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【はじめての東洋医学】聞いて・読んで覚える「胆の生理作用について」の考え方

【2022/01/25 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。

【東洋医学概論】
 胆の生理作用 について

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こんにちは!
オンラインで試験対策を学ぶなら森元塾 塾長もぬけ です。

西洋医学の胆嚢についてはこちらから👇


【東洋医学】胆の生理作用について

胆の生理作用は以下の2つです。

【胆の生理作用】
 ▶胆汁(精汁)の貯蔵と排泄
 ▶決断を主る


【東洋医学】胆汁(精汁)の貯蔵と排泄について

胆汁は肝で生成され、いったん胆に貯蔵された後、排泄して脾胃の消化機能を助けている。

胆には、胆汁が蓄えられています。
この胆汁は肝で作られており、一度貯蔵されて、脾胃の消化機能を助けています。

西洋医学とほとんど同じですよね。

ここからが違います。
胆汁の排泄を調整しているのは、肝の生理作用である「疏泄」が管理しています。

疏泄…すこしだけ復習しておきますね。

【疏泄の働き】
 ▶血と津液の運行促進
 ▶脾胃の運化機能の促進
 ▶胆汁の分泌・排泄調節
 ▶情志の調節
 ▶月経の調節・排精・排卵

胆汁を出すか出さないか判断をしているのは肝の作用だというのが西洋医学とは違うところです。

つまり、脾胃の消化を助けている胆汁を肝が調整しているということは、肝が悪くなったら脾胃も調子が悪くなるということが言えます。

では、実際に胆汁の調節がうまくできなくなったらどうなるかについても勉強していきましょう。

【胆汁の排泄の失調による症状】
 ▶口が苦く感じる:口苦こうく
 ▶黄疸

胆汁が胃を昇り、逆流した場合は口が苦く感じます。
本当にそんなことあるんかなとは思いますが、一つの目安として考えてください。

もう一つは、胆汁の経路が詰まった際に、溢れ出した場合。
こちらは黄疸となります。

黄疸に関しては東洋も西洋も同じですね。
その部分が黄色くなります。


ここらへんはイメージも付きやすいかと思います。
ではもう一つの生理特性「決断を主る」についても話をしていきます。


【東洋医学】決断を主るについて

胆汁は精を含み、精汁とも呼ばれる。

精汁というのは精神の汁と書きます。
男子学生が好きなあれとは違います。

この精汁には名前の通り、精神活動と関係があると考えられ、東洋医学では胆の機能が落ちると、決断力が落ちると言われています。

肝が物事を考え、思考する。
そして胆がそのまとめた内容を実際に実行するかを判断する。

脳ちゃうの…と西洋医学を学んだ方は思いますし、学んでいなくても普通は物事を判断する。決断するというのは脳が行っていると思いますよね。

自分もそう思います。
完全に胆が決断を下していると考えるのは難しく、胆嚢を摘出した人はどないなるねん。となりますので東洋医学ではそんなもんなんだなと考えるとわかりやすいかと思います。

なので、胆の機能失調が起きているときは、優柔不断であったり、すぐにビクビクしちゃうとか。おどおどしているとかという症状が発生します。

胆と肝は表裏の関係で深いつながりがあるため、このビクビクしないようにどれぐらい胆がしっかりしているかを試すものがありますよね。

夏の風物詩「肝試し」。
肝試しは度胸試しみたいなもので、ビクビクしないでしっかりと歩くというのがかっこよかったりします。

このときの肝試しは「胆」を指しているんじゃないかと思っています。
他に胆を意味している言葉があったらコメントに書き込んでみてください。


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