【はじめての東洋医学】聞いて・読んで覚える「胃の生理作用について」の考え方
【2022/02/21 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。
こんにちは!
オンラインで試験対策を学ぶなら森元塾 塾長もぬけ です。
今日は胃の生理作用について学習していきましょう。
東洋医学では胃酸という言葉は使われません。
西洋医学の「胃」に関しては、下記の記事をご確認ください。
【東洋医学】胃の生理作用について
胃の生理作用は2つです。
胃には生理特性も2つありますので合わせて覚えておきましょう。
【胃の生理作用】
▶受納
▶腐熟
【胃の生理特性】
▶降濁
▶喜湿悪燥
【東洋医学】受納と腐熟
胃の働きは、食べたものを消化する役割があります。
東洋医学も西洋医学も共に、食べてすぐに胃酸が出るってわけではなく、一旦、胃に蓄えられます。(胃だけに)
一旦、胃に食物をおさめておくことを受納といいます。
この受納という言葉は普通に日本語でもあって受け取って納めいれること。
を意味しています。
(そのまんまやんけ)
報奨金を受納するなんて言う感じで使いますので今度使ってみてください。
胃は受納ののち、幾分かたってから食べたものを消化しはじめます。
食べたものを水穀というふうに言います。
食べたものがたまる胃を水穀がたまる所。まるで海みたいだね。
ってことで水穀の海といいます。
【胃の別名】
▶水穀の海
学生の方は試験問題で胃は水穀の池と言うとか書いてあったら✗してくださいね。
胃は小腸と同じように熱がこもりやすい性質です。
胃がムカムカするってなんか熱がこもってそうな表現ですよね。
東洋医学では、胃に熱がこもると口臭の原因や歯肉炎・歯周病・口内炎などの原因になります。
あのヒト、口臭いから胃熱こもってるんや!っていう早とちりはやめておきましょう。
ではここからは、胃の生理特性について説明をしていきます。
【東洋医学】降濁
食べたものを消化した後の消化物を小腸そして大腸へおろしていく特性を降濁といいます。
水穀の精微となっていないものは濁なるものと考えられていますので濁なるを降ろすで「降濁」です。
最初に説明したとおり、大腸までおろしていく特性ですので、小腸の清濁の泌別で清いものである水穀の精微となったものを除いた糟粕を降ろしていきます。
降濁の別名は「通降(つうこう)」「和降(わこう)」といいます。
胃は飲食物を通すことが正常な状態。
そのため、正常な状態を「和」と表現しています。
飲食物が下に降りて行くことが正常・当たり前の状態だよね。ってことを言っています。
胃の働きが弱くなると、大腸にまで影響を与え、便秘になるということも起こります。
これも降濁の特性が関係しています。
ではもうひとつの特性で国家試験で出てくるたびにどっちやったかなとなっていく「喜湿悪燥」について説明をしていきます。
【東洋医学】喜湿悪燥
胃は乾燥を嫌うという特性があります。
逆に五臓の脾は乾燥を好みます。
湿が強いと脾の働きが弱まりますが、胃は元気です。
なんだかもやもやしちゃいますよね。
胃は熱を持ちやすいという話をしました。
熱を冷ますのはなんでしたでしょうか。
熱冷まシートではなく、津液・水湿ですね。
西洋医学でも胃は胃酸によって胃自体を傷つけることがあります。
水分補給によって胃酸が薄まります。
多分こういうことを言っています。
喜湿悪燥の特性によって、胃が乾くと陰液が不足するため、吐き気(悪心)や嘔吐が起こると言われています。
このことを胃気上逆といいます。
後、なんで胃に熱がこもりやすいかというと経絡が関係しています。
胃の経絡、フルネームで言うとなんて言われていましたでしょうか。
知らんがな…そういわず…
足の陽明胃経と言われて太陽の「陽」に明るい「明」と書いて陽明と言います。
すごく熱を持ちやすようなイメージですね。
経絡は足から、前脛骨筋があるスネの前を通り、お腹も通って、顔も通っています。
経絡の流れでいうと、顔から足先に向かって進んでいきます。
そのため胃熱がすごい人は、経絡も熱をもちます。
スネが熱い人はもしかすると胃熱があるのかもしれません。
とりあえず今、スネを触った人は「いいね」してくださいね。
この経絡の関係から、胃の陽明胃経は頭を走っており、歯にも関連しています。
胃熱によって歯が痛くなったり、頭痛になったりが起こることがあります。
では次は胃の表裏関係について話をしていきます。
【東洋医学】胃の表裏関係
胃の表裏は五臓のどれだったか覚えていますか?
知らんという人も少し考えてみてください。肝心脾肺腎のどれかです。
正解は、「脾」です。
あまりに脾と胃は仲良しなので、脾胃とまとめて言われることが多いのも特徴です。
脾と胃は表裏関係にあり、経脈を通じて関連しているため生理的にも病理的にも相互に影響を及ぼします。
脾は昇清、胃は降濁と気機の向きは上下で表裏、清いものは「脾」濁なるは「胃」とここも表裏の関係で生理作用・生理特性も表裏の関係を持ちます。
そして、脾は喜燥悪湿、胃は喜湿悪燥で好き嫌いも表裏の関係です。
表裏の関係なのに仲良しなんです。
脾は陰が旺盛で、胃の熱を冷ましていく力もあり、その逆の胃は脾を冷やさないように温めたりと協調関係を築いているというわけです。
おいおいそろそろ覚えやすいゴロを教えてくれよ頼むよという声が聞こえてきましたので、胃の生理作用・生理作用を覚えるためのゴロをお伝えします。
ゴロは藤井弘輝氏です。
だれ?アナウンサーでいたような…
ふ(ふじゅく)じ(じゅのう)い(胃)こう(こうだく)きし(きしつおそう)
【胃の生理作用】
▶受納
▶腐熟
【胃の生理特性】
▶降濁
▶喜湿悪燥
大事なのは、藤井弘輝で終わらず、藤井弘輝「氏」までつけることで喜燥悪湿だったか、喜湿悪燥だったのかを間違えずに覚えれます。
胃の喜湿悪燥を完璧に覚えたら、その逆の喜燥悪湿が脾というのも表裏なので覚えれます。
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