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確かな愛。

こんにちは。

前回の記事から随分時間が空いてしまいましたが、実父に初めて会ったその後の事を今日は少し書いていきたいと思います。

......

私は実父に会った後、これまでの人生の答え合わせがしたくなったのか、育ての父親と初めて飲みにいく約束をしました。

ハタチでお酒を覚えたてということもあり、育ての父親と飲みにいくというのはこの当時の私にとって色々な意味で一大イベントでした。

そして当日、地元下北沢で久しぶりに育ての父親と再開し、夕飯を食べに行きました。

その時は他愛のない話ばかりで、特に今回の離婚や実父の存在に関してお互いに触れることは一切ありませんでした。

本当は1から100まで聞きたいことは山ほどありました。

「私が実父の存在を知ってもパパは私のパパでいたいと思う?」

「私の事は愛していた?」

「妹と私、やっぱり愛情に差はあった?」 

とか。

ですがそれを口に出そうとすると喉がつかえてしまって聞くことができませんでした。

そしてお腹もいっぱいになった頃2軒目に父親がよく通っていたというレゲエバーに連れて行ってくれました。

その日、店内はイベントか何かでかなり混み合っていて、入った瞬間から父親は色んな人から声をかけられていました。そして大抵の人から「隣の女性は?愛人ですか?(笑)」と尋ねられ、その度に父親は「娘です。」と少し照れながら答えていたのでした。

そんな父親を見て、私は本当に嬉しくて仕方がなかったのを今でも覚えています。

その後も父親の古くからの友人を紹介されたり、その友人から「こんな可愛い娘さんいたんですか?」なんて言われて、私はその場の雰囲気と呑み始めたばかりのお酒に少し酔っ払ってしまいました。

その勢いで何度か父親に自分の思いの丈をぶつけようと思いましたが、涙が出てしまいそうでやはり口に出すことはしませんでした。

そしてすっかり夜も更け、ほろ酔い気分のまま父親とお別れをし、私は父親に短いLINEを送りました。

詳しい内容はもう覚えていませんが、食事のお礼と、色々あったが自分は何も気にしていない、といった内容だったと思います。

それに対する父親の返事は今でもはっきりと覚えています。

短い文でしたが、

「何があっても花はずっとずっと俺の娘です。」

でした。

この返信が来た瞬間、今まで堪えていたものや、安心が一気に押し寄せて泣きじゃくりました。

いつも無愛想でしかめ面な父親の愛を確かに感じられた瞬間でした。

しかしその後、父親と2人で飲みに行くという機会は今の今まで特にありませんでした。


それは何故か?と聞かれると、予定がなかなか合わないから、タイミングが悪い、だの色々あるのでしょうが、決定的な理由が私にはありました。

それは心の距離を感じた出来事があったからでした。


それでは...また次回。

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