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HIPHOP超主観論(2回目)-Black Eyed Peasについて①
こんにちは
「月刊bbe」のcurator、yuto nakanoです
今回のHIPHOP超主観論では「The Black Eyed Peas」について話していきたいと思います
僕の家はケーブルテレビに加入していたのでFOXのチャンネルやディズニーチャンネル、カートゥーンネットワークなどアメリカのテレビ番組を見る機会に恵まれていました
それに伴い、英語から翻訳された日本語吹き替えが自分の語彙に強い影響を与えました(ブラックジョークや回りくどい言い回しなど)
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ケーブルテレビには音楽のチャンネルが3つあり、その中でもMTVはUS音楽についてたくさん特集を組んでいたので、自分は特別気に入って見ていたことを覚えています
UsherのOMG(2010年発売)がリリースされたとき、MTVではかかってない時がないくらいヘビロテされていて、嫌でも耳に入ってくるような状況でした
それがBlack Eyed Peasのリーダー的存在、will.i.amを知るきっかけとなります
OMGは結構渋めなダンスチューンですが、何回も聴いてるうちに耳から離れなくなる中毒性の高い曲です
will.i.amはこの曲の客演と作詞作曲を担当しています
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当時の日本のチャートではヒットしなさそうな曲を作るwill.i.amとそれを評価するアメリカの音楽について興味を持った僕は彼についてもっと調べてみることにしました
彼の所属するBlack Eyed Peasの当時のメンバーの紹介です
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まずはwill.i.amから
MCネームのwill.i.amは本名のwilliamを分解して作られたもの
たしか、本名でラップをしていることを家族にバレたのが恥ずかしくて、名乗り始めた名前らしいです
彼の人種はネイティヴアメリカン
人口比率にして全米の0.8パーセントしかいないマイノリティです
僕が好きになり始めた頃、彼は電子音楽にハマっていて、それと同時期にトロン・レガシーから大きな影響を受けて、かなり奇抜なファッションをしていました
分け目のところが光る謎の帽子?を被ってました
今見るとかなりあれですが、当時の僕の中二心をくすぐりました
プレイヤーでありながらプロデューサーとしての腕も確かです
共に2006年リリースのBusta RhymesのI Love My BitchとNasのHip Hop Is Deadはヒップホップクラシックとして知られていますね
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次にFergieの紹介
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アルバム、Elephunkから加入したFergie
will.i.amに渡した一枚のメモ書きが彼女がグループに加入するきっかけとなりました
BEPの中では唯一の女性メンバーで、高い歌唱力と抜群のビジュアルの持ち主です
彼女の加入からBEPの音楽はPOPに寄っていきます
そして、彼らの人気は揺るぎないものになっていきます
ソロアルバムも何枚か出しているのでそちらもぜひ聴いてほしいです
実はFergieの前にもキムヒルという女性がメンバーにいました
彼女はBEPがメジャーデビューする際に脱退
Fergieも育児に専念するために2016年に脱退しています
そのあとは新メンバーとしてJ.レイ・ソウルが加入して現在に至ります
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Apl.de.apはフィリピン系アメリカン人
顔からいい人そうな感じがひしひしと伝わってきます
Elephunkに収録されているThe APL Songでは彼の貧しかった少年時代の話などハードコアな部分を垣間見ることができます
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Tabooはメキシカンとネイティヴアメリカンのハーフ
元々はダンサーとして活躍していました
ベースがないので結構中毒性のあるラップをします
ファーギー加入から出番が徐々に減っていき、アルバムTHE E.N.D.ではTabooのパートはほぼない
新曲が出るたびにTabooはいつどのタイミングで出てくるのか
それを探すのが一つの醍醐味と化していました
Meet Me HalfwayのMVでは一人、宇宙空間を漂うTabooが最後太陽飲み込まれていってしまうツッコミどころ満載のシーンが本当に面白いです
ファーギーが脱退してから少しずつパートが増えていっています
筆者はTabooへの愛が強すぎるので語り始めたら止まりません
割愛します
メンバー紹介だけで大体2000文字になってしまいました
ネイティヴアメリカン、メキシカン、フィリピーナ
彼らのアルバムや楽曲については次回紹介することにします
個人的にはBEPはこれまでのHIPHOPおよび、USの音楽シーン全体にある種の革命を起こしたと考えています
読んでくれてありがとうございます
この記事はyuto nakanoが書きました
絵はromanticisoが描きました