【経絡経穴】図解イラストとゴロで簡単「八会穴」
【2024/03/15 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。
こんにちは!
オンラインで試験対策を学ぶなら森元塾 塾長のもぬけ です。
実は私、学生時代は3年になるまで、八会穴と八脈交会穴の違いが明確に言えませんでした。
東洋医学系が得意な学生は余裕かもしれませんが、しっかり西洋が染み付いている人にとってここらへんは超厄介なポイントかと思います。
検索して八脈交会穴に関して知りたかった人は上記の記事をご確認ください。
今回は八会穴がどの主治に用いるかをまとめています。
八会穴とは?
各名前の気が集まるところとされています。
例えば、血の病や血の気の巡りをよくするためには、「血会」である「隔兪」を使用するというような感じです。
次の項目から、八会穴を順番に詳細をお伝えしていきます。
八会穴【腑会:中脘】
中脘(ちゅうかん)【要穴:胃の募穴・八会穴の腑会】
経絡:任脈
部位:上腹部 前正中線上 臍中央の上方4寸
筋肉:白線
神経:肋間神経
血管:下腹壁動脈
中脘は胃の募穴でもあるので、こんな問題を作ることができます。
中府は募穴ではないので正解は「2、中府」が正解です。
また中脘は腹部にあり、横並びが存在しています。
臍上4寸にある経穴は「中脘」「陰都」「梁門」です。
【覚え方(ゴロ)】
笛にチュー
笛(腑会)にチュー(中脘)
八会穴【臓会:章門】
章門(しょうもん)【要穴:脾の募穴・八会穴の臓会】
経絡:足の厥陰肝経
部位:側腹部 第11肋骨端下縁
筋肉:外腹斜筋 内腹斜筋
神経:肋間神経
血管:肋間動脈
章門も中脘と同様に募穴です。肝経にありますが脾の墓穴です。
覚えている時にはなんとも思いませんが、「肝」「脾」「臓」のキーワードがこの「章門」には存在しているので注意です。
このような問題を出されてもサクッと答えれないといけません。
この問題の答えは、脾の募穴であり、八会穴でもあるのは「章門」なので「足の厥陰肝経」である「2」を選べば正解です。
【覚え方】
肖像
肖(章門)像(臓会)
八会穴【筋会:陽陵泉】
陽陵泉(ようりょうせん)【要穴:合土穴・筋会・膀胱経の下合穴】
経絡:足の少陽胆経
取穴:下腿外側 腓骨頭前下方の陥凹部
筋肉:長腓骨筋
神経:浅腓骨神経(外側腓腹皮神経)
血管:外側上膝動脈
陽陵泉は八会穴でもあり、足の少陽胆経の「合土穴」でもあります。
陽陵泉のキーワードは「胆」「合」「筋」の三つです。またもっとうっとしい問題として「長腓骨筋」上にあります。
そこまでひねった問題は出ないかもしれませんが、同時にこちらも不安であれば覚えておきましょう。
覚えることが多すぎる…
それが国家試験ってやつです。
【覚え方(ゴロ)】
金曜
金(筋会)曜(陽陵泉)
八会穴【髄会:懸鍾】
懸鍾(けんしょう)【要穴:八会穴の髄会】
経絡:足の少陽胆経
部位:下腿外側 腓骨の前方 外果尖の上方3寸
筋肉:長腓骨筋
神経:浅腓骨神経(外側腓腹皮神経)
血管:前脛骨動脈の枝
懸鍾は胆経で、膀胱経「跗陽」の前方にあります。
逆に言えば、「跗陽」の後方にあるのが懸鍾です。
「懸鍾」は短腓骨筋にあります…。
ということはやはり
長腓骨筋上にあるのが「陽陵泉」短腓骨筋上にあるのが「懸鍾」です。
国家試験が好きそうな感じがしますよね。
想定問題を考えてみましょう。
短腓骨筋上にあるのは、「跗陽」「申脈」「金門」「光明」「陽輔」「懸鍾」です。
ということで答えは「2」ですね。
長腓骨筋という問題であれば、「3」の陽陵泉が答えです。
【覚え方(ゴロ)】
遣隋使
遣(懸鍾)隋(髄会)使
八会穴【血会:隔兪】
膈兪(かくゆ)【要穴:八会穴の血会】
取穴部位:上背部 第7胸椎棘突起下縁と同じ高さ
後正中線の外方1寸5分
筋肉:僧帽筋・脊柱起立筋
神経:副神経・頚神経叢の枝・脊髄神経後枝(胸神経後枝)
血管:肋間動脈背枝
「膈兪」は背中の背部穴の一つです。ということは下記のような問題を想定できます。
「膈兪」と同じ高さにあるのは、「至陽」「膈関」の2つ。
【覚え方①(ゴロ)】
那覇で私用でカクカク
那覇(TH7/8)で私用(至陽)でカク(膈兪)カク(膈関)
【覚え方②(ゴロ)】
喀血
喀(膈兪)血(血会)
八会穴【骨会:大杼】
大杼(だいじょ)【要穴:八会穴の骨会】
経絡:足の太陽膀胱経
取穴:上背部 第1胸椎棘突起下縁と同じ高さ
後正中線の外方1.5寸
筋肉:僧帽筋 菱形筋 脊柱起立筋
神経:副神経・頚神経叢の枝 肩甲背神経 脊髄神経後枝
(胸神経後枝)
血管:頸横動脈の枝 肋間動脈背枝
先ほどの「膈兪」と同様背部穴の一つなので横並びを思い出しておきましょう。
「大杼」の横並びは「陶道」「肩外兪」の2つなので答えは「4」です。
【覚え方①(ゴロ)】
何時から東大圏外?
何時(TH1/2)から東(陶道)大(大杼)圏外(肩外兪)
もうちょっとで終わりです。頑張りましょう。
【覚え方②(ゴロ)】
骨大丈夫?
骨(骨会)大丈(大杼)夫
八会穴【脈会:太淵】
太淵(たいえん)【要穴:肺の原穴 兪土穴 八会穴の脈会】
経絡:手の太陰肺経
取穴:手関節前外側 橈骨茎状突起と舟状骨の間 長母指外転筋腱の尺側陥凹部
筋肉:
神経:外側前腕皮神経
血管:撓骨動脈
撓骨動脈拍動部
「太淵」は肺経の「兪土穴」であり、「原穴」でもあります。
さらに「橈骨動脈」拍動部でもあるので、覚えておきましょう。
逆に言えば、脈診で一番使う脈が「橈骨動脈」の拍動ですよね。
そういう意味でも「太淵」▶︎「橈骨動脈拍動部」▶︎「脈診」▶︎「脈会」って流れで覚えるのが自然です。
八会穴【気会:膻中】
膻中(だんちゅう)【要穴:心包の募穴 八会穴の気会】
経絡:任脈
取穴:前胸部 正中線上 第4肋骨と同じ高さ
筋肉:
神経:肋間神経
血管:内胸動脈の枝
※胸骨裂孔が存在する場合がある
「膻中」は胸骨の上にありますが、胸骨裂孔にちょうど刺さってしまう死亡事故が海外であったとあります。
こういったところも問題として出題される可能性はあるでしょう。
【覚え方(ゴロ)】
暖気
暖(膻中)気(気会)
八会穴まとめ
すべて覚えれましたか?
個人的な印象ですが、「懸鍾」が出やすい気がしてます。
これ自体はそんなにボリュームもないので全部覚える勢いで覚えていきましょ。
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