【禿ゲリノ2】OPPO Reno10 Pro 5G レビュー【2.7万ならあり?】
どうも。しばもんです。
Twitter @monsivamon
はじめに
今回は発売当日よりソフトバンクから衝撃的な激安価格でばらまかれたOPPO Reno10 Pro 5G(A302OP)を地元の電気屋から移動機で格安入手したので早急にレビューしていく。
見た目
パープルよし!カメラ主張強っ!
通常のOPPO端末は電源ボタンが右側、音量が左側と完全にiPhoneを意識しているであろうボタン配置がなされているのだが本機は多くのAndloidと共通の右側に電源も音量もついている。
カメラの出っ張りはまぁまぁ。
スペック
ということで早速スペックを見ていく。
現在も絶賛投げ売り中のハイエンド2機種と前作Reno9 Aのスペックを参考までに並べる。
Pixelのレビューは以前しました。
個人的に思うReno10 Proに不利になりえる項目は緑、強みになるポイントは赤でマークした。
SoC弱すぎ
まず、問題となってくるのはSoCの弱さである。
OPPOとしてはReno9 Aより性能上がりましたよとアピールしていたが、比較表を見れば一目瞭然でぶっちゃけ大したことない。
というのも778GというSoCは2年前のミドルレンジ向けSoCでMi11 lite 5gあたりとほぼ同性能なSoCなので2年前ならともかく、今となってはただの型落ちSoCであり全く強みにならないどころか後述するカメラ画質で大きく足を引っ張ることになる。
個人的にv10は信用してないので比較表にはv9基準で載せているが、v10での計測結果は以下。
防水防塵微妙
RenoAシリーズでは対応している防水防塵等級が下がっている。
日本で売るなら外せないと思うがどうなんでしょう。
モノラルスピーカー
このスマホ定価8万円である。
8万のスマホでモノラルはないでしょう。
実機の音質もあんまり良くないです。
薄い軽い
このスマホ最大の売りであると思う。
6.7インチで185gは相当軽い。
本体の厚みも全然ない。
カメラハードが凄い
Renoシリーズは基本的にカメラを売りにしているモデルが多いのだが、本機も例に漏れずハードはかなりいいものを載せてきている。
まずメインにIMX890を採用。
これは以前レビューしたFind X3 Proで採用されたIMX766の後継センサーでほぼ同一のものとなるのだが、最近のハイエンド帯でも採用が見受けられるかなり優等生なセンサーとなりメインの写りはかなり期待できるものとなる。
次にポートレートにIMX709を採用。
これは2年前にOPPOがSONYと共同開発したセンサーでRGBWという特殊な構造をしているものでOPPOが独占的に使用しているセンサーである。
難しいことをすっとばすと、通常のセンサーよりも多くの光を取り込みやすいセンサーであり、ポートレートレンズとしては優秀なものとなる。
超広角は残念仕様なので特に触れないが、メインとポートレートはイメージセンサーの仕様だけ見ればとてもいいものを載せているということになる。
スペック表に載せるの忘れた項目
その他優れている項目について追記しておく。
・エッジディスプレイ
賛否分かれる仕様であるが、ハイエンド端末をこよなく愛する私としては見た目がハイエンドっぽくなるエッジディスプレイはとても好きである。
・ストレージ256GB
ハイエンドでも128GBストレージの端末が多い中256GBストレージを積んできたのは素直に評価して良い点だろう。
・DSDV(物理SIM)+eSIM
キャリア端末であるのにも関わらず、SIMスロットが潰されておらず物理SIMが2枚使える上にeSIMにも対応している。
・対応バンドが広い
キャリア端末であるのにも関わらず、バンドロックがされておらず4Gプラチナバンドに全キャリア対応しているためキャリア問わず利用できる。
ドコモのSIM指したら自動でapnがたくさん出てきてこれキャリア端末なのか一瞬疑った。
カメラ作例
ということで注目の(?)カメラの作例をさくっと撮ってきたので適当に載せていく。
全体的な傾向として色味をかなり付け足し現実よりかなり濃い目に映る印象。
つまりインスタ向きである。
まずはメイン。普通に撮るぶんにはいい感じ?
ボケ感は簡単に出せるがわざとらしく背景がかなりノイジー。
ポートレート
卵を温めているらしい
明るい環境下なら飯はいい感じ。
超広角
歪みすぎて
あ、はい。
引いて、ズームして
暗すぎない?
1倍は文句なし
専用レンズがあるはずの2倍の時点でシャープ強すぎて?な写り
5倍までいくと完全に残念画質
夜景
ミドルレンジには酷かもしれないがIMX890があればいけるだろう!
ということで夜景もチャレンジ。
広角
まずは夜景初級の都市夜景
一応フラグシップとの撮り比べも並べておきますね。
超広角
レンズフレア
右下に緑色のゴースト出現!
極低照度
真っ暗でも撮りました。
ここまで来るとフラグシップでない限りまともに映らないのでこれは参考程度。
動画
昼は撮り忘れたので割愛。
手ぶれ補正は一応効く。
なぜこうなる?
色々写真載せてきたが、個人的にはとても期待外れなカメラであった。
いいセンサーを載せておきながらこの写りは残念と言わざるを得ない。
こうなる理由ははっきりしており、ズバリSoCが持つISPの性能が低いからである。
ISPとはImage Signal Processorの略称で画像処理や映像信号を処理する部分、あるいはその機能を有するICのことである。
いわゆるフラグシップやハイエンドはベンチマークスコアが話題になりがちだが、このISPの性能も高いのでいわゆるコスパモデル(例 Pixel 7a)であってもスペック以上の写りをするものが多いのはこのハイエンドSoC特有のものとなる。
一方、このReno10 ProはというとSD778Gと2年前のミドルレンジ向けのSoCを採用している。
いくら最新のカメラセンサーを載せていてもISPが弱ければ豚に真珠である。
私個人としてはミドルレンジSoC搭載機を触ったのはかなり久々で、今回はハイエンド帯でよく見かけるIMX890載ってるし結構いけるんじゃないかと期待して飛びついたのだが、残念ながら改めてハイエンドSoCの凄さと重要性を理解させられた格好となった。
でも2.7万だしOK!
色々言ってきたが、この端末の値段を思い返してほしい。
これである。
きれいなデザインにまぁまぁスペック。
ストレージもたっぷり256GB
おまけで神ジューデン
2.7万ならありなんじゃない?
前述の通り、SoC性能が高くないので何年も使うつもりならおすすめしないが。
スキ!されると記事制作のモチベーションになります。
ではまた。ちゃーお。