メンター0年生、チームづくりに苦戦 #2 (東工大EDP)
さくらインターネット株式会社の瀧本です。
2020年度東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト(以下EDP)の参加レポート2回目です。
前回は、EDPに参加するのも、メンタリングを実践するのも初めてだったので、デザイン思考やEDPでのメンターの役割、学生とのコミュニケーションなど、わからないことばかりで不安が大きかったです。手探りであれこれやっても、空振りに終わってしまいました。
1回目のレポートはこちら
今回は、授業3回目から4回目の間に起きたできごとをお伝えします。
登場人物
私
ピカピカのメンター0年生。
学生・社会人
私がメンターを担当したチームの学生・社会人。
会話の中でうっかりユーザー情報を漏らしてしまう
2020年11月7日(土) EDP授業3回目
3回目の授業に参加。この日は学生に混じってグループワークを見守ります。
前回遠隔から参加したときは、周りが見えない不安から全く話ができませんでした。今回はみんなの顔が見えたので、普段の生活の様子を聞いたり、就職活動や他の授業など、学生を取り巻く状況を知ることができました。
その日は学生のことをたくさん知れた安心感と、慣れない会話に疲れて、自分がやらかしたことに気づきませんでした。会話の中で私はうっかり、ユーザーである自社のオペレーターの情報を漏らしてしまったのです。
うっかり漏らした情報を、学生にきっちりインタビューで活用される
2020年11月11日(水) オンラインインタビュー3回目
3回目のオンラインインタビューに同席。学生はリラックスした様子でインタビューに臨んでいました。話を聞いていると、前回の授業で私が漏らしたオペレーターの情報を活用していることに気づきます。
インタビュー後に一人反省会です。本来は調査活動の中からユーザーの課題を見つけるものなので、それ以外でアイデアを思いついたり、情報を結びつけている場合には、調査するように促すことを考えます。
また、テーマについて話すときは「うっかり発言」をしないように、一拍置くことにしました。
学生に寄り添う気持ちが足りないことを反省する
EDPのチャットで、学生が「インタビューがうまくいかなくて悩んでいる」とコメントしているのに気づきます。これまでのインタビューで、先入観のある質問をしていることが気になっていたので複雑な気持ちでした。しかし同僚に「インタビューに失敗していることに気付いていて良いね」と言われ、ハッとしました。
私視点で見ていたので、マイナス面ばかりが目につき、学生が状況をきちんと把握していることに気づきませんでした。もう少し学生に関心を持って考えれば、気付けたのかもしれません。
心の中で反省しつつ、悩みに寄り添うようにしてコメントを返しました。
学生と接する中で、関係性を築く大切さに気づく
2020年11月〜
EDPが始まり一ヶ月半が経ちました。学生と接しているうちに人間関係を築くことの大切さに気づき、ヒントを得るために「問いかける技術 ― 確かな人間関係と優れた組織をつくる」という本を読んでみることにしました。
「謙虚に問いかける」は、チェックリストに従って行動したり、あらかじめ用意された質問のとおりに聞いたりするのではなく、あくまでも相手を思いやる気持ちや純粋な好奇心、会話の質を高めたいと望む気持ちから生まれる行為である。
引用元:エドガー・H・シャイン 著、 原賀真紀子・ 金井壽宏訳『問いかける技術 ― 確かな人間関係と優れた組織をつくる』英治出版、2014年
この一文から相手に関心を持って聴くことで敬意が伝わり、それが関係構築に繋がるのではないかと思いました。直近でも、私の学生への認識を改める機会があったので、関心と敬意を持とうと思い直します。
3回目のレポートへ続く...
東工大EDPの参加レポート一覧はこちら