「プロスポーツチームの発信力を生かして地域に貢献するために、スタジアムの多様化を図る」|モンテディオ山形SDGsコーナー体験記
桜も咲き終わり、ずいぶん暖かくなってきた矢先、山形では4月29日の夜に季節外れの雪が降り、とても驚きました。V・ファーレン長崎戦が行われた5月1日も、あいにくの雨模様で寒い1日となりましたが、NDソフトスタジアム山形には多くのサポーターの方が訪れてくださいました。
スタッフと顔見知りになり、SDGsコーナーで談笑するサポーターの姿も
SDGsコーナーは、専門学校の大原学園や山形大学の学生ボランティアについては毎回顔ぶれが変わりますが、基本的には昨シーズンから同じスタッフが対応しています。コーナーへの立ち寄りやユニバーサルスポーツの体験で押印するスタンプカードの効果もあり、毎ホームゲームごとに立ち寄る“常連さん”も増え、サポーターの方とスタッフが笑顔で手を振り合う姿も見受けられます。SDGsブースでは「新しい資料はありますか?」など、スタッフが声をかけられていることも少なくありません。コーナーのスタッフが顔見知りになることで、SDGsがより身近になっているのかもしれません。
ユニバーサルスポーツ体験コーナーのスタッフは「積極的に声がけもしていて、『なにかやってるな』と思って足を止めてくれる人はいますが、まだまだ体験するには至らないことも多いですね。特に子供のための催しだと思って、二の足を踏む大人の方も多いです。スタンプカードについてもさらに周知して、老若男女幅広く、積極的に体験していただけるようになれば」と話してくれました。
ユニバーサルスポーツ体験コーナーが、団体の活動活発化に繋がれば
今回はペタンクの体験会を実施しました。ペタンクは、直径3センチほどのビュットと呼ばれる目標球に向かって直径7〜8センチの鉄球を投げ合い、より近づけたほうが勝利というスポーツ。1910年にフランスで生まれ、ヨーロッパを中心に世界各国で親しまれています。今回は、途中から雨足が強くなってしまいましたが、鉄球は片手で投げるので、傘をさしながら体験する姿も見られました。
ペタンクの体験会は、昨シーズン9月に続き2回目。今回も山形県ペタンク連盟のみなさんにご協力をいただきました。昨シーズンの体験会以降、連盟のfacebookページなどでは、体験会や大会の情報発信が多くなっています。ユニバーサルスポーツ体験コーナーの実施が、少しでもスポーツの盛り上がりに繋がっていれば嬉しいです。
スタジアム移動図書館が! 大人も子供も本に触れる機会を
NDソフトスタジアム山形がある天童市の市立図書館では、移動図書館「まいづる号」を運営しています。普段は、市内の小学校や公民館、老人ホームなどへ毎月1〜2回ほど巡回。図書の貸し出しだけでなく、図書館で借りた本をまいづる号で返却することもでき、市民に広く親しまれています。この一台に、児童書や小説、レシピ集など幅広いジャンルの図書が3,000冊も並んでいるそうです。
スタジアムでの活動は、一昨年には2回、昨年は1回行われ、今回が今シーズン初となりました。あいにく、本の貸し出しや返却の受付はできませんでしたが、職員の方が手作りしたしおりなどが当たる抽選や、おすすめ図書の紹介などが行われ、立ち寄る親子連れなども見られました。
モンテディオ山形の応援に来ることで、SDGsについて学べたり、地元図書館の取り組みを知れたりすることができます。多様な取り組みを行っていき、スタジアムに訪れた人たちの「知る機会」を増やすこと。それが、プロスポーツチームの社会貢献の一つなのだと改めて感じます。
2022モンテディオ山形SDGsコーナー体験記 vol.6
2022/5/1(Sun)
第13節
vs V・ファーレン長崎
ライター
松田 陽
●SDGsパートナー