【過去問解説】第31回 柔道整復師国家試験 午前
【2023/12/23 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。
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▶第31回柔道整復師国家試験問題(午前)徹底解説
▶第31回柔道整復師国家試験問題(午後)徹底解説
▶第30回柔道整復師国家試験問題(午前)徹底解説
▶第30回柔道整復師国家試験問題(午後)徹底解説
▶第29回柔道整復師国家試験問題(午前)徹底解説
▶第29回柔道整復師国家試験問題(午後)徹底解説
▶第28回柔道整復師国家試験問題(午前)徹底解説
▶第28回柔道整復師国家試験問題(午後)徹底解説
【解説の見本】
【解説】
肋骨骨折の固定法として「屋根瓦状絆創膏固定」というものがあります。
今回はその固定法を復習しておきましょう。
【ポイント①】
患者を坐位とし深く呼吸させ、完全な呼気状態のとき、すばやく幅約5cm の絆創膏を前後正中線を越え健側から始まり健側に終わる範囲に貼付する。
【ポイント①】
2枚目は1枚目の幅1/2~1/3が重なるように屋根瓦状に順次上方に向かって貼付する。各条片を貼るごとに呼気状態で呼吸を止めさせて行う。
絆創膏の固定には格子状に貼付する方法もあります。
【ポイント③】絆創膏固定期間は3~4週間、4~5日で皮膚のかぶれなどの状態をみて重ねて貼付するか、貼り直すか、別の固定法に変更するかを検討する肋骨骨折固定バンドを用いて固定することもある。
上記のまとめをすると以下になります。
【屋根瓦状絆創膏固定】
▶患者は座位にする
▶完全な呼気状態
▶すばやく幅約5cm の絆創膏を前後正中線を越え、
「健側から始まり健側に終わる」範囲に貼付
▶呼気状態で呼吸を止めてもらう
▶絆創膏固定期間は3~4週間
【絆創膏固定における注意事項】
▶胸部全周に貼付しない
▶成人男子は貼付前に胸毛を剃る
▶乳頭部は貼付を避けるか・ガーゼを当てる
▶皮膚のかぶれや水疱形成が起きやすい。
(ときどき交換・固定法を変更する)
ノートにまとめながら読み返し、国家試験に出題されたところはマーカーで線を引くなどしていくと覚えてくると思います。
第31回 柔道整復師国家試験問題(午前)
続き、問題文の全文は公式サイトからご確認ください。
問題001 解説
【解説】起倒流について復習をしておきましょう。
【起倒流】
読:きとうりゅう
福野七郎右衛門正勝の福野流から出る。
伝書:五行配分書(別名、『理気差別論』)
師範:飯久保恒年
創始者:茨木専斎(茨木又左衛門尉俊房)
(諸説あり)
諸説ありますので、国家試験に出題されているものを正として考えていきましょう。
問題002 解説
【解説】
【順道制勝】
勝つにしても道に順(したが)って勝ち、負けるにしても道に順(したが)って負けなければならぬ。
道から外れることなく、正々堂々と戦いましょう。ということですね。
問題003 解説
【解説】
1.加入は任意である。 ✗
社会保険制度は全従業員が「条件を満たした場合」強制加入しなければなりません。
2.財源の過半は税金である。 ✗
→過半数は「加入者」「事業主」で、一部、国や地方自治体から負担します。
3.給付を受けるとその後の社会保険料は増加する。 ✗
→他の保険制度と同様、給付の対象となっても保険料は変化しません。
例えば、怪我をしてそれのために病院に行って保険を使用しても、来年度から保険料が増える。ということはありません。
4.社会保障給付費に占める割合が大きいのは公的年金である。○
→年金が5割です。
問題004 解説
【解説】
【受領委任】
読:じゅりょういにん
施術者が、医療保険(療養費)で定める施術を行い、患者等から一部負担金を受け取り、患者等に代わって療養費支給申請書を作成・保険者等へ提出し、患者等から受領の委任を受けた施術者等が療養費を受け取る取り扱いのこと。
1.患者が保険者に療養費の請求を行う。 ✗
→患者ではなく、施術者です。
2.施術録は療養費支給申請の根拠である。○
→施術録(カルテ)は必須。
3.患者は施術者に自己負担金を支払う必要がない。✗
→病院やクリニック同様の自己負担金が必要です。
4.施術者は登録(承諾)施術所での研修が必要である。✗
→必要ありません。
問題005 解説
【解説】鎖骨骨折は絶対に間違えてはいけない問題です。
1.顔面は患側に向けている。 ✗
→顔面ではなく、頭部です。
【鎖骨骨折の発生機序】
▶転倒して肩部をついた場合(最多)
▶肩関節外転位・肘関節伸展位で手掌をついた場合
【発生部位】
▶介達外力では中外1/3境界部に屈曲力が働き発生する。
【鎖骨骨折での転位】
近位骨片:胸鎖乳突筋により上方やや後方に転位
遠位骨片:上肢の重量により下垂
大・小胸筋によって短縮転位
【鎖骨骨折後の姿勢】
▶頭部を患側に傾けている
▶患側は肩を下垂
▶肩幅は減少
【鎖骨骨折の特徴的な症状】
▶骨折部の腫脹・変形・限局性圧痛が著明
▶高度な腫脹・皮下出血・上肢運動制限
その他も覚えておくべき必須項目がたくさんありますので復習をしておきましょう。
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