【過去問解説】第30回 柔道整復師国家試験 午後
【2023/07/17 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。
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▶第28回柔道整復師国家試験問題(午前)徹底解説
▶第28回柔道整復師国家試験問題(午後)徹底解説
▶第29回柔道整復師国家試験問題(午前)徹底解説
▶第29回柔道整復師国家試験問題(午後)徹底解説
▶第30回柔道整復師国家試験問題(午前)徹底解説
▶第30回柔道整復師国家試験問題(午後)徹底解説
よく販売されている国家試験問題の参考書・解説書では1・2行しか解説がありません。
それでは、脳に残ることもなく、派生問題にも対応できませんのでかなり詳しい解説を行っています。
どこよりも詳しい解説を目指していますのでぜひご活用ください。
【解説の見本】
【解説】
肋骨骨折の固定法として「屋根瓦状絆創膏固定」というものがあります。
今回はその固定法を復習しておきましょう。
【ポイント①】
患者を坐位とし深く呼吸させ、完全な呼気状態のとき、すばやく幅約5cm の絆創膏を前後正中線を越え健側から始まり健側に終わる範囲に貼付する。
【ポイント①】
2枚目は1枚目の幅1/2~1/3が重なるように屋根瓦状に順次上方に向かって貼付する。各条片を貼るごとに呼気状態で呼吸を止めさせて行う。
絆創膏の固定には格子状に貼付する方法もあります。
【ポイント③】絆創膏固定期間は3~4週間、4~5日で皮膚のかぶれなどの状態をみて重ねて貼付するか、貼り直すか、別の固定法に変更するかを検討する肋骨骨折固定バンドを用いて固定することもある。
上記のまとめをすると以下になります。
【屋根瓦状絆創膏固定】
▶患者は座位にする
▶完全な呼気状態
▶すばやく幅約5cm の絆創膏を前後正中線を越え、
「健側から始まり健側に終わる」範囲に貼付
▶呼気状態で呼吸を止めてもらう
▶絆創膏固定期間は3~4週間
【絆創膏固定における注意事項】
▶胸部全周に貼付しない
▶成人男子は貼付前に胸毛を剃る
▶乳頭部は貼付を避けるか・ガーゼを当てる
▶皮膚のかぶれや水疱形成が起きやすい。
(ときどき交換・固定法を変更する)
眺めるだけでは覚えれません。
ノートにまとめながら読み返し、国家試験に出題されたところはその書いたノートにマーカーで線を引くなどして覚えましょう。
【過去問解説】第30回 柔道整復師国家試験
問題 1 WHO憲章に述べられている健康で正しいのはどれか。
1. 身体だけでなく精神的にも完全な状態である。
2. 健康の向上において公衆の積極的な関与は重要ではない。
3. 最高の健康水準を享受することは万人の基本的権利である。
4. 享受できる健康水準に対する権利は国の事情によって異なる。
問題 2 プライマリヘルスケアにあてはまらないのはどれか。
1. 疾病の予防
2. 先進医療の提供
3. 地域住民の健康管理
4. 専門病院との連携機能の保持
問題 3 疫学研究方法でエビデンスのレベルが最も高いのはどれか。
1. 介入研究
2. 症例報告
3. 横断研究
4. 症例対照研究
問題 4 患者数が最も多いのはどれか。
1. 悪性新生物
2. 高血圧性疾患
3. 糖尿病
4. 脳血管疾患
問題 5 介護認定審査会で正しいのはどれか。
1. 介護支援専門員の意見書を提出する。
2. 都道府県に設置される。
3. 二次判定を行う。
4. 要支援の判定は行わない。
続きの問題文に関しては、公式サイトよりご確認ください。
引用元:https://www.zaijusei.com/doc/2022_30_gogo.pdf
問題001 解説
【解説】WHOについて復習をしておきましょう。
身体だけでなく精神的にも完全な状態である。 ✗
→上記に加えて社会的福祉の状態も必要。健康の向上において公衆の積極的な関与は重要ではない。✗
→個人と国家の全面的な協力が得られるかどうかが重要。最高の健康水準を享受することは万人の基本的権利である。○
享受できる健康水準に対する権利は国の事情によって異なる。✗
→人種、宗教、政治的信念又は経済的若しくは社会的条件の差別なし
4の選択肢「享受できる健康水準に対する権利は国の事情によって異なる」
の補足として、WHO憲章の本文を引用して解説します。
国に関係せず、健康水準を保つことで、他の国に共通して危険が及ぶのを防ぐことができると考えています。
問題002 解説
【解説】プライマリヘルスケアについて復習をしておきましょう。
すべての人を健康へを掲げており「先進医療の提供」は目的とはしていません。
問題003 解説
【解説】上記の選択肢では介入研究がもっとも高くなります。
【介入研究】
介入研究では研究者自身が積極的に介入を行う。
疾病との因果関係の推理がなされた要因について、これを慎重に除去・適用するなどの介入をして集団を一定期間観察し、疾病の増減を実験的に確かめる研究方法
【症例報告】
病院であった症例をもとに報告する
【横断研究】
ある集団の、ある一時点での疾病・健康障害の有無と
要因の保有状況を同時調査する方法
【症例対照研究】
▶疾病の原因を過去にさかのぼって調査する方法
問題004 解説
【解説】高血圧性疾患です。
【高血圧性疾患】
993万7,000人 平成29年(2017)
【糖尿病患者】
328万9,000人平成29年(2017)
問題005 解説
【解説】
1. 介護支援専門員の意見書を提出する。✗
→本人または家族が市区町村などに申請。
2. 都道府県に設置される。
→本人または家族が市区町村などに申請。
3. 二次判定を行う。○
→一次判定はコンピューターが行う
→二次判定は介護認定審査会が行う
4. 要支援の判定は行わない。✗
→要支援1~2・要介護1~5の認定を行います。
【介護認定審査会委員の構成や議決方法】
▶委員の互選により長をおく。
▶委員の定数は5人を標準
※市町村が条令で定める数
▶委員の過半数が出席しなければ、審議の開催や議決
▶議事は出席した委員の過半数をもって決し、
可否同数の場合は長が決する
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