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「全国最中図鑑」61 東京駅丸の内駅舎最中(東京都練馬区)

東京駅丸の内駅舎は、1914年に創建。東京大空襲で被害に遭ったが、1945〜47年に一度復興工事が行われ、その後、2007年からの保存・復原工事により、創建当時のままの姿に復原された。創建時の設計者は辰野金吾氏。日銀などを手がけた建築家である。外観デザインはクイーン・アン様式。18世紀のイギリス・アン女王の時代に流行した、左右非対称でレンガを使用し、八角形の塔や寄棟屋根などが特徴の建物だ。
この復元のタイミングに合わせて、練馬区のあわ家惣兵衛が開発したのがこの最中。「時代を超えて心癒される和菓子」をテーマに作られ、東京土産の代表的菓子として愛されている。皮は国産の米を使用して軽い食感に仕上げ、中身は国産小豆で作った風味豊かなあんと、なめらかでしつこさのない爽やかなバタークリームがぎっしり入っている。
細長いスティックタイプなので、片手で持ってサクッと食べられるのも魅力。

あわ家惣兵衛
東京都練馬区大泉学園町7-2-25


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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。

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