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「SDGsブース」&「ユニバーサル・スポーツ体験コーナー」が始まりました

3月21日(日)ホーム開幕戦。昨年の秋から準備を進めてきた「SDGsブース」・「ユニバーサル・スポーツ体験コーナー」が始まりました。

そもそも、何をするところなのか?

ここまでの、道のりの中で最も苦労をしたのが、「いったい何をするところなの?」という質問に対して、確固たる言葉で表現しきれていなかったことです。
頭の中にイメージはあるものの、それを同僚・クライアント・協力企業すべての方々に共通の絵を描き伝えることは本当に難しいものだと実感しました。

昨今、SDGsや障がい者スポーツなどの言葉が日々のニュースなどで取り上げられていますが、多くの人にとって、それは"自分とは直接関係のないどこかで行われていることに過ぎない"というのが現状のような気がします。

それをサッカースタジアムで、それも毎試合やるってどういうこと?
何するの?

私たちが目指していることは二つの側面があります。
ひとつ目は、SDGsや障がい者スポーツ支援などの社会的意義の高いことに取り組んでいる方々の応援・支援をすることです。
こういった社会課題解決の取り組みは、その価値の大きさの割にはなかなか世の中全体に認知されません。ある程度関心を持った人にしか広まらないので、活動の輪が広がっていかないのが現実です。
まずは、ここを変えたいと思っています。
サッカー・スタジアムに来られている方々に見ていただく、体験していただく場を私たちが作ることによって、彼らの活動をより多くの人に知っていただくことが可能になるということです。

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ここに非常に興味深いデータがあります。
先日、発表された「スポーツと社会貢献活動に関する意識調査」(株式会社HAMONZ)によれば、スポーツ観戦への関心度の高い人は、低い人よりも50.4ポイントも「社会課題解決」に対しての関心度が高いことが明らかになっています。
つまり、「スポーツ観戦」と「社会課題解決」への関心は根底でつながっているということです。

そこで、私たちの二つ目の挑戦は、可能な限り多くの皆さんにとっての、「じぶんごと」を見つけ出してもらうきっかけを作ることです。
いくら関心度が高いといっても、すぐに行動に移せるわけではないでしょうし、具体的に何をすればいいのかはよくわからないものです。
思いはあっても行動できないという現実の壁を、スタジアムという特別な空気感の中で、あるいはサッカー観戦に来ている仲間と一緒に「これやってみようか!!」と思えるような瞬間を作りだしていけば、元来「関心度の高い人」達ですから、その輪が一気に広がるかもしれません。

何をする場なの?と聞かれたら、「まずは来て・見て・触って・感じて」というのが本当の答えなのかもしれません。

どんな人たちが参加しているのか?

第1回目は、一般企業・NPO・地方自治体など10を超える団体がブースにて展示や活動発表などを行っていました。
そして、それを運営してくれたのは山形大学をはじめとした20人を超える学生ボランティアの皆さんでした。

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何せ初めてのことなので、展示・出展する側も手探りですし、運営も「本当にお客様が来てくれるのか?」と半信半疑だったりもしました。
そもそも、サッカー観に来ているんだから、SDGsなんて・・・と思われてしまうのではないかという不安もありました。
しかし、やはりデータは裏切りませんでした。

サッカーの試合が始まるまでのわずか2~3時間の間に、ブースへの来場、ユニバーサル・スポーツ体験(今回はゴール・ボール)、アンケート協力などのべ500人近い方々にご参加いただくことができました。
これは、当日の入場者数の8%程度に相当します。

その中でも、特に興味深かったのは「中高生・10代」の方々の関心の高さでした。
会場でいろいろ話を聞いたり、アンケートなどからわかったことは、「学校の授業でやるから」「やっぱり自分たちの将来にかかわるから」といった声でした。プラスチックバックをもらわないのは当たり前、それ以上にそんなことしたらかっこ悪いという意識すらあるようで、これは大人も見習うべきことだと痛感したほどです。

もしかすると、この活動の主体者は若者で、それを金銭含めた後方支援をしっかりしていくのが私たち大人の使命なのかもしれないとも感じました。

これからどうなっていくのか?

まだはじめの一歩を踏み出したにすぎません。
より多くの人に「来て・見て・触って・感じて」もらうためには、これからの工夫が必須になってくると思っています。

たとえば、無農薬野菜、エシカル商品などのサンプル提供や、コンポストや臨床美術などの体験講座の開催など「楽しんでもらえる」プログラムを企画していく必要も感じています。

SDGs関連への取り組みは難しい顔して、理屈を語ったり、議論しているようなものではないと思っています。
まずはフィールドに出て、楽しんでみることから始められるはずです。
そのプロセスを経て、皆で作り上げていくのが本来のあり様ではないでしょうか。

私たちはこの取り組みが、Jリーグの他クラブ、他競技などにどんどん広がっていけばいいと思っています。日本中どこでもスポーツ観戦に行くとスタジアムにSDGsにふれることができる、知らないうちにそれが当たり前になっているという社会になることも、それほど夢物語ではない気がするのです。

一人の一歩は小さくても、百人集まれば大きな前進になります。
私たちモンテディオ山形はその歩みを始めました。
これから、多くの皆さんが集って一緒になって社会をよくしていけたらいいなと思っています。

引き続きよろしくお願いします。

モンテディオ山形
営業部 神村昌志

●SDGsパートナー

株式会社エコスタイル
株式会社Kanatta
株式会社チェンジ・ザ・ワールド
豊島株式会社
株式会社ポチくる
株式会社笑子

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●ユニバーサルスポーツパートナー

株式会社庄内クリエート工業