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【柔道整復学】図解イラストとゴロで簡単「五十肩(肩関節周囲炎)」の覚え方
【2023/07/28 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。
【柔道整復学】【整形外科学】【リハビリテーション医学】
⏩五十肩(フローズンショルダー)
⏩肩関節周囲炎 についての解説
こんにちは!
オンラインで試験対策を学ぶなら森元塾 塾長です。
【関連記事】
五十肩は柔道整復師科目「整形外科学」ですが、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の出題範囲でもあります。しっかりと覚えていきましょう。
また臨床の場でもいやってほど出くわすので詳しくなっておいて損はありません。
【五十肩を覚えよう】
— もぬけ@オンラインで試験対策 森元塾 (@monuke_kokushi) June 4, 2021
▶有痛性の肩関節疾患
▶拘縮を伴い、拘縮が残ることがある。
【五十肩の圧痛部位】
▶烏口突起
▶結節間溝
▶腱板疎部
▶後方四角腔
▶棘下筋筋腹
など#整形外科学 #国家試験対策
【後方四角腔を覚えよう】
— もぬけ@オンラインで試験対策 森元塾 (@monuke_kokushi) June 4, 2021
別名:QLS:quadrilateral space
クアドリラテラルスペース(四辺形間隙)
肩甲骨外縁・肩関節下包・上腕三頭筋長頭および大円筋で囲まれた間隙
関係する筋:上腕三頭筋・大円筋・小円筋#整形外科学 #国家試験対策
【四辺形間隙症候群を覚えよう】
— もぬけ@オンラインで試験対策 森元塾 (@monuke_kokushi) June 4, 2021
【四辺形間隙症候群で圧迫する神経】
▶腋窩神経
【四辺形間隙症候群の症状】
▶肩の痛み
▶挙上障害
【四辺形間隙症候群の治療に使う経絡】
▶手の太陽小腸経#整形外科 #東洋医学概論 #国家試験対策
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動画自体は、ほぼ音声のみなので、このままスクロールしながら見ていただければ勉強になるかと思います。
【整形外科学】肩関節周囲炎:五十肩
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50歳前後に生じる有痛性の肩関節疾患で、拘縮を伴う。
半年から1年で治癒するが、拘縮を残す場合もある。
【五十肩とは】
▶有痛性の肩関節疾患
▶拘縮を伴い、拘縮が残ることがある。
【五十肩の病期分類】
▶疼痛・痙縮期(炎症期):約2-9ヶ月
▶拘縮期:約4-12ヶ月
▶回復期(解氷期):約6-16ヶ月
【五十肩のゴロ合わせ】
エコトカゲ
エ(炎症期)コ(拘縮期)ト(疼痛・痙縮期)カ(回復期)ゲ(解氷期)
【好発年齢】
▶50歳代(40%)
【五十肩の圧痛部位】
▶烏口突起
▶結節間溝
▶腱板疎部
▶後方四角腔
▶棘下筋筋腹
など
後方四角腔は柔道整復師ではおなじみの「クワドリラテラルスペース」です。
【後方四角腔とは】
別名:QLS:quadrilateral space
肩甲骨外縁・肩関節下方・上腕三頭筋長頭および大円筋で囲まれた間隙
「上腕三頭筋」・「大円筋」・「小円筋」に囲まれている場所
クアドリラテラルスペース(四辺形間隙)といいます。
【四辺形間隙を構成するもの】
▶上腕三頭筋
▶大円筋
▶小円筋
【四辺形間隙症候群で圧迫する神経・動脈】
▶腋窩神経
▶橈骨神経上枝
▶後上腕回旋動脈
【四辺形間隙症候群の症状】
▶肩の痛み
▶挙上障害
【四辺形間隙症候群の治療に使う経絡】
▶手の太陽小腸経
※鍼灸師
スペースに入っている「腋窩神経」によって四辺形間隙症候群を起こします。「腋窩神経」が外旋した際に腋窩神経を圧迫することによって「肩の痛み」や「挙上障害」が発生します。
五十肩と四辺形間隙症候群は別物ですので注意が必要です。
【五十肩の主な症状】
▶夜間痛
▶腱板断裂
▶頸疾患
【整形外科学】五十肩の病変・病因
不明
いわゆる五十肩というのは肩関節周囲炎と言われており、具体的にここという病変部位・病因はありません。
例えば以下のようなものが対象となります。
【肩関節周囲炎に該当するもの】
▶肩峰下滑液包炎
▶石灰沈着性肩峰下滑液包炎
▶腱板炎および腱板変性断裂
▶石灰沈着性腱板炎
▶癒着性関節包炎
▶上腕二頭筋長頭腱炎
▶烏口上腕靱帯および腱板疎部の障害
▶ その他筋過労による限局性疼痛性硬結
▶結合織炎・頸椎病変の関与
これだけでなく、血行不順や内因性の膠原線維の変化なども該当すると言われています。
【整形外科学】五十肩の症状
50歳代にもっとも多く(40%)、次いで60歳代(30%)、40歳代(20%)の順である.。両側性の発症は34%の患者にみられ、糖尿病、肺結核などに多い傾向がある。
【五十肩の症状】
初期:烏口突起周辺の疼痛が多い
▶肩関節の外転と外旋に強い疼痛・運動制限
▶回旋障害により結髪・結帯動作の困難
▶拘縮がすすむとすべての方向に運動制限
▶運動時痛・夜間痛
安静にしていると疼痛が少ないため、患者はなるべく動かさないようにします。
そのため、より一層拘縮が助長されると言われています。
【整形外科学】五十肩の検査
X 線像:とくに異常所見は認められない。
レントゲンで病態を診ることはむずかしい
【関節造影所見】
▶関節包の癒着・縮小像
▶肩甲下滑液包の異常
▶上腕二頭筋長頭腱腱鞘の異常
▶肩峰下滑液包造影で容量の縮小がみられる
【ダウバーン徴候】
五十肩・三角筋滑液包損傷・肩回旋腱板損傷のときに見られる
肩峰下部に圧痛があり、他動的に90度外転で圧痛が消失する。
【ダウバーン徴候がおこる理由】
肩関節の外転による三角筋の収縮により、肩峰下滑液包と大結節部が肩峰下に滑り込み、該当部への圧迫が取れるため
【整形外科学】五十肩の治療
五十肩は原因が不明であることから治療法も異なります。
【五十肩の治療法】
▶注射療法
▶リハビリテーション
▶マニピュレーション(徒手整復)
▶パンピング
▶手術
【五十肩の注射療法の概要】
圧痛の強い部位に行う。
烏口突起・腱板疎部・結節間溝・外側四角腔・棘下筋などへのステロイド入り局所麻酔薬の注射
【五十肩のリハビリテーションの概要】
注射療法や物療などで疼痛を緩和した後にリハビリテーションを行うとより効果的
急性期のリハビリテーションはNG
【五十肩のマニピュレーションの概要】
マニピュレーションには、局所麻酔あるいは全身麻酔下にて、他動的な関節授動術。
【五十肩のパンピングの概要】
関節造影を行い関節伸展や内圧の減圧を行う方法
いずれも暴力的な手技は危険で、一時的な可動域の改善があってもすぐに拘縮が再発するため注意を要する。
肩関節拘縮に対するマニピュレーションには賛否両論があり、反対派は腱板断裂を含む軟部組織の損傷、骨折や脱臼の危険性、術後の再癒着を唱え、推奨派は諸家の成績がおおむね良好なことを訴えている.
【リハビリ】五十肩の評価
【関節可動域測定:ROM】
▶外転・外旋制限
【圧痛部位】
大結節
上腕二頭筋長頭筋腱移行部
棘下筋部
※放散痛:上腕肩甲帯部
【ADL評価】
▶更衣
▶整容動作 の障害
【リハビリ】五十肩のリハビリテーション
整形外科の薬物療法・ブロック注射などと並行して行います。
【五十肩のリハビリ】
▶温熱療法:急性期は行わない
※運動前に行う
▶運動療法:疼痛閾値内でゆっくりと行う。
※肩の安静は治癒を長引かせる
→コッドマン体操(アイロン体操)
→滑車運動
→壁体操
→棒体操
【コッドマン体操】
別:アイロン体操
前屈位で1kg程度の重りを持ち、身体を揺らすことで下垂した上肢を前後左右・または円を描くように動かす。
【更新履歴】
2023/07/28:リハビリテーション医学の内容を追加
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