モンテディオ山形U23マーケティング部2期の軌跡【第2章:最高の景色】
ライター:新井陽介(2期部長)
10/6(日)レノファ山口戦におけるU23マーケティング部プロデュースデー「ヒラメキパーク~可能性はムゲンダイ~」をもって、10か月に及ぶU23マーケティング部第2期の活動は幕を閉じました。
本記事を通して、これまでの活動を振り返ります。
第2章では、集大成である「ヒラメキパーク」について綴ります。
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ヒラメキパークに込めた思い
10/6(日)レノファ山口戦における「ヒラメキパーク~可能性はムゲンダイ~」は、「子どもたちが主役となる教育×エンタメのスタジアム」をコンセプトに様々な企画を用意しました。
ここでは、このコンセプトに込めた想いと、その裏側をお伝えします。
「コンセプトの型」にハマり、大苦戦した夏合宿
コンセプト設計については、初めに5人のチームリーダーが大枠を作りました。メンバーから意見を吸い上げつつ、都合が付けばとにかくミーティングを設定して議論を重ねました。
その結果、
1.これまでの活動を通じて目にした「子どもたちの笑顔」をプロデュースデーにおいても見たい!
2.自分たちがU23マーケティング部として活動してきた過程で経験してきた「主体的な学び」を還元したい!
という想いを乗せたコンセプト「子どもたちが主役となる教育×エンタメのスタジアム」が完成しました。そして、コンセプトに合わせた6要素を作成し、それに則った施策を作る方針で夏合宿に臨みました。
当時を振り返ると、「ここまで作り上げた完璧なコンセプト、絶対認めてくれる!」と慢心していました。
しかし、待っていたのは社員さん・メンターさんからの厳しい言葉でした。
5チームそれぞれが6要素に基づいた施策を提案しましたが、「コンセプトの型に縛られすぎている」「全員が心の底からこの企画をやりたいと思ってるの?」という言葉を受け、ミーティング再開後はかなり重い雰囲気に。
あまりの会話量の少なさに、「何のために今日集まっているんだ!」「1期よりも雰囲気が圧倒的に悪い」と指摘されました。
自分の無力さと悔しさからメンバーの前で号泣したのは記憶に新しいです。
意思統一が出来ていないと思い、「コンセプトを作り直すべきか…」と口にした時、
「このコンセプト、俺は納得してるし目標達成できる自信しかない」
「もっと自信もって、見返してやろう」
「ここまで考えてきたリーダー達の為に、俺たちメンバーが頑張ろうよ」と、メンバーが率先して前向きな言葉で意思表示してくれました。
本当に救われました。
結果、「大元のコンセプトはそのままで、要素に縛られずに、もっと自分たちがワクワクすることをしよう」と考えを改め、夜通しで企画を練りました。2日目の進捗報告が始まる直前まで議論し続けました。
2か月弱、プロデュースデーに向けたラストスパート!
夏合宿を経て、各チームの方針が決まりました。残された期間、とにかく「自分たちの想いを形にする」ためにミーティングを増やし、施策を具体化していきました。
時にはクラブの選手たちにもご協力いただき、企画や広報を行い「10/6を最高の一日にする」ために目の前のことに全力で取り組み続けました。
前日準備も1日かけて行いました。徐々に自分たちの施策が形を帯びていく様子に、少しばかり感動してしまいました。
プロデュースデー当日
いよいよ当日がやってきました。天気は、無事晴れてくれました!
(朝方に小雨が降っていたので本当に不安でしたが…)
筆者が緊張のあまり殆ど眠れなかったのはここだけの話です笑
ここからは、各施策とともに当日を振り返ります。
Let’s 世界発見!100種類のグミ集めてみたんだモン
「グミを通して地理や英語を学ぶ」ことを題材とした本ブース。
具体的には、以下3つの企画を実施しました。
gummy box:各地の名所が記されたクジを引き、対応するグミをゲットできる企画
gummy talk:天童市内の学校で勤務するALT(外国語指導助手)の方々と話して、報酬として好きなグミをゲットできる企画
gummy museum:上記企画で得たグミをジュースに入れて、オリジナルの1杯を!
驚くことに、ブース開場前から長蛇の列が。コンテンツとしてかなり自信があったので、ある意味嬉しい誤算でした。しかし、その分お客様を待たせてしまったことは大きな課題でした。
ドローンサッカーだモン!
サッカーを通して学びを得てほしい!という想いから始まった企画。
事前予約制のドローンサッカー体験には、連盟の方々にもお越しいただき実際の試合を体感していただきました。
機械操縦に関する調整が前日と当日のみになってしまったこともあり、メンバーも運営しながら慣れていくような形で進んでいきました。事前調整等が出来ていれば更に回転数は高められたと思います。
目指せ廃棄果物ゼロ!果物まるごとジュースだモン!
規格外商品扱いとなってしまうりんごとなしを活用し、食品ロスや地域産業に対する理解を深めてもらうべく、生絞りジュースづくりを体験できる企画です。
売れ行きが芳しくない時間帯もありましたが、値下げや試飲を実施し、最終的に完売出来たのは大きな成果でした。
ワクワク探検スタンプラリーだモン!
U23マーケティング部の各企画とスタジアム場内の計5箇所を巡るスタンプラリーを実施しました。各企画を楽しんで貰うことは勿論、スタジアムの場内まで足を運んでいただくことで試合観戦もしていただきたいという想いがありました。
無事、用意していた分の台紙を配布しきれたのは良かったですが、それ故に一番のターゲットであった子どもたちに遊んでもらえなくなってしまったケースもありました。「配り終える」ことに注力しすぎてしまい、その後の想定を出来ていなかったのは反省点でした。
学校をモチーフにしたスタジアム演出
スタジアム場内では、「開校!1日限りの学校スタジアム」と題して学校をモチーフにした演出を行いました。
白橋さんや岡崎さん、スタジアムDJ等のご協力もあり、試合を妨げることなく無事に終えることが出来ました。しかし、「学校の演出」だと観客全員に理解させるための方法はもっと突き詰められたと思います。装飾や周知方法に工夫を凝らすべきだった、という反省が多く上がりました。
広報施策について
広報チームは、当日まで大きく2つのテーマで活動してきました。
U23マーケティング部・ヒラメキパークの周知
各チーム施策のサポート
1点目については、山形県内の各教育機関や商業施設などにとにかく足を運び、奔走し続けてくれました。8月末には記者発表を行い、メディアにも掲載してもらいました。彼らの地道な取り組みがあったからこそ、集客目標を達成できたと思います。
2点目については、各種SNSを用いた企画周知と当日の運営サポートに最後まで取り組んでくれました。
終盤の追い込みにかけて、SNS広報の管理が曖昧になってしまったことは課題点でしたが、各メンバーが自主的に他チームの施策について理解を深め、当日も臨機応変に動いてくれました。
ヒラメキパークを終えて
いずれに関しても良かった点、改善すべき点がありましたが、
1.集客目標として掲げていた10,000人を上回る”11,165人”に来場していただけたこと
2.ターゲットとしていた子どもたちのみならず、彼らに関わる大人の皆さまにも楽しんでいただけたこと
3.U23マーケティング部メンバーが最後まで走り切り、全員で「最高の景色」を見られたこと
上記3点を踏まえると、「ヒラメキパークは成功を収めた」と総括して良いと思います。
1点目に関してはチーム状況や対戦カードの影響も少なからずあるものの、2点目は「自分たちが10か月間活動してきた過程があったからこそ達成できた」と考えています。どうすればお客様に満足してもらえるか、全員が考え抜き、形にできた結果だと思います。
そして3点目は、試合に勝利し全員でブルイズを歌えたことです。
ゴール裏を目の前にして広がった最高の景色は、何度思い出しても鳥肌が立ちます。最後に笑顔で終えられたのが本当に嬉しかったです!!
最後に
U23マーケティング部の活動は、私の記憶に一生残ると言っても過言ではないくらい濃い時間でした。「本当に頑張った」と胸を張って自慢できます!
10か月の間に数え切れないほど多くの困難に直面しましたが、それを乗り越えたことで困難以上の深い学び・感動を得ることが出来ました。
第1章でも触れましたが、この経験は自分1人では絶対に出来ませんでした。支えてくれるメンバー・社員さん・メンターさん達、つまり「仲間」が居たから最後まで頑張ることが出来ました。
昔の自分は、仲間がどんな存在なのか理解できていなかったと思います。
この活動を通して、自分にとっての「仲間」の定義が出来ました。
共通の目標を達成するべく、困難に直面しても励まし合い、時には厳しい言葉もかけながら本気でぶつかり合える存在
目標を叶えた先で、最高の笑顔で喜びを共有できる存在
文字に起こすと、至極当たり前なことのように見えます。
しかし、それらを実際に経験できたため、この定義に含まれる重みも理解できているつもりです。
そんな仲間に出会えたことが、この活動を通して得た一番の財産です。
本当にありがとうございました!