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【参加レポート】「ウェブデザインの思考法」出版記念セミナー

こんにちは、事業会社でデザイナーをしているあひるです。

7/25(木)、「ウェブデザインの思考法」出版記念セミナーに参加しました。今回、制作会社の最前線を知れて大変刺激を受けました。以下、個人レポートです。

【登壇者】
金 成奎氏 - ネットイヤーグループ株式会社
枌谷 力氏 - 株式会社ベイジ
角竹 輝紀氏 - 株式会社マイナビ出版

書籍「ウェブデザインの思考法」について

金氏:デザインのノウハウ本は多くあるが、ウェブデザインについて定義したガイドブックは不在である。
本書は「情緒性」「機能性」の概念からウェブデザインを言語化・体系化した。共通言語を確立し、デザインにおけるコミュニケーションの円滑を目指したい。

扮谷:デザインに限らずキャッチコピーやあらゆるものは「情緒性」と「機能性」を分けて考えないといけない。本書でも分離して説明されている。

角竹:ウェブデザインにフォーカスされているが、汎用的に使える考え方。

ウェブサイト制作の仕事の流れ

金氏:基本方針は顧客と協議をしながら合意形成を取る。
このプロセスで「情緒性」「機能性」を軸にウェブデザインを体系化する。合意形成までは2〜3週間。

扮谷:属人化を減らすためにタスクを小さく区切ってる。前段(基本方針)で合意形成を取ってデザインに取り掛かる。
参考:ベイジのweb制作ワークフロー2018(140のタスクと解説)

:当社はディレクター・UXデザイナーが最適なユーザー体験を考えて、UIデザイナーにバトンタッチする。IAもUXデザイナーが受け持つ。

扮谷氏:当社のプロジェクト配分は、調査2ヶ月、設計・プロトタイプ3ヶ月。合計6ヶ月くらいかかる。顧客がベンチャー系(?)の場合、調査中にビジネスが変わることがある。調査をいかに短縮するかが今の課題。

ウェブデザイナーの未来は?

金氏:デザインの細かい調整はAIがやってくれる。そのコントロールを握るのが今後のウェブデザイナーの役目。

扮谷:ウェブデザイナーのこだわる細部が変わる。マルチデバイスの時代、グラフィックレベルのコントロールは不可能である。表示速度・パフォーマンスの細部にこだわるのが今後の流れではないか。
コツは抽象化。デザインのプロセスを抽象化すると何にでも汎用できる。汎用できるスキルを磨けば強みが通用する。

まとめ

基本方針策定のプロセスで仕組化が進んでいることが印象的でした。
一方で、デザインワークはまだ主観的な部分が大きいように思いました(この辺りも今後AIである程度までは絞り込みできそうですが...)。
ただ、デザイナーがお客様に問題解決のデザインを届けることは普遍的であると思いました。そのために誰にでもわかるレベルでデザインを言語化する必要があるのですね。
目先のものに囚われず、普遍的なものを見極める力が今後のデザイナーのポイントなのかなと思いました。

【欄外】小ネタですが参考になったこと
・ユーザーテスト→既存のお客様にサイト使ってもらい、生の声を届ける
・ログ解析→ユーザー行動の可視化を目的にする(初回訪問何してるの?再訪問何見てるの?)

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