(9)変身と戦闘体制スイッチのお話し

普段は平凡な常人なのに、変身すると常人離れした能力を発揮し【超人】になる・・・そんな物語、沢山ありますね! 

実は私も「変身」します。変身するためのスイッチがあるんです。

普段は病弱で病人で、平凡な常人にすらなれない私ですが、【とある場】に出れば能力以上の力を得て超人になれるんです。今日はそんなお話を語ります。

自宅に居る私は本来の私です。嘘偽り無い、素の自分。病弱で病人で、お布団から起き上がれないこともしばしばあるし、動けなくて床に転がったまま一日が終わることもよくあります。どこか痛いとか、具合が悪いとか、毎日そんな自分にうんざりしつつ、【とりあえず生きてれば良し!命大事に!】を目指してます。

そんな私ですが、とある場に出ると、凄いですよ!なんでも出来る、何でもやれる超人になるんです! 平常時の自分の実力以上の力を発揮します。普通に考えたら無理やん!て事が出来ちゃう!てか、やっちゃうんです。いやー我ながら感心しちゃう( ゚Д゚)

そういや、アニメや漫画、映画で超人に変身する設定の方々は、変身が解けた後はまた常人として普通に生活する事が多いです。魔法の力だったり、装備(スーツとか)の力だったりを持ったヒーローたちは、変身が解ければ普通に戻る。あれはいいですね!

変身で怖いのはドーピング系。例えば、NARUTOという忍者の漫画に出てくる【秋道チョウジ】というキャラは、秋道一族秘伝の丸薬を食べ強いモードに変身するのですが(サスケ奪還任務の時ですね)、その丸薬は正に命がけのもので、食べて一時的に強くなりますがその後身体がボロボロになり、死をも覚悟するような薬でした。あれはとても危険な変身でしたね・・・薬で無理やり、火事場の馬鹿力を出させて強くなるのはやはり危険です。

私の場合、変身は薬の力ではありません。ですが、変身が解けた瞬間、無茶した反動でぶっ倒れるのは、チョウジと同じかもしれないです。超人に変身している最中は何ともないんですけど、解けた後に悲惨な状況になります(;・∀・) 体力も気力も体調もズタボロになってしまうのです( ;∀;)

ここまで読まれて「一体何の話だ???変身てなんぞ???」と思われるでしょう。では、ここからは具体的に語りましょう(/・ω・)/

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まず・・・私が変身してしまう【とある場】とは、現在私が働いている【仕事場】です。父方は代々の家業持ってまして。商店などではなく、企業とも違い、ちょいと特殊な仕事で・・・具体的に書くと身バレしてしまうので敢えて伏せますが、そうだなぁ・・・習い事を教える「お教室」を想像して貰えたらと思います。世の中には色々な習い事がありますね! うちは日本古来の伝統文化を教えるお教室・・・と、まぁそんな特殊な家業です。

現在私が担っているのは主に経理と事務メインですが、昔は接客接待やらイベントスタッフやら指導手伝い等もやってました。ていうかなんでもやってた( ゚Д゚)

――で、その仕事場に一歩足を踏み入れると「スイッチ」が入るのです。

それは「正義感たっぷりの完璧超人スイッチ」です。なんでも出来るパーフェクト人間になるスイッチが入り、わたしは変身してしまうのです。

そのスイッチが入ると全身緊張しカチコチの状態になり、全身に力を入れて何があっても対応出来る身体になります。脳みそはフル回転の状態で、あらゆる事態に迅速に適格に完璧に対応できるように。その状態は、普段の自分の能力を遥かに超えた、火事場の馬鹿力を発揮した状態――――

いやまぁ、生きてれば誰でも有ると思うんです。こう・・・失敗出来ない、完璧にやらねばならないみたいな、緊張を強いられるような場面が。私の場合、それが家業での仕事場で起きるのですね。もう緊張しっぱなし。神経張りっぱなしで、どんな無茶無謀をふられてもそれをやりこなしてしまうスーパーマンになっているんです。

うちの家業は、親戚親類一族の夢が詰まった仕事で、先陣の故人たちが頑張って作り上げたものです。私も幼少期から手伝っていて、周りは偉い大人ばかり。祖父も父も伯父も叔父も皆偉い人で、仕事場では敬語で話さねばならず、家族相手だろうと役職で呼ばねばなりません。実は祖父を「おじいちゃん」なんて呼んだ記憶はほぼ無く、いつも役職で呼び、会えば頭を下げて挨拶をするのみ。「お爺ちゃんと孫」という一般的な触れ合いはありませんでした。なお、父の事も役職で呼び、母の事はさん付けで呼び、家族とは敬語で話します。それが幼少期から「当たり前」でした。

その家業で、私はずっと「良い子ちゃんの仮面」を被って生きてきました。完璧主義で、何でもやれて、家の為に自分を犠牲にするのは当たり前である!という風潮の中それを忠実に守り、自分の能力以上の事をして無理をしていた訳です。物ごころつく前からそれが当たり前だったので、癖になったというかなんというか。無理をするのが当たり前というか。家業に関わると全身全霊で戦うモードに変身し、能力以上の働きをしてしまうようになったんです。

そのキッカケはおそらく、親族達から幼少期に言われていた言葉や態度からだろうと思います。

私は「お前が男だったら跡継ぎとして最適だったのに」とか「病気じゃなければお前にやらせたのに」とか「なんで女なのか」「なんで病気持ちなのか」と散々言われて育ちました。子供心に「女」で「病人」である今の自分には ”居場所が無い” と感じていて、だから居場所を必死に作ろうと、女で病気の自分でも頑張れば親族達に必要とされ、認められるかもしれないと思ってしまったのだろうと思います。

そして、能力以上の頑張りをする様になってしまった(´;ω;`)

どんなに体調が悪くても、どんなに辛くても、笑顔で、なんでもないフリをして、自分を偽って、家族を偽って、なんでもやりこなしてきました。正確に、迅速に、最短で。事態を先読みし、言われる前に全て終わらせておく・・・そんな状態が、家業(家族親族の前に立った時)での心構えでした。

・・・・ぶっちゃけてしまうと苦しかったし辛かった!! ので、子供の頃から家業が大嫌いで大嫌いで、家族親族といるのが苦痛で仕方なくて、一秒でも早く逃げたくて。

私は成人してすぐ家を出て一般企業に就職をしました。けれど紆余曲折・・・結局、家業の人手が足りず、手伝いを申し付けられてしまい、逃げられませんでした(´;ω;`)

過去のnote記事に書いた事を読まれた方はなんとなく想像出来るかもしれませんが、私の家は「〇〇せねばならぬ!」という固定概念を強く持った人ばかりで、しかも根性論を持った方々ばかりです。なんでもやらねばならぬ!やりこなさねばならぬ!無理な事は無い!根性でやる!そして全て完璧にやらねばならぬ!―――みたいな感じで、私は自然と完璧主義を叩きこまれました。

本来私は大した能力も無く、平凡な人間です。ですが家業における私の立ち位置は「何でも最速で完璧にこなす長女」でなくてはなりません。そうならねばならず、そうなってきました。

でもそれは、完璧主義の仮面をかぶった「嘘の私」です。幼少期から、家業で、家族親族の前で、そうやって生きて来たのです。

そして、それは今でも身に付いていて、家業に行くと自分の能力の200%で動き、火事場の馬鹿力を何時間も出し続けるのです。そのスイッチが入ったらバーサーカーモードです。スーパーサイヤ人3くらいの勢いです。でも仕事場に居るときは脳内麻薬でも出ているのか何なのか辛くないし頑張れてしまうし滅茶苦茶な事もやってしまうし、やれてしまう!!!

でも、それって無理があるんですよね。当たり前ですよ! だって、チョウジの食べた、命がけの丸薬からの変身と同じですもの。火事場の馬鹿力で無理やり能力の200%引き出してる訳ですから、身体と心にかかる負荷は大きい訳です。

んで、仕事場を出た瞬間―――スイッチがオフになります。

その瞬間、涙がボロボロと零れ、疲労で足が動かせなくて歩けなかったりします。どうにか帰宅し座り込むと、もう立ち上がれないくらいの疲労度。家の中を歩くにも壁や家具に掴まらねばなりません。全身がパンパンに張って腫れて、心は鉛の様に冷たく重く。何も考えられない―――

家業に関わる事で、心と身体を酷使し命を削っている。それは自分でも分かっています。家族の一部も知っていますし、理解しています。でも人手の足りなさから、私の力が必要とされ、逃れる事が出来ませんorz

結論として連日出勤が出来ず、1日出勤すると翌日から数日寝込み、起き上がれるようになったらまた出勤し、身体と心を疲弊させてまた寝込む。長い事このサイクルが続いています。勿論元々身体が弱く病気を持っているので人一倍寝込みやすいのも有りますね。それも重なっての現状です。

病弱で病人だから倒れるのか、無理をしてるから倒れるのか、もう今となってはどっちが先だったのかどちらに原因があるのか分からない( ゚Д゚) いやどちらも原因で倒れてるとは思うのですけれど・・・

こうかくと肉体的な問題ばかりが見えますが、根本の問題は「精神的問題」だと思っています。家業・家族親族の前で「偽りの自分」を演じている負担が心に大きい訳です。とにかく緊張が酷い(´・ω・`) 肩ガチガチの岩になります。

この話を他者にすると「家族相手なのに??? 家業もなにも実家なんでしょ? そんなに緊張するもの???」と不思議がられるのですが、ええそりゃもー緊張するんですよ(^^;) なんていうか「めっちゃ偉い人の家に来ている」感じっていうか。気を張りっ放しで、気を遣いっ放し。心許せないし。そういう家なのです。残念ですが、私の家は(´;ω;`)

例えば、会社の社長の家に数日間お世話になって、そこで仕事をさせられるとしましょう。え?会社の社長相手じゃ別に緊張しない?んんんじゃぁ、総理大臣でも大統領でもいい。とても緊張する、失敗出来ない相手を想像して下さい。その人の家にお世話になり、その人に失望されないように完璧な素晴らしい人間を装ってみるとします。その相手が「そんなことやれるかい!」という無茶無謀を山ほど振ってきても笑顔で最短最速で正確に完璧にやりこなすのです。

コレって辛くないですか?( ゚Д゚)

そういう環境が、そういう緊張が、私の仕事場であり、家業であり、実家なのです。「もっと普通の家に生まれたかったなぁ」というのが、本音。血を分けた家族や親族に敬語で喋り、他人行儀に接するような家で無く、普通な家が良かったなぁ。

今日も仕事で、戦闘スイッチをONにして頑張ってきました。帰宅してスイッチがOFFになったら、もう・・・全身カチコチの岩みたいに凝って痛いし、涙は出るし、立てないし。参りました。毎度の事ですが。

この「戦闘スイッチ」を、いれないようにしたいんですよ。本当は。超人になんてなりたく無い!!

でも無理で、仕事場に行くと本人の意思や心は無視して勝手に入っちゃう。別人の自分になっちゃう。完璧になんでもこなすスーパーサイヤ人になっちゃう。嫌なんです。自分でも(==;) でも、祖母みたいな、超人にならねばならぬ!という思いが無意識下にあるのでしょう・・・。嫌なのに、スイッチが勝手にONになる。これ、どうにかしたい!!!!

でも、スイッチが入らなかったら、私は仕事場には居られないんですよね・・・orz というか、超人でない自分の居場所が無いっていうか。

女だったこと、病気持ちだったこと。それで残念がられ、ガッカリされ、悲嘆され続けた。それが辛くて、悔しくて、悲しくて、彼らの思い描くような人間になろうと偽りの自分を作り上げてしまった。作れてしまった。超人になってやっと自分の居場所が作れた。けれどやはり無茶無謀だったので、本当の自分に戻ると反動でダウン。

・・・冷静に書くと、馬鹿みたいですね(/・ω・)/

いや「みたい」じゃなく、馬鹿ですねwww 頭では分かっているんですけどね・・・(遠い目)

前の記事で「〇〇せねばならぬ!の呪い」とか「超人祖母」の事とか色々書きましたが、まずもって生活環境からして我が家は異常で、病人だろうと私は頑張らないと駄目でした。頑張って生きて来た。頑張って生きている――それが現状です。

いやはや、生きていくって大変ですね・・・( ;∀;)

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――と、今年の春頃にここまで記載して、下書き頁に残したままにしていましたコンニチハもにゃです(/・ω・)/ ←今更www

これを書いた時、経理担当しているわたしは春の決算時期で毎日連日地獄の日々。仕事も休めず無理矢理連勤で頑張っていたので尚の事テンションだだ下がりでした(´・ω・`) 

でも今、ちょっと状況変化したのでそれも書いておこうかな~と。

少し前から、お友達がアルバイトに来てくれるようになりました。その友達が居るおかげでちょっと楽になったヾ(*´∀`*)ノ

自動でスイッチ入って良い子ちゃん超人長女に変身しちゃうのは相変わらずですが、ただ仕事場の上司である家族が、友達の前なので遠慮気味で・・・結論として、仕事量が減った!!

私ひとりだとトンデモナイ無茶ぶりしてくる彼等ですが、お友達が居る事でソレが減り、結果として楽な状況ですヤッタネ(*^▽^*)

普段は「無理しなくていいけど、でもこれやってくれないと困る」ってドカドカ圧し掛かってきてた彼らが、私の友達の前なので良い人ぶって「無理しなくていいよ」と言ってくるようになったので「じゃぁお言葉に甘えて」と手を抜くようにしています。

同時に私も友達が居る事で「はっΣ( ゚Д゚) 無理しないでおこう!」と気付けるっていうのもありますね。いやはや、こんな事は初めて!アルバイトに来てくれてるお友達に感謝です(∩´∀`)∩

コレを期に、私も自分の在り方を見直したいと思います。命を削ってまで、というのはどうかと思うので。

本当は心理療法の筆記開示について書こうと思ってたのだけど、下書き見つけてしまって予定変更(/・ω・)/ 次は筆記開示について書きたいと思います。