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月下カオルくんのこれまでをふりかえる

こんにちは、しがないVTuberリスナーです。
今回デビューからずっと追っていたVTuber、月下カオルくん(以降、カオル君と表記)が突如引退発表をしまいました。

心にポッカリ穴が開いてしまったのでその穴埋めのように
彼を最初見たときから今まで、そして彼の残したものを簡単に書き留めてみようと思います。

出会い

一番最初にカオル君を知ったのはホロスターズというVTuberの男性アイドルユニットから新人がデビューする、というニュースを見たときでした。

ホロスターズとは、ホロライブプロダクションの男性アイドル部門のような位置づけにあるグループです。ホロライブはときのそらちゃんをよく見る(≒推し)なのでその関連で知っていましたがホロスターズはあまりよく知りませんでした。
そんな中このビジュアルを見たとき、
「えっ女装男子!?!?!?」
とビビッときてしまい、即チャンネル登録&初配信を待機しました。
同じような人は多いかもしれません。

そして、初配信…(7/28現在アーカイブが全部消されているのでここには張れませんが)
いい意味で予想を裏切る登場でした。
女装の見た目にガッツリ男声、メイクやコスメ趣味、そしてベイブレード…
これはキタ!って当時はアガっている自分がいました。
彼、もしくは彼ら(TriNero)のデビューでホロスターズを見始めた人は多いと思います。

実際、彼(またTriNero)のデビューがホロスターズ全体の勢いをより加速させたのは客観的事実です。デビュー日を境にホロスタ全員の登録者が一気に伸び始めていることがそれを裏付けてます。(ソースはVNUMAなど各サイトで確かめてください)
また海外のリスナーも多くいらっしゃいました。彼のキャラクターだったりホロライブIDとの絡みも多く魅力が海を越えて伝わったんだと思います。

さてここからはカオル君がホロスターズおよびVTuber界に残した影響(爪痕?)を書き留めようと思います。

VTuber界隈に残した影響①:ベイブレードASMR

「月下カオル」と聞いて「ベイブレードASMR」を上げる人は多いと思います。デビューから約一か月後の5/21に行ったベイブレードの開封&実戦をASMRで放送したことが、タカラトミー公式が反応したこともあり話題となりました。Twitterでは「ベイブレードASMR」が一位となっています。

ベイブレードをASMRで、という放送自体は前からあったようですが
公式に拾われここまで話題になることは彼が初めてでしょう。
これ以降ベイブレードの話題をTLでよく目にするようになった気がします。彼はこの配信以降も、ベイブレード配信を行っており、
直近もあにまーれの柚原いづみとベイブレード開封&実戦配信をしていました。それにベイブレードの漫画を描いてらっしゃる方がファンアートを寄せています。

私はベイブレードについて全く知識がありませんでしたが、カオル君とFUNデーションの皆さんが盛り上がっているのを見るのが楽しかったです。


もはやベイブレードASMRが彼の代名詞的コンテンツになり、これで知った人も多いでしょう。
これからベイブレードASMRが配信界に広がっていけばそのたびに彼のことを思い出すでしょうし、そうなれば嬉しいなと思います。

VTuber界に残した影響②:コスメ・化粧トーク配信

彼は女装男子であるとおり、コスメやお化粧についてトーク配信を行ってきました。
また女性のVTuberと一緒にコスメ・お化粧コラボ雑談配信を行うこともありました。
例えば、夏色まつりちゃんとの#いいこちゃんず コラボ(アーカイブなし)や
直近でいえば歌衣アズミさんとのコスメ談義コラボがありました。

VTuberによるコスメや化粧配信はこれまでもありましたが
企業勢として定期的に行いコラボまで広げたコスメ・化粧トーク配信の影響は大きいと思います。
女性VTuber(とくにホロライブ)ではファン層に男性が多いことからこういった話はあまり出ないのですが、彼の登場で配信やTwitterでコスメなどの話を見るようになりました。またコスメなどに興味のあるリスナーからの共感も多かったと思います。

このコスメ雑談のような配信スタイルはこれからもっといろんなVTuberで広がっていけばまた新しいファン層の獲得にもつながるのではないでしょうか。なにより、VTuberが生き生きと雑談している姿がファンは一番嬉しいものです。

VTuber界に残した影響③:TwitterのVTuberとの絡み

彼は生粋のツイッタラーとしても有名でした。先ほどベイブレードASMRで述べたようにバズることも数々ありましたし、TwitterでほかのVTuberや絵師さんなどとリプライで絡むことが頻繁にありました。

同僚のホロスターズはもちろん、配信での絡みも多いホロライブID(インドネシア)のみなさん、ホロライブメンバーの方々ともよくリプを送り合っていました。
ホロプロのみならず、にじさんじやあにまーれ、また多くの個人勢やバ美肉勢、V関連絵師、そして同じくツイッタラーとして名を馳せるエレコム営業のマキオさんとの絡みも定番でした。

人によってはガンガンリプを送る彼の姿勢に不快感を覚える人もいましたが、昔のV界隈のTwitterがらみを知るものとしては、このくらいの絡み方ならガンガン絡んだ方がいいと思ってました。先方が嫌ならなにか反応しないあるいは連絡する手段があると思いますし、実際ではそのような事例は見られませんでした。むしろ、Twitterの絡みからコラボに広がることも多いですし、登録者も同じくらい(1万~10万)のVTuberに絡むことが多いので”大手に媚びていた”わけでもないですしね。女性にも男性にも性別不詳の方にも絡んでるあたり、本当にVTuberが好きで仲間を広げたい思いがあったんだと思います。

リスナーとしてもたくさんの個人勢などのVTuberを知ることができました。上げたらきりがないのでVTuberの皆さんの名前はここに挙げませんが、彼のVTuberとのコラボで私もVTuberについてより広く好きになることが出来ました。

そして”契約終了”の日

私は月下カオル君の放送をすべて目を通していたわけではありませんでした。7/27の放送もそうでした。アーカイブでいいかと思った翌日、彼のアーカイブは全て消えていました。Twitterもすべて消えようとしています。もはや悲しみでも驚きでもない、空虚なポッカリ空いた心を埋めようと思い、このnoteを執筆することにしました。

彼の突然の引退は本当に突然のものでしたが、直近7/25にAPEXのVTuber最協決定戦を「一身上の都合で」(←彼が下記のツイートに引用リツイートしたときのコメント、現在は削除済)風見くくと交代したことがありました。

ここで一言、彼の引退理由が何であったかを探ることは適切ではありません。なぜなら、引退理由の「一身上の都合」というのは自己都合退職のような労働者側の個人的都合による退職(ここでは契約終了)の場合に使われるものだからです。企業による都合で退職(契約終了)する場合には使えない言葉です。事実整理以上に理由を詮索することは、プライバシーの侵害に繋がる可能性があるため適切ではないと考えます。(企業側を信頼できない気持ちもわかりますけどね)

ここまで前触れがほとんどなく引退してアーカイブを消したのは本人にとっても運営にとっても不本意な結果なんだと思います。もし何かを知ったとしてもそっと心の奥にしまうべきでしょう。ましてやゴシップネタとして消費したりまとめサイトや動画を見るなんて…おっと取り乱しました。お勧めしませんが自己責任でね。

彼がいなくなったあとも世界は続く

彼の引退にはいろんなVTuberや関係者が反応しました。
特にホロライブID(インドネシア)の皆さんの反応は心を打たれました。
またマキオさんや絵師の豆乳うどんさん、VOMSの天野ピカミィさんや届木ウカ様などなどのつぶやきで心揺れることがありました。(全員分のツイートはここには載せません。ひとつイオフィさんのツイートを引用します)

また、明言はされていませんがときのそらちゃんによるこのツイートもやさしさと粋を感じました。(カオル君はそらちゃんに憧れてVTuberになった、と記憶しています)

ずっと気持ちが混沌としたり虚無になっていた私ですが、様々な方の前向きなツイートで少しずつ回復してきました。YouTubeやredditなどでの海外の方のコメントも支えになりました。


引退発表直後に行われた、荒咬オウガさんの配信にあるとおり、この件について他のVTuberに問い合わせることはせず、少しずつ向き合っていけたらと思います。(オウガさん本当にありがとう)

彼が登場して引退するまであっという間の三か月でした。私がVTuber用のTwitterアカウントを作ってまで追おうと思わせてくれたVTuberでもありますし、たくさんの知識とたくさんの「好き」を分け与えてもらえました。
推しマークを付けていた私ですが、推しを名乗るほどのことが出来ていたかはわかりません。でも大切な思い出になりました。

カオル君がいなくなってもVTuber界は、世界は進んでいきます。
彼のことは忘れず、しかし前向きに今を楽しもうと思います。

月下カオルくん、本当にありがとうございました。お元気で。
おつネイル💅 バイバイ。

(記事に問題があれば訂正いたします)

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