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インドのお手伝いさん文化(サーバント)
こんばんは、トラモでございます。今週はいかがお過ごしだったろうか。
今日お話しするのはインドのお手伝いさん文化についてである。
日本でお手伝いさんがいる家庭はよっぽどいないと思うが、インドだとお手伝いさんがいることは一般的なことである。ちなみにお手伝いさんといっても、ご飯だけ作る人や、掃除もしてご飯も作る人、あと運転手は別でいたりといろんなタイプのお手伝いさんが存在するのである。そしてインドではservantサーバントと呼ばれることが一般的だ。私はこのservantという単語が嫌いで、それこそ、この単語は召使い(なんか昔のお城とかにいる召使いのような感じ)の意味合いがあるとおもうのだが、インドでは普通に使われている単語である。しかしアメリカなどではハウスキーパーなどと呼ぶので注意が必要。普通にサーバントというと奴隷のような印象を受けてしまう。タイトルではインドでは一般的にそう呼ばれているのでサーバントという文字を入れた。
ではでは、今日はこのインドのお手伝いさんのいい点や悪い点などいろいろ話していこうと思う
お手伝いさん文化 問題点
①低賃金
日本でお手伝いさんを雇う場合かなりのお金が必要だ。しかし、インドではお手伝いさんは低賃金で働かされていることがよくある。そもそもお手伝いさんでもフルタイムなのかとか、パートタイムなのか、それとも住み込みタイプなのかといろいろあるわけではあるが、基本的に低賃金である。
もちろん大都市なのか村なのかそういった場所も考慮しないといけないが、例えばムンバイでも低賃金で働かされているお手伝いさんはたくさんいるのだ。田舎の場合、毎日来てもらって朝から夜まで働いてもらって週に一回だけの休みで毎月1000ルピーとか普通にありえる話なのだ。ちなみに現在のレートで1700円くらい・・お手伝いさんの給料もピンキリで50000ルピーかせぐひともいれば1000ルピーなどで働かされている人もいるのだ。低賃金で搾取されているお手伝いさんはたくさんいるし、そもそもお手伝いさんだけでなく、労働者の給料はむちゃくちゃ人によって差があるのがインドだ。とにかく、低賃金であっても仕事はインドでは簡単に見つからないのでしょうがないのだ。夫の実家のケースだと、住み込みのお手伝いさんに4万ルピー毎月はらっているそうである。夫の実家はまぁまぁ都会で、比較的お金があるほうだとおもうが、それでも住み込みで4万ルピーなのだ。ちなみにインドだと大卒の初任給はだいたい20000~40000ルピーぐらいらしい。トップエンジニアとかだと何倍もかせぐことができるわけだが。
②酷い扱い
これも低賃金と並ぶ大問題だ。お手伝いさんをひどく扱う雇用主もよくいるようだ。例えば私の友達(インド人女性Xさん)の話をすると、彼女は義母と住んでいるのだが、義母がお手伝いさんに対して非常に冷たい態度をとるそうだ。物がなくなったからお手伝いさんのせいにして、激怒し物を投げたり、(そのあと自分が車に落としたことに気づいたらしい笑)するのですごく嫌だ、と言っていた。もちろんお手伝いさんをちゃんと扱う人もいるわけだが、インドでは「お金があるから私はなんでもやってもいい」と思っている人が割と多くいるのだ。友達は職場の上司も、ごみを通路に捨て、なんでごみ箱に捨てないのかときいたら、掃除する人がいるんだからゴミ箱に捨てる必要はないという回答が返ってきたらしい。マナーがない人は多く存在するのだ。
お手伝いさん文化 良い点
①家のことやらなくていい
これは最も大事なメリットだ。日本の場合、ベビーシッターにしても、掃除する人にしても一時間きてもらうだけで何千円も払わなければいけないし、基本的に家事掃除は自分でやらないといけない(お金持ちは別)しかし、インドであれば、家事や掃除をそこまで高くない給料でしてもらうことが可能なわけで子供がたくさんいる家庭などはすごく助かると思う。
②雇用を生む
これも実は大事なことである。お金に少し余裕がある人は、お手伝いさんを雇うことで雇用を生んで社会に貢献しているのである。インドのような人口が多い国ではこれは重要なことだ(インドの失業率はたかい)
良い点も悪い点も書いてみたが、やはり労働環境改善が一番の課題となるかな。
では今日も読んでいただきありがとうございました。
良い週末を!