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【Log. 09モンテッソーリ教育との出会い】

こんなにモンテッソーリ教育にのめり込むとは思ってもいないくらい、初めて見た時は衝撃的でした。

初めてモンテッソーリ教育を知ったのは、高校の頃の授業で、教育の歴史について触れたときに出てきた程度でした。「マリア・モンテッソーリという人が、モンテッソーリ教育を作った」というフレーズだけ、テスト勉強で覚えたのみです 笑

初めて子どもたちがモンテッソーリ教育の環境で過ごしているのを見たのは、オーストラリアでした。

幼稚園〜高校まで(精密には、1歳ごろから3歳までの児童館のような場を開放しているところ〜高校まで)のところです。

行く前は、「モンテッソーリ教育を見に行ける!」という気持ちよりも、「ホームステイドキドキするな〜」や「コアラ抱っこしに行きたい!」など、学校のことよりもほかのことが気になっていました 笑

学校に到着したとき、小学生〜高校生までの子どもがそれぞれ1人ずつと日本語クラスの先生・校長先生が出迎えてくれました。

校内を案内してくれ、小学生は小学校のクラスのことや、スナックタイム(10時ごろにある、おやつの時間)のおやつについて話してくれ、中学・高校生も同様に案内してくれ、今自分が取り組んでいる勉強について話してくれました。

高校の頃に学んだ「マリア・モンテッソーリが考えた教育」は、幼児教育の教育法だと思っていたので、「高校生まで一貫であるの?」と思ったのを覚えています。

いよいよ!幼稚園の中へ入り、初めに驚いたのは「棚と机が多い!」というふうに思いました。ランダム(縦向きや横向き)に配置されている棚や机ですが、綺麗にまとまっており、何より保育室(お部屋)が広い‼︎

クラスは1クラスのみで、入り口に入った瞬間から保育室という、ワンルームでした。

お部屋の作りにも驚くと同時に、3歳くらいの子が、机をブラシで一生懸命磨いていたり、バナナを切って食べていたり、5歳ぐらいの子が道具を使いながら引き算の計算をしていたり(モンテッソーリの教具名:切手遊び)、個々がそれぞれの遊びをしていました。

この光景は、日本の保育園や幼稚園で見たことのない姿で、「なんでバラバラの遊びをしているのに、先生たちは静かで、バタバタ動いていないの?」というように思いました。

高校の頃から保育実習や見学をしており、ある程度の現場の様子や働くイメージはついていました。これまで見てきた保育は、先生主導で子どもたちの時間の使い方や活動そのものを決め、「◯時からは朝の会」「◯時からはお散歩」というように、子どもの動きを決めた集団保育が当たり前でした。

それとは違い、ある程度の時間(例えば、お昼ご飯や帰る時間など)の決まりはありますが、活動の時間というのは先生が決めるのではなく、子どもたちが決めているため、それぞれの遊びができるんです。

子どもの中の「遊びたい!」「やりたい!」という気持ちを、集団生活だからと自制させるのではなく、集団生活の中で自分のやりたいことをするためにはどうしたら良いのかを、先生が言葉で教えるのではなく、お部屋の教具や友達などの環境が教えてくれるのです。

なので、先生の動きが少なく落ち着いているのだと思いました。

このような形の、モンテッソーリ教育との出会いでした。

話の続きがあり、オーストラリアでの学校訪問が終わった数週間後に、大学附属の幼稚園見学があり、そこがモンテッソーリ教育を取り入れていたのです。

日本でもオーストラリアで見たものが見れるのだ!と楽しみにしていたのですが、違いがありすぎて衝撃を受けました。

そこから、「なぜ同じ教育法なのに全く違うもののように見えるのか?」「国が違うと取り入れ方が変わってくるのか?」「そもそも、モンテッソーリ教育ってどんな教育なのか?」と、疑問がたくさん出てきて、今日までのめり込んでいます。

モンテッソーリ教育のことを学んでも現場で実践してみても、解決された疑問もあれば、新たな疑問も生まれ、終わりがないのだと実感しています。

資格をとっても生かさなかれば意味がない。私は自分自身が学んだこと・これからも学ぶことを、子どもと1番長い時間を過ごし一人の人間を育てるお母さん・お父さんに届けることで、子どもの育ちに直結すると考えています。

先生として私が、子どもに直接関わることよりも、お母さんお父さんが子どもと直接関わることの方が、どれだけ価値があるか。そこにプラスして、子どもの成長に沿った関わりや環境を作ることで、子どもの伸びもお母さんお父さんの子育ての楽しみも変わってきます。

「育児がもっと楽しくなる!」を実現できるよう、これからも精進します⭐️


*オーストラリアのモンテッソーリ園室内写真

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