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夢の推しは現実でも夢だった③ 〜コンサート夜の部編〜
約90分間ムンビョルが作り出す世界にどっぷり浸かったあとは高揚感と多幸感と少しの寂しさで放心状態だった。が、あまりうかうかもしていられなかった。ありがたいことに数時間後には夜の部が始まる。
一旦ホテルに戻って涙と鼻水を吸いまくったマスクを捨てて、顔を直し、まだフレッシュな記憶と殴り書きのメモをMacbookにぶち込む必要があった。こういう時にやはりライブ会場の近くに宿を抑えておくと便利だと改めて感じた。
興奮とほとばしるパッションで自分のメモはヒエログラフみたいになっていたけど、なんとか解読することができたのでセトリは下記で(ほぼ)合っていると思う。
ムンビョル 大阪ソロコンサート セットリスト
-- 映像 --
1. Intro: Synopsis
2. ILJIDO
-- 挨拶、フォトタイム--
3. MOON MOVIE
-- 映像 --
4. In My Room
5. Love & Hate
-- お便りコーナー--
6. ddu-ddu-ddu
7. Chemistry
8. Lunatic
-- トーク--
9. 恋に落ちたら
10. C.I.T.T.
11. Selfish
12. G999
13. Shutdown
14. Hey (있잖아) (※夜の部のみ)
15. Lunatic (English ver.)
夜の部については前回の記事で書いたように一曲ずつに対する感想ではなく、特に脳裏に刻み込まれた瞬間を記していこうと思う。
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大阪のダンジョンみたいな地下鉄を猛ダッシュして、再び聖地NHKホールに戻る。昼の部はリアルチングの檸檬ちゃんと並んで見たが、夜の部はムム界の神絵師ことMちゃんと一緒に推しを拝むことになっていた。Mちゃんは、はちゃめちゃにキュートで関西弁がやっぱりキュートで存在がとにかくキュートだった。初めて会うんだけれど、前にもどこかで会ったことがあるような気がして不思議だった。
昼の部ではムンビョルがステージに現れた瞬間に、パブロフの犬みたいに条件反射で涙腺が崩壊した。幸運なことに今まで授賞式や大ステージ輝くママムのムンビョルは数回に渡り見てきたけど、あのNHKホールのド真ん中でムンビョルだけにスポットライトが当たり、誰でもない最推しが主人公という事実に加えて肉眼で表情まで見えるという現実に限界オタクの涙腺は耐えれなかった。
しかし、折角ムンビョルが目の前で最高のパフォーマンスを繰り広げているのに視界が霞んでピンボケ状態になるのは不毛すぎるので、2部こそは落ち着いて“見る”ことに集中することで一瞬一瞬をより記憶に刻み込もうと気合を入れて臨んだ。
再び『Intro:Synopsis』でコンサートが始まる。
まずは女性ダンサーが正面に向かってきて、次にムンビョルがステージ中央に現れる。カチッとスイッチが入り、目から滝が流れ出した。所詮私は条件化された犬だった。しかも先程は右側のブロックから見ていたが、夜の部はセンターでよりステージに近い座席だったので、ムンビョルの表情が、動きの一つ一つが、洋服のシワまで見えてしまう距離だった。お隣のMちゃんもギャン泣きしていたので、相乗効果で余計泣いた。
おぼろげな視界からも私はあることに気づいて心臓が止まるかと思った。ムンビョルの美しいサラサラパッツン黒髪に、ところどころシルバーに近いグレー、あるいはグレーに近いシルバーのハイライトが入っていることに気づいてしまった。「死ぬ」と思った。そんな髪色で遊ぶとか予想してなかったので、ますます「二次元からコンニチワ!」みたいになってる推しのビジュに翻弄された。
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『ILJIDO』で順当に蒸発し、『MOON MOVIE』で天に召され、無双バラードで一周して人間に戻った私は、お便りコーナーで本日のハイライトと言っても過言ではない感動的な場面に遭遇し、再びヒトの形を失いかけた。
お便りコーナーではまず日本語で内容がスクリーンに映し出され、ムンビョルがそれらを韓国語で読み上げる。お昼は恋愛相談室で片思い中のムムさんのお便りが紹介されていたが、夜の部は最も多かった「ムンビョルへの愛」に関するメッセージがいくつか読み上げられていた。
「ムンビョルが好きな人ー!って手を挙げたら世界中がウニになっちゃったんだって!」というセンスが光すぎるお便りが面白かった。ムンビョルのリアクション的に元ネタがありそうだったので、もし元ネタ知ってるよという方がいたら是非コメントで教えてほしい…な…♡(他力本願)
次のお便りがパッとスクリーンに現れる。私は一瞬でその送り主の名前を見て叫んだ(心の中で)。そこには私が一方通行で慕って止まないSさんのお名前があった。
「ママムが大好きでお仕事の時もママムママムとばかり言っています。大好きすぎてどうすれば良いですか?」という旨で、これを読み上げたムンビョルさんは明らかにお便りの主が誰かを分かっているように私は感じた。
そしてこう続けた。「今もしかして、これを書いてくれた方は会場にいますか?本当に?どうしよう?抱き締めてあげたいけど…」最高だった。あまりにも良すぎて私とMちゃんは「最高」を連発していたし、私はその場で居ても立っても居られなくてジタバタしていた。
スクリーンにはカメラで抜かれたムボンを握りしめたSさんが映し出されて、私は爆竹拍手を送った。ムンビョルはニコニコだった。こんな素敵な場面に出会わせてくれたSさん、本当にありがとう。
一日で得れる幸福摂取量はとうに閾値を超えていたが、リアコ製造メーカーの勢いは衰えるどころか更に加速した。
「みなさん、私のことをよく可愛いって言ってくれるじゃないですか。それはあまりよく分からないんですけど、みなさんの方がもっと可愛いです。私のことが大好きでどうれればいいかと言ってくれましたが、それは私が言いたいことです。ムムのみなさんが大好きなので、(日本語で)"どうしたらいいですか?"」
その可愛さの衝動たるや、私の中で何かが爆発したし、惑星一個くらいどっかで吹き飛んだと思う。日本語を喋ってるから可愛い類の可愛いではなく、そういうことをファンに対してあのキョルキョルのビジュで言っちゃうのがもうネクストレベルのkawaiiだった。とにかく凄まじかった。
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これ以上のサプライズが来られるともはや心臓が持つか心配だった。それでも常に予想を超えてくるのがムンビョルというスーパースターだ。『Chemistry』で推しは衣装チェンジをし、今回の個人的好き衣装チャンピオンが不動のモノとなった。なんかよく分からない棒人間と太陽が描かれたデカ目の白シャツに、茶色のチェック柄ズボンで軽快に踊るムンビョルは端的に言って可愛いの権化だった。
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きゃんわいいビジュのままで再び寸劇が始まったので参った。今度のネタは、おっちょこちょいウェイトレスとパワハラ店長の設定だった(と思う)。
ムンビョル1: 「お客様〜、ご注文の〜…アイゴ、チャッカンマン!NG NG!!」
(湧き上がる大拍手)
ムンビョル1: 「お客様〜、ご注文のぅぉぉぉぁぁっ(床に倒れ込む)」
ムンビョル1:「…やらかしたぁ」
(一同笑い、拍手)
ムンビョル2: 「こんなっ、ことも、できないのか〜!」
ムンビョル1:「…スミマセェン…」
ムンビョル2: 「本当にお前は使えないな!」
ムンビョル1:「…フワァン…」
ムンビョル: 「やられたら、やり返す。倍返しだ!!」
(拍手喝采)
あの消え入りそうな「スミマセェン」を着信音にできたらどれほど良いか。一体誰がこのネタをムンビョルに吹き込んだのかまるで見当がつかないが、心から感謝の気持ちを述べたい。続く締めの言葉はとんでもなかった。
「やられたらやり返す。ここにいるムム全部まとめて、この愛を千倍返しだ!」
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正直に申し上げると「千倍返し」の破壊力が凄すぎてそこからの記憶がほぼ吹き飛ぶくらいだったが、最後にどうしても記しておきたいことがある。
ラストの『Lunatic(English ver.)』を歌い上げた後に、サービス精神の鬼はなんと約10分ほどかけてほぼ全てのうちわやボードを読み上げてスーパーファンサタイムを行なったのだ。そんなことあるのか?そんな優しいアイドルは存在するのか?実際に体験したのだけれど、いまだに信じられない。
「撃って♡」のリクエストが多くてたくさん撃ってくれていたし、ジャンケンまでやってた。私も必死になって夜鍋で用意したうちわを胸の高さで振り回し全力アピールをした。けれど、いくらこちら側からはバッチシ肉眼で確認できるとはいえ若干舞台までに距離がある。
諦めかけた瞬間、ムンビョルは片足をピョンとあげて「ハートゥ、ピョンピョン!」と言いながら上半身で大きくハートゥを作った。確かにこちらの方角を向いていた。
この後も大出血サービスタイムは止まらなくて、本当に何かしら用意してきた人全員に対してファンサを行っていた。今度はクルッとうちわをひっくり返して、「언니 고마워 (お姉さん、ありがとう)」のメッセージも伝われ〜!と強く念じていたらムンビョルの口から「언니 고마워.」と一瞬だけど、確かに言ってるのが聞こえた。メッセージは届いたのだ。
生きていてよかった。このNHKホール作ってくれた人たちありがとう。バキバキダンスで盛り上げてくれたダンサーたちありがとう。完璧な同時通訳を行っていたお声が綺麗なあの方、ありがとう。隣に座ってくれたMちゃん、ありがとう。マザーアースありがとう。そして大好きなムンビョルありがっとう〜〜〜〜〜!!!
![](https://assets.st-note.com/img/1661685326097-1Spj2h3RwF.png?width=1200)
(次回は2ショ&アンニョン会のレポです…!)