからそこに囚われる。
    

でもこれって、自分のお客さまを信じていないってこと。
お客さまはそういう数字でしか見ないって、決めつけてる。

なんて失礼なことなんでしょう!


そう言えば、以前、あるクライアントさんに言われた。

「私、むつこさんをどう紹介していいかわかりません!」

「えー、おかげで売上げ○○百万あがったって、言ってくれればそれでいいよー」

「いやそうじゃないんです!そういう紹介の仕方をしたら、むつこさんの本質が伝わらない。むつこさんはそういうことじゃないんですっ!!」


真っ赤な顔して力説してくれた彼女の想いを、私は全然受け取れていなかった。

今ごろになってやっと気づいた。
ゴメン!!



足し算と獲得のストーリーからは、もう卒業しよう。
私たちは、「足りない存在」なんかじゃない!

1コイン500円でセッションを始めたときからずっと、
分かち合いたかったのはこの想い。
   

今までの

もっともっとたくさん
人よりたくさん

有限のものを戦って勝ち取る
男性性優位の世界を卒業して

もっともっと自由に
もっともっと私らしく

無限のものを分かち合う
女性性優位の受容性の世界へ。

『優しい革命』を起こすことが私のミッションだから!


いまだ道の途中。
でも生きている限り、道に終わりはない。

求め続け、歩み続け、
時に道を見失い、違う方向に行ってしまうこともあるだろう。


だから私は決めたのだ。

大きい野原に立つ1本の木のように、
ずっとそこにいる人になろう。

「おおきいのはらのき」という屋号で開業届を出すときに。



ラブレターを貰って、
自分の「天命」を思い出しました。

これからはもっと素直にストレートに、
自分のものさしで決めた発信をしていきます。

『優しい革命』の同志たちになら、きっと届く。
きっと受け取ってくれるでしょう。


世界を変えようとは思いません。

「世界は変わっていく」

そう信じています。