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【はじめての東洋医学】読んで聞いて覚える「気(先天の気・後天の気)」の考え方

【2021/02/01 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。

【東洋医学概論】鍼灸師・あマ師
 ⏩ 気

今日は「気」について話をしていきます。
東洋思想においてここが一番大事なところです。

なぜなら西洋医学にはこの概念が無いからです。

某アニメのように、人体と同じ構造、同じ成分で人を作ったからと言って人は動かないですよね。

あれはなぜ動かないかと言うと、東洋思想では気や神などがないからと言われています。

鍼灸の教科書(医道の日本社)をベースにお伝えしています。

東洋医学を学ぶにおいて「気」を理解しないことには前に進めません…
西洋医学では全く無い概念で、言葉どおり「そんなん気の持ちようだろ?」って思うところもありますが少しだけ頭を柔らかくして読んでいただければと思います。


気の生理

気とは、人体を構成し、生命活動を維持する精微物質(極めて細かい物質)を表すとともに、機能を表す言葉でもある。

例えばなんですが「鋼の錬金術師」のように人体と同じ構造を作ったとします。全く同じ構造なのに人として動きませんよね。

このヒトをヒトとして動かしているものは西洋医学でも説明がつかない所だと思います。

人は生まれ持った気(原気)と食べ物として得る(後天の気)の2つを上手く使って生きています。

このはじめから持っている気がなくなると人は死を迎えます。

はじめの例え話も人体錬成をしても「原気」を持っていないため動かないとも説明できます(あくまで例え話です。)

どうしても理解できないという方はミトコンドリアとATPを思い浮かべてもらえたら良いかと思います。
西洋に当てはめたときによく似た性質を持っているのがATPです。

筋肉を動かす際にも、何をするにしてもATPを使わないと人は動かすことができませんので
(このイメージも限界がくるので徐々に東洋思考に切り替えていくことをおすすめしてます。)


気が巡ることで生命活動を維持している

かなり宗教臭くなってきましたが、鍼灸や漢方を学ぶ上では避けては通れない所であり、国家試験でも出てくるところです。

気は絶え間なく運動しておりその運動には昇る・降りる・出る・入るという方向性がある。この気の運動を気機と称する。

単純にその場に留まり続けるのではなく、気は体の表面をめぐったり、体内をめぐったり、経絡をめぐったりといたる所を行き来しています。

【気の運動まとめ】
 ▶気機:昇降出入


この気はそれぞれ活動する場所や部位・機能から異なった名称が付けられています。

西洋医学で例えると貪食細胞とかがわかりやすいと思います。
血管にいればマクロファージとよばれるのに、肝臓にあるとクッパーの星細胞と名前が変わります。

気の化生について

気の化生には、肺・脾・腎を中心とする多くの臓腑が協調して行われ、気は絶え間なく化成されて充足する。

もともと持っているの気を先天の気(精)といい、食べ物から得る気を後天の気といいます。

先天の気は別名「原気」とも呼ばれています。
この原気は腎に蓄えられています。

生まれたときから元気いっぱいの赤ちゃんとそうでもない赤ちゃんがいるのはこの先天の気(精)の量の違いとも言えます。

そして食べ物や飲み物から作られる気を後天の気(精・精微)といいます。
後天の気(精微)は食べ物や飲み物から得る気なので水穀の気とも言います。

先天の気は主に各臓腑の生理機能を司るに対して、後天の気は全身をめぐったり皮膚や体表の防御を行ったりする役割が多くあります。

【先天の気】
 ▶別名:先天の精・原気・元気
 ▶もともと持っている気
 ▶腎に蓄えられている
 ▶各臓腑の生理機能を司る

【後天の気】
 ▶別名:後天の精・水穀の気・水穀の精微など
 ▶食べ物・飲み物から作る
 ▶主に脾でなんやかんやする
 (別ノートでまとめます)
 ▶全身をめぐったり、体表や心肺の機能や防御など様々な働きをもつ
 (これも別ノートで改めてまとめます)


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