<連載第17回>ぶらぶらしているモヒカンベルギー人から学んだ、人生の歩き方。|坂田ミギー『ひとりだから、人生に効く。「ソロ旅」のすすめ』
やる気がない。出そうにも出ない。朝起きてから、ベッドで横になったまま何時間経っただろうか。せっかく旅に出ているのだから、なにかしないといけないと思うのだが、どうにもこうにもやる気がない。
行きたいところはあるにはあるが、そこまでのルートを調べるのも、かかるお金を計算するのも面倒くさい。では、ほかのすてきな場所にとも考えるけれど、ここまでくると検索することすら億劫だ。
そもそも「なにかしないといけない」とはなんだ! だれが決めたんだ、そんなこと! なんにもしない日だってあっていいだろうが!
そんな調子でひとり脳内デモを開催するも、はたからみればずっと寝っ転がっているだけの人間である。
とりあえず起き上がり、顔を洗って、歯を磨く。
えらいぞ、自分。起き上がっただけでもえらいのに、さらに身支度をするなんて、もうなんらかのノーベル賞をもらってもいい。そのくらい、きょうなにかを成し遂げるのは困難なほどに、エナジーがない。
数十年生きていれば、こんな日だってあるよなと自分を励まそうとするも、よく考えたらこんな日だらけの人生である。
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