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化粧品知識【ゼロ】の僕がスキンケアと出会って人生が変わるかもしれない話~その5~
「化粧品企画のおシゴト」のスタートラインに立つために、【化粧水】を使い始めた僕・カワバタだったが、化粧品という商品そのものを使う価値がつかめないまま、他社商品の使用感を確認するのために大阪の都心部で、
百貨店の化粧品売り場を回る
つまり足を使った現地での市場調査に臨むことになったのであった。
しかし僕にとっては、
男性が入りにくい【No.1】ゾーンのデパートの化粧品コーナー
を回るというのは中々にハードルが高いのでした。
これまでの記事↓↓
キド「ロフトから回るので、開店時間に現地集合してください。」
。。。
ロフト!!?ってあのロフト?
ロフトは男性の自分にとっても馴染みのある場所だ。
馴染みのある場所とはいえ、化粧品売り場は基本的に避けて通るし、どうしても通らないといけないときは、早足でササッと通り抜けるところである。
ただ、唯一の救いは「一人で行くわけではない。」ということだ。
とはいえ、キドさんとも一緒に仕事をし始めてまだ間もなく、そっちの緊張もあるといえばある、、、
と建物の入口の前で気を揉んでいると、キドさんが颯爽と現れる。
キド「おはようございます。ご足労いただきありがとうございます。今日はよろしくお願いします。」
カワバタ「は、はい。よろしくお願いします!」
キド「では、行きましょう。」
キドさんの後ろをついて行く形でいざ化粧品売場へ!
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。。。
あら、意外と普通?!想像していた
「化粧品売り場」
とは少し違うというか、構えていたほどの
「入りにくさ」
は無いような。。。
そして、開店直後であまり他にお客さんはいないが、唯一いた「他のお客さん」は男性だった。
キドさんは、商品や展示物をチェックしながら、いくつか商品を手にとって
「これはこういう商品で、こういう時に使うものなんです。」と説明をしてくれた。
キド「だいたいわかりました。では次の場所へ行きます。」
ということで場所を移動することに。
僕はというと、
化粧品売り場という場所の雰囲気が思っていたよりイージーだった
キドさんが化粧品の実物を手にとって、その商品の特長を説明をしてくれるのがわかりやすい
という理由から、構えていた緊張もほぐれてきて、
「全くの未知」だった化粧品を知ることができる
という「新しいものに触れる楽しさ」みたいな気持ちが徐々に芽生えてきていた。
、、、と、そんなことをぼんやり考えているうちに気がつけば次の場所へ到着。
キド「では、次はここの売り場で、色々と見て回りましょう。」
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あ、
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こ、これは、、、
これこれ!!これこそが!
男性が入りにくい【No.1】ゾーンのデパートの化粧品コーナー
まさにそのもの!!
ほぐれていた緊張が一気に舞い戻ってくる、、、!!!
そうは言っても、これは「おシゴト」であり、
「嫌だから入りたくない」
とか、子どものようなことは言ってられないのです。
腹をくくってキドさんについて行く。
キド「ここのブランドは参考にしたいと考えているので、よく見てみたいと思います。」
と言って、あるブランドのコーナーの商品やパンフレットをしげしげと手にとって調べ始めた。
そこへ、
販売員さん「何かお探しですか?よければこちらにお座り頂いて、商品についてご説明差し上げましょうか?」
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これは、仮に一人で来ていたら
「あ、いいです。」
と断ってしまっていた僕にとっては、ハードルの高い申し出だ。
キド「はい、お願いします。」
と何のためらいもなく二つ返事で説明を受けることになり。僕は誘導されるがままに接客ブースへ座り、話を聞く。
販売員さんが、一通り説明をしてキドさんと会話した上で、
販売員さん「よければこちらのトライアルセットがお買い得ですので、是非お試しになってみませんか?」
キド「はい、買わせて頂きます。」
とトライアルセット?を購入することになった。
ここまで僕は、ほぼ一言もしゃべらずに話を聞いていただけだったが、販売員さんの説明は、
化粧品知識ゼロの僕
が聞いてもとてもわかりやすい内容で、接客の物腰も柔らかく、それが功を奏して結果的に僕にとっても気持ちのいい買い物となった。
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キド「カワバタさん、初めて化粧品売場に入ってどうでしたか?」
この売り場を出たあと、こう聞かれた。
カワバタ「思ったよりは、買い物しやすいと思いました。」
キド「はい、そう思われるかと思います。というのも、ロフトの売り場とさきほどのブランドはどちらも【ジェンダーレス】をテーマに売場づくりと商品づくりをしています。ですので、おそらくカワバタさんが思っていたよりは【女性・女性】していなかったんじゃないでしょうか。」
!!!
ジェンダーレス?!
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なるほど!!!
そういえば今日、売り場を回っていて気になったことがあった。
それは、
周りで買い物をしている人の中に「男性」がいる
ことだ。
ロフトのスキンケアコーナーにも「男性」がいたし、あべのハルカスの立ち寄ったブランドさんでもそういえば、隣で別の「男性」が接客を受けていた。
それだけではない、各ブランドのコンセプトを伝える
「ポスター」
のモデルの中にちょくちょく男性が入っていた。
それも、
メンズコーナーのみ
ではなく、
化粧品売り場全体がそうなっている
という印象だった。
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なんだか自分の考えていた
化粧品
という世界が一気に広がった気がした。
「化粧品を使う」ということが女性に限定されたものでなくなってきているのは薄々感じていたが、
化粧品売り場も、既に女性のためだけのものではなくなっている
ということか??
自分がもし「化粧品を買う」としたら、化粧品売り場ではなく「ネット」で買うことを想定していたし、他の男性もそうしていると勝手に想像していたけど、実はそうでもない??
と、そんなことをボンヤリ考えていたが、それと同時にわりとお腹いっぱい(物理的な意味でなく)になってきていたので、買い物もしたしお店回りはこのへんかな?
と、思っていたところ、、、
キド「では、次のところに行きますね。」
あ、やっぱりそうですよね。
カワバタの想定の範囲内
で終わるはずがない。なぜなら僕は
「化粧品のおシゴト」
どころか
「化粧品そのもの」
の完全初心者なのだから。。。
つづく