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【東洋医学】奇経八脈病症(前半)について

【2020/01/14 更新】このノートは鍼灸師の国家試験対策用にまとめています。

はじめに

こんにちは、🐦 もむけ@鍼灸師柔道整復師国家試験対策です。

このノートは
【東洋医学概論】奇経八脈病症について
をまとめてます。

上記のノートは本経である十二正経をまとめています。あわせて覚えておくと点数が上がります。

出題頻度は高くないので、難経六十九難五行色体表を覚えていない方は先にこちらをマスターしたほうが点数は跳ね上がります。

これを覚えても1点増えるか増えないかぐらいなので覚えるかどうか今の学力次第だと思います。


奇経八脈病症について

奇経八脈とは、衝脈・帯脈・督脈・任脈そして陰蹻脈・陰維脈・陽蹻脈・陽維脈です。

それらの流れている経脈に異常が発生した際に起こる症状を問題として出題されることがあります。

長くなるので「衝脈・帯脈・督脈・任脈」と「陰蹻脈・陰維脈・陽蹻脈・陽維脈」はそれぞれ別のノートにまとめていきます。


奇経八脈「督脈」の病症

督脈では背部に走行するため腰背部や頭の重さが現れてきます。

【督脈の臨床所見】
 ■腰背部の強ばり
 ■腰背部の痛み
 ■頭重感
 ■大人の癲疾(てんしつ):各種の頭痛のこと
 ■小児の驚癇(きょうかん):癇癪やひきつけのこと
 ■疝気(せんき):下腹部の疾患の総称
 ■痔疾(じしつ):肛門部の疾患の総称
 ■遺尿
 ■不妊

説明をすればするほど混乱するかもしれませんが、風気が風府から脳に入ると、頭痛や頭重感を生むと言われています。

疝気や痔疾は督脈の別路が小腹から上行しているため、失調によって発生します。


奇経八脈「任脈」の病症

【任脈の臨床所見】
 ■疝気
 ■帯下
 ■月経不順
 ■小便不利
 ■遺尿

任脈は別名「陰脈の海」という名前がついていることから、全身の陰の気を調整・調節しています。また任脈は胞中から起こるため婦人科疾患が多く起こります。

任脈の「任」は妊娠の「妊」に通じている・関係しているとも言われています。


奇経八脈「衝脈」の病症

【衝脈の臨床所見】
 ■気急(ききゅう):呼吸困難のこと
 ■気逆上衝
 ■胸腹痛
 ■月経不順
 ■不妊
 ■滑胎
 ■早産

 衝脈もまた胞中から起こります。
そのため任脈と督脈そしてこの衝脈は「一源三岐」の関係と言われています。(はじめは同じで3つに分かれているということ)

衝脈の気が経脈にそって上逆(逆流)すると、胸の痛みや呼吸困難が発生する。

「衝脈は血海を為す」と言われており、衝脈が失調することで血が不足し月経不順や不妊が発生する。


奇経八脈「帯脈」の病症

【帯脈の臨床所見】
 ■腹部脹満
 ■腰軟無力
 ■赤白帯下
 ■下肢の運動麻痺

これも東洋医学的な説明しかなくて逆に混乱するかもしれません。

帯脈は帯のように身体を腹部・少腹部を回っています。
帯脈が弱まってしまうと、お腹を締めることができなくなるので、腹部の張った感じや、腰の力がでなくなったりしていきます。

同時に帯脈は宗筋を通ります。(男子の生殖器)
そのため下肢の運動麻痺が発生するとのことです。

ちょっと何がなんやらですね…詳しくは学校の東洋医学に詳しい先生に来てください(泣)


まとめ

全体的に東洋医学的な話しかないため、うまく結びつけにく所もあると思います。

とりあえず症状で覚えていってもいいですし、衝脈・帯脈・督脈・任脈は婦人科疾患や生殖器疾患・腹部の疾患などが多くでてくるためそこをおぼえてもOKです。


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