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モンテディオ山形SDGsコーナー体験記 vol.8 6月13日 vs レノファ山口

久しぶりに快晴となったこの日、何気ない一言から「手話体験教室」の開催が決まった日となりました。

いきさつは、ほんの小さなきっかけでした。
SDGs体験コーナーに展示してある「一般社団法人山形県聴覚障害者協会
のパンフレットをパラパラと見ながら、「この場所で手話体験とかできたらいいな」とポツリとつぶやくと、コーナーに来ていた方が数人、「私も手話勉強してみたい」「僕、手話できる人知ってますよ・・・」。

いったん話が始まると、
「毎試合、このコーナーでいくつかの挨拶や基本単語を覚えていくとかできたらいいね!」
「一緒にサッカー観戦できるように、サッカー用語習っていきませんか?」
「選手と手話会話できるようになったらすごいよね」
などなど、一気に話が盛り上がり始めました。

日常のテレビなどで、手話通訳をの場面はよく目にするようになりましたが、いざ実際に覚えてみようかなと思っても、何からどう初めていいのかよくわからないというのが実態のような気がします。思うこと・感じることと「初めの一歩を踏み出すこと」には目には見えませんが大きな壁があります。これを打破していく、少しでも「自分ごと化しやすくする」ための場の提供がSDGsコーナーの持つ意義/価値です。

先日は視覚障がいの方々と一緒に公園内を散策し・サッカー観戦しました。これはこれで非常に価値ある体験でしたが、ふと考えると私たちはまだ障がいの種類によって分けながらいろんな催しを開いていることに気づきます。本当は早くその壁を取っ払っわなければいけないのだと思います。目が見えるとか見えないとか、言葉が話せる・話せない、音が聞こえる聞こえない、そういうの関係なしに、互いが助け合うとか、気遣うとか補い合うとかしながら、みんな一緒に楽しめる場を作っていけるような気がするのです。
特にスポーツの場は「する・みる」両方で、その機会提供ができます。
まさにSDGsの「誰一人取り残さない」社会の実現の一助になる力を持っているのです。

今回から山形県南陽市のSDGsに関する取り組みのパンフレットも新たに加わりました。
(南陽市のSDGsチャレンジはこちら:http://www.city.nanyo.yamagata.jp/rokujiso/3689

多くの地方自治体が競うようにして「宣言」をしたり、ホームページなどでPRを始めています。
ただ、その実態は「まだ緒についたばかり」というのが圧倒的に多いですし、そのことに関心を持つ市民・住民の方も限られているというのが現状だと思います。
私は、それは仕方のないことだと思っています。世の中全ての人が社会課題に対して関心が高いわけでもないし、リードすべき自治体にしても必ずしも「本気」じゃないことの方が多いくらいに感じます。

ポイントは「ここから」なのです。

SDGsコーナーを訪れた方に「どちらから来られましたか?天童ですか?山形ですか?」などとお聞きしながら、自治体のパンフレット・冊子をお配りしていた時のことです。
たまたま、南陽市から来られた方がいらっしゃったので、パンフレットをお渡ししたところ、
「へ~~、こんなの作っているんだ・・・・なんだか誇らしいね・・・・」と仰りながら、読んでいらっしゃいました。
自分の住んでいる街に誇りを持てる・自慢ができるというのは「持続可能な社会づくり」の根っこにあるものだと思います。

SDGsがこれまでの社会貢献活動と根本的に違うのは、誰か特定の人たちの取組み・責任・関心ではないということです。私たち全員の自分ごとだということです。
一冊のパンフレットを手にした人が、ちょっと関心をもって、近所の人に話してみる。そうやって広まっていくから、自治体も適当にこなすわけにはいかなくなり本気度が上がる、それが新たな関心を呼ぶ。私たちは一人一人が、この好循環を生み出すエンジンです。

山形県内に限らず、自治体・NPOなどで自分たちの取組みを広めたい方は、どんどんご連絡ください。私たちは「スポーツ×SDGs」の力でみなさんと一緒にこの輪を大きくしていきたいと思っています。

最後に
参加者:694人 -来場者(4,486人)に対する割合- 15.4%
参加者内訳:SDGs(442人)ユニバーサルスポーツ体験(232人)
サポートスタッフ:ボランティア(6人)スペシャルオリンピックス(14人)
手話体験を皮切りに、体験型イベントを増やしていきます。
また、新たに加わっていただく企業様に関してもその取り組みや、特徴などをご紹介していきたいと思います。

モンテディオ山形
営業部 神村昌志

●SDGsパートナー

株式会社エコスタイル
株式会社Kanatta
株式会社チェンジ・ザ・ワールド
豊島株式会社
株式会社ポチくる
株式会社笑子
イーレックス株式会社
株式会社ミズサワセミコンダクタ

●ユニバーサルスポーツパートナー

株式会社庄内クリエート工業