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ようやくこの日が来た

ようやくこの日が来ました。
遂にここまで来ることができました。

コロナ禍で苦しんでいた2020年シーズン終盤に、一つの大きな目標を立てました。
それは、「スポーツ×SDGs」をテーマに、2021年シーズン・全ホームゲームで【SDGsコーナー】を設置することです。

3月21日ホーム開幕戦はその初お披露目の日です。
初めの一歩を踏み出す日でもあります。

ここに至るまでの想いを綴らせていただきます。
私が社会貢献活動に関心を持ち始めたのは、2005年頃です。
私は当時代表を務めていた企業で、株式上場を目指して一心不乱に働いていました。
売上拡大、利益追求に躍起になり、社員を鼓舞する日々だったように思います。

同時に、上場企業になるというプロセスを経て、私は多くの先輩経営者や、書籍から「社会公器としての企業のありかた」を教えていただきました。

当時はまだ、社会貢献活動は大企業が取り組むべきこととしてとらえられていました。つまり利益の一部を社会に還元するという意味合いが強かったように思います。
私も、売り上げの一部を「インドネシアでの植林事業」に還元する取り組みを始めたりもしました。
そういう活動をきっかけにして、その後さまざまなNPO/NGOの方々と接する機会ができました。
そこには、恥ずかしながら私が全く知らない世界がありました。

なぜその分野の仕事を始めたのか?
何を成し遂げたいと思っているのか?
どんな苦労があるのか?
そもそも、生活は成り立っているのか?

私の中には、次から次へと疑問や質問が湧いてきて、本当に多くのお話を伺うことができました。
その時の彼らの、純粋な目や表情、信念を持った言葉、やり抜こうという腹の座りに感銘を受けたり、驚いたりしたことを今でも覚えています。
その頃に初めて、「社会起業家=ソーシャルイノベーター」という言葉を知りました。

企業の社会貢献活動とは違いは、彼らが社会貢献活動そのものを事業化しようとしていることでした。
しかし、その活動の意義・重要性の大きさに比べて、認知度は低く社会全体への広がりも極めて限定的と言わざるを得ませんでした。自ずと資金的にも苦しくなり、人の採用もままならないという状況でした。まさに「持続可能じゃない」状態だと感じました。

それから15年ほど経過しました。
これまで自身で経営してきた会社では大した貢献活動はできませんでした。
個人的には、社会起業家の方々の組織運営相談を受けたり、コーチング的なアドバイスをしたりすることを継続していたくらいです。
ただ、いつかはこの人たちのお役に立ちたい、活動の支援をしたいと思っていました。

そして、Jクラブの経営にかかわるようになって6年が経ちました。
想像以上に、スポーツ、特にJリーグチームには大きな発信力があることがわかりました。
さらには、SDGs活動が社会で注目されるようになりました。

モンテディオ山形のスタジアムには平時であれば年間20万人近い方が来場されます。
日頃SDGsや社会貢献活動になじみがない方々にも、まずは見ていただき、体験していただき、感じていただけるようなSDGsコーナーの準備が整いました。

そして、このnoteでは、実際にSDGs・社会貢献活動に取り組んでいるNPO/企業/個人の想いをしっかり記し、残していきたいと思っています。
実際にご来場いただけなかったにも、その場の空気感・体験された方の様子や感想がわかるようにお伝えしたいと思います。

全くのゼロベースからのスタートで昨秋から準備を始めました。当初は、メンバーも「どんなふうになるのだろう?」と感じていたと思います。
それが、ここにお披露目できることをとても嬉しく思います。

本当のスタートはここからです。

改めて宣言したいと思います。

私たちモンテディオ山形は、SDGsコーナーの常設を通じ、それを世の中に広める役割を担っていきたいと思います。その志を一人でも多くの人に伝えていきたいと思います。
それこそが、スポーツがスポーツを超えて社会に貢献できる価値だと信じています。

過去が咲いている今、未来の蕾でいっぱいの今。

モンテディオ山形
営業部 神村昌志