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【リハビリ】理学療法について

【2021/08/23 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。

【リハビリテーション医学】 
 ⏩理学療法
 ⏩物理療法  についての解説

こんにちは!
オンラインで試験対策を学ぶなら森元塾 塾長 です。

問題 理学療法でないものはどれか。
1.運動療法
2.水治療
3.ルード法
4.職業前訓練

上記の答えは「4」です。

今回は理学療法や物理療法についてまとめていきます。


【リハビリ】理学療法とは

理学療法とは身体に障害のある人に対して、移動能力などの基本的動作能力の改善を図るため、運動療法及び温熱・水治療・電気療法などの物理療法を駆使して機能回復や疼痛改善などを目的とした治療である。

理学療法は理学療法士(PT)が行うリハビリテーションです。

身体障害のみに行います。一般的に理学療法士の仕事としてイメージしているものは運動療法です。

それに加えて、電気を当てるなどの物理療法を組み合わせて機能回復や疼痛改善を目指します。

【理学療法で行うリハビリ】
 ▶運動療法
 [物理療法]
  ▶温熱療法
  ▶水治療
  ▶電気療法

リハビリで理学療法を行う際に行われる行為は上の5つです。
水療法というのは聞き慣れない人もいるかも知れませんが含まれているので要注意です。

【理学療法の目的】
 ▶機能回復
 ▶疼痛改善

実際の理学療法に際しては専門的な評価と生体的反応・合併症の対応が必要になっていきます。

理学療法士では柔道整復師や鍼灸師よりもさらに精密な評価を行うのが特徴です。

もっとも有名な評価法はROMとMMTです。
下記に簡単にまとめています。


【リハビリ】運動療法について

可動域訓練・筋力低下・運動麻痺・筋緊張異常・運動失調・歩行障害などの運動障害。糖尿病、肥満、心疾患、呼吸疾患などの内部疾患がある。運動療法は想像以上に様々な効果がある。

運動療法の特徴として、可動域訓練や筋力低下などを改善させるのが有名だと思いますが、それ以外にも糖尿病患者などの内部疾患の改善も目的としています。

【運動療法の効果】
 ▶可動域・筋力・協調性の改善
 ▶肺活量の増大
 ▶最大酸素量の上昇
 ▶心拍出量の増大と心拍数の低下
 ▶運動時の血圧上昇が低く抑えられる
 ▶糖代謝の改善
 ▶脂質代謝の改善

上記を見ていただくとわかりますが、運動をした後に得られる効果と同じになります。

医者が糖尿病の方に、「適度に運動を行うようにしましょう。」
というのは上記の効果が有るからです。

ただ上記の運動療法の効果をあげるためには適切な治療技術と適切な運動負荷がリスク管理を踏まえた上で重要です。

色々書いてありますがとりあえずは読んでおくだけでOK。

次項からは具体的な運動療法についてまとめていきます。


【リハビリ】関節可動域訓練について

可動域の維持と増大を目的とする。

可動域を維持するだけでも訓練であるという所が意外に重要です。
とにかく手術後はすぐに可動域訓練をするのが鉄則。

なぜなら3週間以上関節を動かさないでいると可動域の低下は顕著となって、8週間以上の固定では不可逆的な変化を起こすとも言われています。

【可動域訓練のポイント】
 ▶痛みの範囲内での持続ストレッチが原則

無理に伸ばすと微細損傷を起こします。

【主な可動域訓練の方法】
 ▶関節徒手運動
 ▶振り子運動
 ▶滑車訓練
 など


関節可動域検査(ROM)について

ROM:Range of Motion Test
各関節とも基本肢位を0度とする。基本時と移動軸に角度計を当てて測定する。角度表記は5度単位で良い。

【ROMについて】
 ▶基本肢位を0度(足関節の基本肢位は0度)
 ▶5度刻みで記録する。
 ▶原則は他動運動で測定値を表記する

模試や過去問でも足関節を90度とするみたいな問題を見かけたことがあるかもしれませんが誤りです。

また角度も5度刻みでの記入なので123°という表記はできません。


【リハビリ】筋力増強訓練について

筋力の維持・増強を目的とする。筋力増強の理論は回数は少なくても筋に強い負荷をかけることである。

負荷は最大筋力の2/3以上とするがこの場合、疲労までの回数は連続10回程度の負荷と言われています。

要するに筋力をあげるためには連続で10回繰り返したらしんどいって思う重さってことですね。

これらの話は、そこまで重要では無いんですが次の具体的な筋力増強訓練の理論がよく出題されています。

【主な筋力増強訓練の理論】
 [等張性収縮:重さが一定]
  ▶遠心性収縮:筋を伸長させながら筋収縮する
  ▶求心性収縮:筋を縮めながら収縮する
 ▶等尺性収縮:筋の長さが一定
 ▶等速性収縮:速さが一定

等速性収縮は教科書には記載は無いですが一緒に覚えておきましょう。
専用の機械を用いて行います。


【等張性収縮】
筋収縮の強度が原則一定であることから等張性収縮と呼ばれる。
滑車・重鐘・バーベルなどを利用する

いわゆるよく見る筋トレのことです。ダンベルなどをもって上げ下げしたりするときの運動です。

大きく分類すると有酸素的持久力を増大させる目的の体操や歩行などのダイナミックな運動も等張性が主であると考えられます。


【等尺性収縮】
関節可動域を伴わない筋収縮。筋の長さが一定であることからこのように呼ばれている。

筋収縮のみで筋の長さが変わらない・関節を動かさないので骨や関節手術の後の早期の訓練などに向いています。

等張性収縮と比べて筋肉増強効果も大きいのが特徴ですが、血圧上昇などの循環器系の負担が大きいのが欠点となります。

【等尺性収縮のポイント】
 ▶関節が動かない
 ▶血圧上昇が大きい


【リハビリ】徒手筋力テスト(MMT)について

MMT:Manual Muscle Testingの略
筋力テストとして、いろいろな方法が発表されているが、臨床の場ではダニエルスらによる6段階法による徒手筋力テストが一般的である。

MMTには「0」があるので6段階ですね。

【MMTのポイント】
 ▶6段階

【MMT:徒手筋力テスト】
 5(N)正常
 4(G)優
 3(F)良
 2(P)可
 1(T)不可
 0(Z)ゼロ


【リハビリ】筋力に応じた運動のさせ方

MMTの評価にそって運動療法を行う場合の運動方法は以下のとおりです。

【筋力に応じた運動方法】
 ▶他動運動
 ▶自動介助運動
 ▶自動運動
 ▶抵抗運動
 ▶漸増抵抗運動

自動というと一般的には勝手にやってくれるようなイメージがありますが、患者が「自」分で「動」かすということなので、こちらは運動を手伝うことはありません。


【リハビリ】筋持久力の増大について

筋の久力増大の理論は低負荷で数多く繰り返すことである。
最大筋力の1/3程度の抵抗で50~60回繰り返す

とくに重要なポイントはありません。


【リハビリ】筋弛緩訓練(リラクセーション)について

筋緊張を低下させる訓練である。

【筋弛緩訓練で使用される方法】
 ■持続ストレッチ
 ■タッピング
 ■温熱
 ■寒冷
 など

特に痙性麻痺の患者は筋緊張の亢進が顕著なため大切な訓練です。


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