<連載第2回>盗んでないバイクで走り出す。行き先もわからぬまま。|坂田ミギー『ひとりだから、人生に効く。「ソロ旅」のすすめ』
ひとりであちこちに出かけて聞かれる質問No.1は「さびしくないの?」である。これを聞かれるたびに「サビシイ……サビシイとは?」と、バグったロボットのような気分になっていた。
一般的に「さびしい」は心細いだとか、心が満たされない、孤独であるといったネガティブな感情なのだと理解している。
では、「ソロ旅はさびしい」のか?
この質問は、RPGをしている人に「敵を倒す作業ばかりでつまらないのでは?」と聞いたり、ラーメン二郎に通う人に「量が多すぎるのでは? カロリー過多では? 不健康では?」と聞いたりするのに近い。答えは「だからいいんだよ!」である。
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