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【2024年度版リハビリ】図解イラストとゴロ合わせで覚える関節可動域テスト(ROM) -徹底解説-
【2024/12/06 更新】このアカウントは鍼灸師・柔道整復師・あんまマッサージ指圧師の国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。
このノートは
【リハビリテーション医学】身体構造の評価:ROM(可動域測定)
についてをまとめてます。
関節可動域ってなんとなくで覚えていませんか?
国家試験の問題でも出題がありますが、それよりも卒業後正しく測定できてないとなんて言われるかわかりませんよ。
ということで今回はゴロやたとえ話・イラストなんかを用いてスッと頭に入ってスッと頭から取り出して使える関節可動域テスト(ROM)のまとめを行っていきます。
このノートを読めば足関節の基本肢位を90度と言ったり、肘関節の伸展位を180度と言ったりして先輩にボロカス(口が悪い)言われるのを回避できます。
※カルテの書き方は色々あるのでここでは詳しくは述べません。
関節可動域(ROM)について
各関節とも基本肢位(気をつけ)を0°とする。基本軸と移動軸に角度計を当てて測定する。角度表示は5°単位でよい。
気をつけの姿勢なので、肘は伸展位で0°です。
足関節も直角に曲がった状態で0°です。
各表示は5度単位で良いという書き方なんですが、「で良い」ではなくて「でなくてはならない」のほうが近いニュアンスです。
カルテに記載する場合一般的に関節名・運動方向・角度の順番に書いていきます。
例: 肘関節 屈曲135°・伸展0°
例: 肘jo fle135° ext 0°
原則として他動運動による測定値を表記します。
自動・他動の測定が必要だった場合は、別々に記載をします。
各関節の可動域一覧
まずは、各可動域をサクッと見返せるようにまとめています。
【可動域一覧表:上肢】
肩甲帯:屈曲:20°
肩甲帯:伸展:20°
肩甲帯:挙上:20°
肩甲帯:下制:10°(引き下げ)
肩:屈曲:180°
肩:伸展:50°
肩:外転:180°
肩:内転:0°
肩:外旋:60°
肩:内旋:80°
肩:水平屈曲:135°
肩:水平伸展:30°
肘:屈曲:145°
肘:伸展:5°
前腕:屈曲:90°
前腕:伸展:90°
手:屈曲:90°
手:伸展:70°
手:撓屈:25°
手:尺屈:55°
母指:橈側外転:60°
母指:尺側内転:0°
母指:掌側外転:90°
母指:掌側内転:0°
母指MP関節:屈曲:60°
母指MP関節:伸展:10°
母指IP関節:屈曲:80°
母指IP関節:伸展:10°
【可動域一覧:下肢】
股:屈曲:125°
股:伸展:15°
股:外転:45°
股:内転:20°
股:外旋:45°
股:内旋:45°
膝:屈曲:130°
膝:伸展:0°
足:屈曲:45°
足:伸展:20°
足部:内返し:30°
足部:外返し:20°
足部:外転:10°
足部:内転:20°
母趾:MTP屈曲:35°
母趾:MTP伸展:60°
母趾:IP屈曲:60°
母趾:IP伸展:0°
本当の基礎の基礎からお話をしていきます。
角度の考え方
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わかる方は読み飛ばしてください。
「角度の数値を見ただけだとどれぐらいんなのか想像できない!」
「算数・数学は苦手だった」
という方はそもそも「°」を見るだけであきらめたりするかもしれませんが、少しだけ落ち着いて話を聞いていただければと思います。
特に柔道整復師の方は固定肢位・発生機序なんかでよく角度が出てきます。
角度の表記に慣れておいたほうが他の問題へも対応できるかと思います。
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まず両手を大の字に開いたのが180°です。
それを半分にしたのが90°
さらに半分で45°
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135°だった場合、おおよそ大の字と半分の間ということになります。
逆に20°とか25°とかは半分の半分のその半分なので一度身体で動かしてみるとわかるかと思います。
少し動く程度ですね。
それぐらいの感覚で見てもらえたらと思います。
次からは各項目をなるべく、噛み砕いて説明をして行います。
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上肢:肩甲帯の測定方法【屈曲と伸展】
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肩甲帯の可動域と聞いたら、肩甲骨や肩関節を意識してしまいますが、どれも違います。
鎖骨を含む肩甲帯そのものを動かしたときに動かせる領域のことです。
【肩甲帯:屈曲-伸展の可動域】
屈曲:20°
伸展:20°
基本軸:両側の肩峰を結ぶ線
移動軸:頭頂と肩峰を結ぶ線
【肩甲帯のゴロ合わせ】
健康な20歳
健康(肩甲帯)な20歳(20°)
名前と実際の可動域に差を感じるのは自分だけでしょうか。
まず肩甲帯というキーワードを知らない人は肩関節のことと思いがちです。
じゃあ20°は絶対に無いと思ってしまい間違えます。
私自身も肩甲帯を正しく理解したのは3年になってからでした。
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