ドラえもん②
大山のぶ代さんの訃報。
自分でも理由がわからないくらい悲しい気持ちになってるので、ちょっと感情を整理したく、、そのまま書いています。
ちょうど子供の頃、旧メンバーの声優さんたちのアニメと映画を観て育ったこと
声優さんたちの交代前後に生活が変わりアニメを観る時間が取れなくなり、観なくなったことからどうしてもわたしの記憶に強く残っているのは旧メンバーのドラえもん。
ドラえもんの面白さは世代を超えていて、映画だけは後追いでずっと観続けています。
水田さんのドラえもんは、明るくて可愛くて頑張り屋さんな雰囲気。絵のタッチが変わったことからも「かわいい」「おちゃめ」さが目立つ。大原めぐみさんののび太の声は(小原乃梨子さんと比べて)少し少年らしく、大長編の活躍に特にマッチしています。今のドラえもんとのび太は、(わたしが大人になったこともあり)小学生男子同士がはしゃいでるような楽しい雰囲気にも見られる。
大山さんのドラえもんは、当時のイラストも関係しているのか、優しくて温かくてどっしりとしていて、保護者のような雰囲気があった。わたしが子供だったこともあり「のび太みたいにドラえもんに甘えたい」と思ったこともあった。そんな声と存在感でした。のび太は気弱だけれど、優しさが現れた声。ドラえもんに甘えたり、ゲストキャラクターを大切にする姿と合っていました。
漫画のドラえもんはどちらとも違う「意外なクールさ」があって。ちょっと朧げなんですが、困って真っ青になったのび太に「青いというより薄汚い、顔を洗わなかっただろ」と言ったり「ついにカンニングしたか」「ピンボケピーマンのダメ男」と言ったり…文字だけだと結構突き放してるようにも見える。でもアニメの大山さんと水田さんのドラえもんは、(上記のセリフがアニメにもあるかわからないのですが)「漫画特有のしれっとした冷たさ」は絶対に感じさせない声なんですよね。
大山さんも水田さんも、漫画もすべてわたしにとってのドラえもんです。
子供の頃。わたしはドラえもんの道具を見ていろんな想像をした。もし◯◯があったら…
細々とだけれど、進路や今の生き方にもそれは繋がっていて。大人になるにつれてなかなか時間が取れなくなり、アニメを観ることはなくなってしまった。だからこそ、子供の頃の「もしドラえもんがいたら」と何度も考えた。
もしドラえもんがいたら、という想像していた小さな頃。いつのまにかドラえもんはいないと知ってしまった。徐々にドラえもんを観ることが減っていった。
あの頃のわたしの「もしドラえもんがいたら」と考えてワクワクして、夢を見ることができた。それが今に繋がっている。世代的にそれは大山さんのドラえもんでした。
大山さんの訃報。あの頃のドラえもんがもういないということ。小さな頃、わたしが想像したドラえもんはもういない。それがすごくショックなのだと思う。自分にとって。