子どもを知れば余白が生まれる(『信じる子育て』に込めた思い)
皆さんこんにちは。
この記事に興味を持って開いていただき、ありがとうございます。
Instagram、Voicy、YouTube、TwitterのSNSを中心にモンテッソーリ教育に沿って子どもや子育てについて情報発信をしているモンテッソーリ教師あきえです。
今日はいよいよ初めての著書『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』の発売日なので、ここに至るまでの経緯や思いを記録として記しておこうと思います。
出版に至るまでの思い
そもそもどうして本を作りたいと思ったのか。それは、
「子どもを知って子育てを楽しんでほしい!」
そして、
「子どもを尊重する大人の眼差しが当たり前の社会にしたい」
という思いが大きくあったからです。
この活動を始めて、ありがたいことに皆さまからご相談をいただき、
「こういう時はどうしたらいいの?」
「どうして何度も伝えているのに伝わらないの?」
「何でこんな行動をするの?」
など、多くの
"こんな時どうしたらいいの?”
"子どもが分からない”
というお悩みを抱えるお母さん、お父さんに出会いました。
しかし、そのようなお悩みの多くは
・子どもとはどのような存在で
・どのような発達をするのか
・どのようなまなざしが必要で
・どういったかかわりをすると良いのか
ということを「知っている」ことで実は軽減されるお悩みでした。
もちろん、「知っている」だけでは完全に解消はされません。
知ったことを実践する。
毎日の子どもとのかかわりの中でやってみる。
うまくいく日ばかりではないけど、トライ&エラーを繰り返してみる。
そうやって日々子どもと関わる中で試行錯誤をすることで、
子どもの見方が変わり、子どもが違って見える。
そして、大人のかかわりや声掛けの仕方に影響を受けて、
子どもの姿が変わるということが起こるのです。
そして、今まで悩んでいたことが解消されていく。
だから、子育てではまず、子どもについて「知る」ことが大切なのです。
子どもを「知る」ことで余白が生まれ、
子どもを信じ、尊重することができるようになる。
そうすることで巡り巡って、
子育てが「苦しい」「悩ましい」ものではなく、
「楽しい」ものになっていきます。
子育てに悩むお母さん、お父さんたちの相談に乗っている中で、
「子どもを知ってもっと子育てを楽しんでほしい!」
という思いは日に日に強くなりました。
インターネットでの情報発信でも多くの方に見ていただくことができますが、どうしても情報が流れていってしまいます。
一冊の本としてまとめて、皆さまのそばに置いていただくことで、悩んだ時に見返したり、知りたい所をもう一度見たりして、子育てを伴走できるものが作れるのではないかと思ったのが始まりでした。
そんな思いの中、2019年の末頃に出版のご縁をいただき、2020年の春頃より執筆を始めました。
ちょうど一回目の緊急事態宣言で自粛生活中が執筆のピークでした。
娘(当時4歳)の園も休園になったため、家族全員自粛生活の中、合間を見つけては執筆するという生活を送っていましたが、普段とは大きく異なる状況の中で、子どもと関わり悩むお母さんお父さんの元へ、「少しでも早くこの本を届けたい!」という思いでこの本を書き上げました。
一般教育に抱く疑問と思い
少し現在の活動をする前のお話をさせていただきたいと思います。
モンテッソーリ教師あきえとして活動する前は、公立の幼稚園で幼稚園教諭として働いていました。
今の日本の一般的な教育は、「主体性」を育むはずの乳幼児期から、「個」よりも「集団」が重視され、「みんなと同じ」であることが良しとされてしまう現状があります。
しかし乳幼児期は特に、言われたことをそつなくこなす時期ではなく、自分のやりたいことを自分で選んで、満足行くまですることがとても大切な時期です。
そのような現状に、
「どうしてこんなにも『個』が重視されていないのか」
というモヤモヤをいつも抱えていました。
そのモヤモヤは、自身の出産を機にさらに大きくなり、
「このままではいけない」
「子どもの地位や教育を変えていきたい」
という思いが強くなりました。
そして、改めて教育や保育について学び、
「子どもが尊重される社会をつくりたい」という思いの元、モンテッソーリ教師あきえとしての活動をはじめました。
子どもが尊重される社会を創るためには、教育の改革が必要です。
しかし、教育だけ変わればいいのかというと決してそうではありません。
社会全体として「子ども」の地位を確立する必要があります。
そのためには教育現場ではなく、まず人生最初の時期を過ごす家庭(子育て現場)で「子どもが尊重される」という環境を築いていくことが大切です。
だからこそ、今まさに子どもと向き合い悩んでいる方のお役に立てる本を作り、まずは家庭から「子どもを尊重できる大人」が増えてほしい。
そんな風に願っています。
子どもは未来の希望です。
そして、その子どもの育ちを助ける子育てはとても尊い作業です。
その尊い作業が苦しいものとなるのではなく、
楽しく充実したものになってほしい。
子どもと向き合う全ての方の「今」しかない時間が、
より幸せなものになってほしい。
そんなことを願っています。
この本を通して、子育てで大切にしていきたい「軸」が見つかり、「こんな時どうしたらいいの?」というヒントを得ていただけたら嬉しく思います。
そして、私には見えない皆さまの先にいらっしゃる全てのお子様の幸せに繋がりますように、心から願っています。
これまでの感謝の思い
最後に、この場を借りてこの『信じる子育て』に携わって下さった皆さまにお礼をお伝えさせて下さい。
まずは、出版のご縁を下さり、たくさんのご尽力を下さったすばる舎の皆さま、本当にありがとうございます。
最初のきかっけと心強いバックアップをして下さった粕谷さん、田中さん。
音声特典を含めご尽力下さった互野さん。
一人でも多くの子育てに悩む方に届けられるようにと何度も一緒に考え、これからもたくさんご尽力下さる野村さん、原口さん、武藤さん、営業部の皆さま。
タイトル決めでは、お忙しい中何度も何度も話し合いを重ね、ベストを尽くせるようご尽力下さった社長の徳留さん、菅沼さん。
この本を作る過程に携わって下さったすばる舎の皆さま。
そして、約1年間共にこの本を作って下さり、こだわって譲らない私の思いに常に寄り添いながらもより良い本ができるようご尽力いただいた編集の正満さん。
皆さまのお力があって形にすることができました。心より感謝しております。
そして、イラストを担当して下さったイラストレーターの菜ノ花子さん・本文デザイナー吉村朋子さん、装幀デザインを担当して下さった井上新八さん。
『信じる子育て』をこんなにも素敵なものにして下さり、本当にありがとうございます。皆さまと共に作ることができ大変嬉しく思っています。
フォロワーの皆さま
活動当初から応援して下さっている方も最近知って下さった方も、いつも心温まる言葉でパワーを下さり本当にありがとうございます。
表紙を決める際やプレゼント企画の内容を決める際など、この本を作る段階で何度も一緒に考えて下さりありがとうございました。
応援して下さる皆さまがいてこその本です!「みなさまの本」としておそばに置いていただき、ぜひ子育ての伴走をさせて下さいね。
関係者・友人・家族の皆さま
悩んだ時、迷った時、楽しんでいる時、どんな時も気に掛け、応援をしてくれて、本当にありがとうございます。
的確なアドバイスをくれ、完成した時には自分のことのように喜んでくれる皆さんに何度救われ、力をもらったことでしょう。とっても感謝しています!
そして、
人生のパートナーである夫
執筆中、いやその前からこの活動をそばで見守り、どんな時も一番の応援者でいてくれてありがとう。最後の入稿前の佳境では、寝不足の私を思い、「せめて栄養のあるご飯を食べてね」と美味しい朝食を作ってくれ、「まだ続きがあるだろうから娘と公園行ってくるよ」と休日にも時間をくれ、心身ともに支えてくれるあなたに本当に助けてもらいました。ありがとう。
最後に、
一番のファンでいてくれる娘
この本ができることを誰よりも楽しみにして、完成を心待ちにしてくれていたね。完成して本が家にあるのを見た時には飛び跳ねて喜び、1ページ1ページをとても丁寧に見てくれたね。いつか、大きくなったらこの本を読んでみて下さい。何かの助けになれたら嬉しいなと思います。
そして、私を母にしてくれて、あなたと向き合う中で多くのことを学ばせてくれてありがとう。
全力で生きるあなたの姿に、生きることの素晴らしさ、愛することの喜びを感じさせてもらっています。
自立するまでの、側にいられるこの限られた時期に、あなたの育ちをこれからもお手伝いさせてね。
これまで携わってくれた全ての方への感謝を込めて。
この本が多くの方に届きますように。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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書籍情報
書名:モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て
著者:モンテッソーリ教師あきえ
発売日 : 2021/1/26
出版社 : すばる舎 (2021/1/26)
言語 : 日本語
単行本 : 256ページ
ISBN-10 : 4799109472
ISBN-13 : 978-4799109472
2021年1月26日
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