【過去問解説】第32回 あん摩マッサージ指圧師国家試験(午後)
【2024/11/04 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。
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▶第32回午前 あん摩マッサージ指圧師国家試験問題徹底解説
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1問1問を徹底的に本当に徹底的に解説しているので、派生問題が出てきてもかなりの確率でわかると思います。
ただスマホでざーっと読んでいても頭には残りにくいので、ぜひ別途メモ帳に回答を書きながら、読み進めてみてください。
第32回 あんま国家試験過去問
https://ahaki.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/mondai_32_anma_pm.pdf
※各問題に関しては、上記の公式サイトからご確認下さい。
問題081解説
【解説】自然(天)と人の身体はつながっている(合一)ということで天人合一説が正解です。
1.治未病 ✗
→未だ病まざるを治す
西洋医学では、病理でなければ健康であると考えますが、東洋医学ではまだ病気になっていないが一歩手前の状態も病気であると考えます。
2.三毒説 ✗
→日本人が考えた
【三毒説】
▶血毒
▶水毒
▶食毒
3.心身一如 ✗
→仏教の考え
心と身体はつながっているという考え方
4.天人合一説 ◯
問題082解説
【解説】「正しい」というのは何をもって正しいのかという話にはなりますが、今回は同じ五行のものを選ぶのが正解です。
1.燥 ー 苦 ✗
金 ー 火
風(ふう)・暑(しょ)・湿(しつ)・燥(そう)・寒(かん)
酸(さん)・苦(く)・甘(かん)・辛(しん) ・鹹(かん)
2.思 ー 腥 ✗
土 ー 金
怒(ど)・ 喜(き)・ 思(し)・憂(ゆう)・恐(きょう)
臊(そう)・(羶)(せん)・ 焦(しょう) 香(こう) 腥(せい) 腐(ふ)
3.夏 ー 筋 ✗
火 ー 木
春(しゅん)・夏(か)・長夏(ちょうか)・秋(しゅう)・冬(とう)
筋(きん)・ 血脈(けつ)・ 肌肉(きにく) ・皮毛(ひもう)・骨(こつ)(髄(ずい))
4.髪 ー 唾 ◯
水 ー 水
爪(そう)・ 面色(めんしょく)・ 唇(し)・ 毛(もう)・ 髪(はつ)
涙(るい)・汗(かん)・涎(えん)・ 涕(てい)・ 唾(だ)
問題083解説
【解説】気は機能的な分類で分けると選択肢の4つあります。
【機能による分類】
▶元気(原気)(げんき)
▶宗気(そうき)
▶営気(えいき)
▶衛気(えき)
脈中に入るというのは営気の特徴です。
【営気について】
▶営気は組織器官などの活動を支える
▶血の一部として脈中に入る
▶全身を巡る
衛気は血脈内に拘束されることなく、全身くまなく分布します。
【衛気について】
▶皮毛を潤沢にする
▶肌肉・皮毛・臓腑を温める
▶腠理の開閉に関与する
問題084解説
【解説】気の作用は5つ(6つ)に分類されています。
漏れ出さないように固めるので「固摂作用」が正解です。
【気の作用一覧】
▶推動作用(すいどう)
▶温煦作用(おんく)
▶固摂作用(こせつ)
▶防御作用(ぼうぎょ)
▶気化作用(きか)
【気の作用のゴロ合わせ】
きおこぼす
き(気化作用)お(温煦作用)こ(固摂作用)ぼ(防御作用)す(推動作用)
【気の作用】
推動:人体の成長・発育及び臓腑などの生理活動を促進する作用
温煦:人体の組織・器官を温める作用
固摂:生理物質を正常な場所に止め、やたらに流失するのを防ぐ作用
防御:外邪が人体に侵襲するのを防ぐ作用
気化:各種の変化を引き起こす作用
問題085解説
【解説】肝が剋する臓というのは脾です。
この手の問題はまず日本語を勘違いしないようにしておきましょう。
肝「が」剋する のか 肝「を」剋する のかで答えが変わります。
肝は「木」なので、木剋土で「土」、「土」は「脾」です。
【脾の生理】
▶運化
▶統血
【運化】
飲食物を水穀の精微に変化させて吸収し、心や肺に運ぶ作用を運化という。
【統血】
気の固摂作用により、血が脈中から漏れ出るのを防ぐ作用のことを統血という。
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