0.1mmも映えぬがウマい魁恵方巻き
お腹が減った。
個展の準備に追われて朝りんご→昼チャーハン→夜納豆餅という
ルーティンを無償で続けてきたがもう限界が近い。
(朝フルーツは金、夜納豆は最強というふんわり腸に寄り添い思考)
加えて金欠でもあるから迂闊に外食もできない。
スープカレーが死ぬほど好きだけど、今じゃない。
年始の札幌行きの高速バスの中で食べた母の太巻きが最高に美味しかった。
アレが食べたい、まさに今。
太巻きは、生まれて一度も作ったことがない。
36年間、一度も。
巻きすもあれば良いよと聞いたけど、
今から車に乗って百均に行く気は毛頭ない。
今家にあるのは鮮度がバチバチのニンジン、賞味期限の若干切れた卵、ツナ缶、昨日冷蔵した白米、しばらく使った形跡のない大量の海苔。
よしもう知らんけどノリで作ろ。(大抵これでいつも失敗する)
冷蔵した米をサラシに包んで蒸し器であたためる。
(レンチン嫌い聖人なので素材をすぐチンする系お料理YouTuberは苦手です)ニンジン1本を千切りにする。途中で集中力が切れ、どんどん切り身が厚くなるが気にしません。
なんかちょっとニンジンの量多くね…??と気づき、千切り未遂ニンジンを蒸し器に突然投入する。蒸し器も動揺を隠せない。
卵二個使って鉄フライパンで卵焼きを作る。卵焼きも人生で一度たりとも作ったことがないので秒でボロボロになる。巻いちまえばきっとわかんねぇ(CV:野沢雅子)
同フライパンで千切りニンジンを炒める。なんとなくノリでナンプラーを振りかけてみた。しんなりションボリしたくらいで取り出す。
ツナに燻製マヨ(何故か燻製マヨしか残ってなかったが普通のでok)を入れ、混ぜておく
なんとなく目に入った厚手の布巾をなんとなく敷き、巻きすの代わりにする気満々で上に大好きな白子海苔を置く
コメやら具材やらを適当に置き、片端2センチは余白を残して丸めていく(3mmくらいの日本橋ゆかり野永喜三夫料理長の知識)
(布巾でも)ま…るまるじゃん!!!と驚きを隠せないまま布巾で包んだまま少し蒸す
太巻きを切り分ける。切った瞬間ボロボロになり中身が多少飛び出したが気にしません。
完成!
色合いも見た目も巻き方も最悪すぎるのに、これが旨すぎる。
「何これうめぇ…」
空をぼーーっと眺めながら、作業部屋と化した寝室で爆食した。
節分近いし魁恵方巻きだな〜なんて思ってたけど方位を一切見ずに完食。
うまいものを食うときは決まって大体そんな感じだ。
やっすい海苔でも全然うまいので安マズ海苔大量消費にも良いかもしれない。
明日もこれ作っちゃおうかな。。
ちなみにまだ個展の準備は終わっていない。